風牌は勝利を呼び込む神風となる!
- 風牌(カゼハイ/フォンパイ)とは
- 麻雀における風の役割
- 風牌とサイコロで席と親が決まる
- 風はゲームの単位にもなる
- 風牌は役牌になる
- 場風牌と自風牌でダブル役牌
- 役牌とドラで満貫手
- オタ風牌
- 安全牌として利用
- 捨て牌に注意
- ピンフのアタマはオタ風牌でOK
- 風牌を使う役満
- まとめ
風牌(カゼハイ/フォンパイ)とは
風牌とは、字牌の(トン)(ナン)(シャー)(ペー)の総称で、「カゼハイ」や「フォンパイ」と呼びます。
風牌(カゼハイ/フォンパイ)
麻雀における風の役割
麻雀において風(東南西北)はゲームを進行するために非常に重要な役割があります。プレー中の風牌の使い方の前に、基本的な風の考え方を覚えましょう。
風牌とサイコロで席と親が決まる
ゲームを始める前に座る場所を決めなければなりません。適当に座ってしまっても構いませんが、麻雀は運も重要な要素になるので後から「席が悪かった」なんて文句が出ないように席もキッチリと決めた方が良いですね。その席決めにも風牌を使用します。
座る席を決める
まず、卓の上に
を裏側にして置き、よく混ぜます。各プレイヤーはその牌を1枚ずつ牌を引きます。
を引いた人は好きな席に座ることができます。そして、その人を起点に反時計回りで
の順番に席に座ります。これで座る席が決まりました。
親を決める
親決めは少々ややこしいので図を交えて説明しましょう。
を引いた人は仮東と呼ばれ、2個のサイコロを振ります。自分(仮東)を1として、サイコロの出目の数だけ反時計回りでプレイヤーをカウントしていきます。例えば仮東がAさんで出目が11ならカウントはCさんで止まるので、Cさんが仮親(かりおや)となります。
次に仮親の人が再度2個のサイコロを振ります。これで出た目の人が親となります。例えば 8 が出たら B さんが親となります。
このように、座る席と親を決めるのに風が重要な役割を果たします。
風はゲームの単位にもなる
麻雀のゲームの単位は、大きく東場(トンバ)、南場(ナンバ)、西場(シャーバ)、北場(ペーバ)の4つに分けられます。東場から始まり、4人のプレーヤー全員が一度ずつ親を担当し終えると次の場に進みます。親は勝つことにより連続で担当することができるので、一回の場で行う局(1回のゲームの事)の回数は決まっていません。
なお、東場から北場まで4つの場を全て行うことを一荘(イーチャン)と呼びます。日本では一荘は長すぎると敬遠され、東場と南場だけを行う半荘(ハンチャン)が主流となっています。
風牌は役牌になる
ここからは実際のゲームでの風牌の使い方を解説します。まずは最も重要であろう、役牌としての役割を解説します。
場風(バカゼ)や自風(ジカゼ)と同じ方角の風牌は役牌(ヤクハイ)として扱われます。役牌とは、3枚集めて刻子(コーツ)や4枚集めて槓子(カンツ)を作成すると役が成立する牌のことです。暗刻である必要はなく、ポンやカンで鳴いても役牌となります。
- 場風(バカゼ)
- 場風とは現在の局における場の事です。東場(トンバ)であればが、南場(ナンバ)であればが、西場(シャーバ)であればが、北場(ペーバ)であればが、その時点での場風となります。
- 自風(ジカゼ)
- 自風とは現在の局における自分の風の事です。親を起点に反時計回りで、東(親)→南→西→北と、各プレイヤーの自風が決まります。また、それぞれのプレイヤーを東家(トンチャ)、南家(ナンチャ)、西家(シャーチャ)、北家(ペーチャ)と呼びます。
東場の場合は場風がなので、が場風牌となり、全プレイヤーが役牌として使用できます。また、東家(親)は自風のが、南家は自風のが、西家は自風のが、北家は自風のが、それぞれの自風牌となり、役牌として使用できます。このように、自風牌はプレイヤーごとに異なるので注意しましょう。
場風牌と自風牌でダブル役牌
東場の東家にとっては場風牌でもあり、自風牌でもあります。このような場合、東家がを刻子(または槓子)で集めると、場風牌として1翻、さらに自風牌として1翻、計2翻を獲得することが出来ます。これがダブル役牌です。
同様に、南場の南家にとってはが、西場の西家にとってはが、北場の北家にとってはが、ダブル役牌となります。
一般的にはダブル役牌とは呼ばずに、それぞれ、ダブ東(トン)、ダブ南(ナン)、ダブ西(シャー)、ダブ北(ペー)と呼ぶので覚えておきましょう。
役牌とドラで満貫手
もしダブル役牌となる牌がドラだった場合、刻子を作るだけでダブル役牌の2翻とドラとしての3翻で計5翻となります。なんとこれだけで満貫確定、更に何かしらの役でもう1翻加えるだけで跳満となります。
役牌がドラの場合は積極的に鳴いてあがりましょう。
オタ風牌
オタ風牌とは、場風牌でも自風牌でもない風牌、つまり役牌にならない風牌のことです。
例えば、東場の場合に南が自風牌である南家(ナンチャ)のプレイヤーにとっては、風牌の と がオタ風牌となります。オタ風牌は客風牌(コーフォンパイ)とも言います。
安全牌として利用
