副露とは!ポン、チー、カンで鳴きを制し速攻役付テンパイ!
副露(フーロ) とは、他のプレイヤーが打牌(ダハイ)した牌を取得して手牌の面子(メンツ)を完成させる行為のことです。「鳴く、喰う、晒す、叩く」などとも言います。この副露 には、ポン、チー、カン(大明槓=ダイミンカン)の3種類があります。
通常麻雀では、牌山から牌を取得して手牌を揃えるのが基本ですが、副露 することで他のプレイヤーから牌を取得することが可能で、手牌を揃えるスピードをUPさせることが出来ます。しかし、一方で大きなデメリットもあり、2副露、3副露と続けた結果、他家(ターチャ)に振り込む結果になってしまうことも。
メリットとデメリットが大きな副露、これを使いこなせばより勝利を引き込めるようになります!
副露とは
副露(フーロ) とは、他のプレイヤーが打牌(ダハイ)した牌を取得して手牌の面子(メンツ)を完成させる行為のことです。「鳴く、喰う、晒す、叩く」などとも言います。
副露の3種類
副露 には、ポン、チー、カン(大明槓=ダイミンカン)の3種類があります。
ポン、チー、カン(ここでは 大明槓=ダイミンカン のこと)は、順子(シュンツ) 刻子(コーツ) 槓子(カンツ) などの 面子(メンツ) を作る際に、後1枚足りない状態から最後の1枚を 他家 が 打牌(ダハイ)した 捨て牌 から取得する方法です。
副露とロン
他家の打牌を取得して面子を完成させる行為にロンがあります。ロンは最後のアガり牌を他家の打牌から取得して和了(ホーラ=アガる)する行為ですが、副露とは別にされています。
副露と門前(メンゼン)
他家の牌を取得する副露に対して、鳴いていない状態を門前(メンゼン)と言います。メンゼンは、ポン、チー、カンせず、自力で手牌を揃えている状態のことです。ロンした場合もメンゼン扱いになります。
1局中の副露回数
ポンとチーは各プレイヤーで1局中に最大4回行うことができます。
カンの場合、2人以上のプレイヤーで同一局中に最大4回です。
これは、同一局中に、2人以上のプレイヤーが合計4回カンを行った場合、流局するというルールがあるからです。これを四開槓(スーカイカン)と言います。例外として、4回目のカンで槍槓ロンが発生した場合は、カンは不成立となり、ロンが優先させます。槍槓ロンは、あるプレイヤーがカンした牌が自分のアガり牌であった場合に成立する役のことです。
また、カンの回数は役とも絡みます。例えば3回カンを行えば、三槓子(サンカンツ)という2飜役で、4回カンを行えば四槓子(スーカンツ)という役満となります。
ポン、チー、カン
ポン
ポン とは、手牌の 対子(トイツ)を 刻子(コーツ)にする際、他家 の捨て牌を貰って メンツ を揃える行為のことです。トイツ とは全く同じ種類の牌2枚の組み合わせのことで、コーツ とは全く同じ種類の牌3枚の組み合わせとなっている メンツ のことです。
この トイツ が自分の手牌にある際、他家 が 自分のトイツ と同じ種類の牌を ダハイ した場合、その牌を貰って コーツ を作ることが出来ます。これが ポン です。
ポン をしたら、その3枚の牌をみんなが見えるように倒して開きます。これを晒すなどと言います。晒した牌は自分から見て右端に置きます。
さらに上家、下家、対面のだれからもらったか示さなくてはいけません。
ポン できる4つの条件
1. 同じ種類の牌
2. 立直(リーチ)していない
3. 手牌に 対子(トイツ)がある
4. 最新の捨て牌のみ(次の人が ツモ したら ポン できません)
ポン の手順
1. 他家が ポン できる牌を ダハイ したら「ポン!」とはっきり発声
2. 貰った牌と手牌の トイツ を合わせて自分の右側の盤面に公開
3. 上家・下家・対面だれから貰ったか分かるように牌を置く
4. 手牌から不要な牌を1枚捨てる
ポン のメリット
1. 欲しい牌が 自摸(ツモ) 以外で手に入る
2. 役 を作ったり アガる スピードがアップする
ポン のデメリット
1. 自由に出来る手牌が少なくなり手詰まりを起こしやすく柔軟性がなくなる
2. ポン した牌は盤面に公開するので自分の狙いが読まれやすい
3. 同じ 役 でも鳴いて アガる と 翻(ハン) がさがる(点数が下がる)
4. リーチ、一発、裏ドラが無くなる
チー
チー とは、手牌の 搭子(ターツ)を 順子(シュンツ)にする際、上家(カミチャ)の捨て牌を貰って メンツ を作る行為のことです。
ターツ とは後1枚揃えば シュンツ が完成する2枚の組み合わせのことで、シュンツ とは、3枚連続した数牌の組み合わせとなっている メンツ のことです。 カミチャ は自分から見て左のプレイヤーのことです。
この ターツ が自分の手牌にある際、他家 が 自分の ターツ と同じ種類の牌を ダハイ した場合、その牌を貰って シュンツ を作ることが出来ます。これが チー です