オタ風牌は役牌にならないので、場風牌や自風牌より利用価値がかなり下がります。利用価値が低いということは集めていない可能性が高いということになるので、オタ風牌となっている風牌はそのプレイヤーに対して安全牌となる可能性が上るということです。例えば南場(ナンバ)の西家(シャーチャ)に対しては、風牌の東と北がオタ風牌になるのでそれらの牌は安全牌となる可能性が上ります。
このような利用方法のある風牌は序盤からいきなり捨てずに中盤以降の防御対策として確保しておくのも良いでしょう。
捨て牌に注意
ですが、ホンイツやチャンタなど字牌を利用した役を狙っているプレイヤーに対しては不用意に風牌を出してはなりません。ホンイツであれば字牌や何か1種類の数字の牌が極端に捨て牌に出なくなります。チャンタであれば1・9・字牌を中心に集めているので捨て牌には数字の真ん中の牌が出るようになります。オタ風牌を安全牌として利用するのであれば、相手の捨て牌の偏りにも注意を払って下さい。
ピンフのアタマはオタ風牌でOK
麻雀の基本役に平和(ピンフ)があります。この役の成立条件の1つに、「雀頭(ジャントウ=アタマ)が役牌でないこと」というものがあります。つまり、オタ風牌はピンフのアタマとして利用することが出来るのです。ピンフは麻雀の基本役であり、利用頻度もとても高い役です。アタマにオタ風牌が利用できるということをしっかり覚えておきましょう。
風牌を使う役満
風牌は役満でも活躍します。風牌を利用した麻雀最高手の役満を紹介します。
- 国士無双(コクシムソウ)
- 一九字牌を1枚ずつ揃える雀頭役満 門前役 出現率:0.04%
一九字牌を1枚ずつ全て揃えて、更にその中のどれでも良いので1種類だけ2枚揃える。
- 字一色(ツウイーソウ)
- 字牌のみを揃える鳴きOK役満 鳴きOK 出現率:0.005%
字牌のみで全ての面子とアタマを揃える。
- 小四喜(ショウスーシー)
- 面子アタマと3面子を風牌で揃える鳴きOK
- 役満 鳴きOK 出現率:0.015%
風牌(東・南・西・北)のいずれかをアタマとし、残り3つを刻子で揃える。
- 大四喜(ダイスーシー)
- 雀頭4面子を風牌で揃える鳴きOK
- 役満 鳴きOK 出現率:0.015%
風牌(東・南・西・北)の全てを刻子で揃える。
まとめ
風牌には様々な局面での利用方法があり、状況に応じて上手に活用することが勝利を呼び込む強みとなります。ポンと組み合わせてスピードアガりを目指したり、ドラと組み合わせて高得点を狙うなど攻撃面では重宝します。また、防御においても安全牌としての利用方法があり、さらに役満でも活躍することが出来ます。そんな風牌を使い熟して勝利の神風を巻き起こしましょう!
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皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
誤字報告です。
>ドラど組み合わせて高得点を狙うなど
→ドラ【と】組み合わせて(濁点なし)
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>誤字報告です。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
コンテンツに間違いないようより一層の注意を払い、ご利用していただけるユーザー様と共に麻雀豆腐も成長していけるように努力致します。
今後とも麻雀豆腐を宜しくお願い致します。
麻雀初心者でっ!
親だたら、東、南、西、北の風は使えるのでしょうか?
東場で南を鳴き和了るのですか?
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>親だたら、東、南、西、北の風は使えるのでしょうか?
>東場で南を鳴き和了るのですか?
親であるか、子であるか、という条件ではありません。
東 南 西 北 の風牌を刻子(コーツ:3枚1組 鳴きあり)や槓子(カンツ:4枚1組 鳴きあり)で揃えることで1翻(ハン・ファン)加算される、これを役牌(ヤクハイ)といいます。
この役牌が成立する条件は以下の2つです。
・条件①:自分の席位置で風牌が決まる
親を起点に半時計回りで席位置を 東家(トンチャ:親)、南家(ナンチャ)、西家(シャーチャ)、北家(ペーチャ)と言い、東家は風牌の東が自風牌であり、役牌となります。南家の人は風牌の南が自風牌となり役牌となります。従って自分の席位置に合わせた風牌が役牌となります。
・条件②:場で風牌が決まる
麻雀には場があります。東風戦では東場のみ、半荘戦では東場と南場が行われます。東場の場合は場風牌が東であり、風牌の東を揃えれば役牌となります。これは親子関係なく全員です。南場の場合は風牌の南を集めれば役牌となります。
自分の席位置に合わせた自風牌、場に合わせた場風牌、これらの風牌を刻子(コーツ:3枚1組 鳴きあり)や槓子(カンツ:4枚1組 鳴きあり)で揃えることで1翻(ハン・ファン)の役牌となるのです!
また、自分が親で東場の場合、親なので席位置は東家となり自風牌は東、さらに場が東場なので、場風牌も東、この状態で東を揃えると、2翻となるのが一般的です。これを連風牌(レンフォンパイ/レンプウハイ)と言います。一般的にはダブ東(トン)とかダブ南(ナン)などとも言います。
今後とも麻雀豆腐を何卒宜しくお願い申し上げます!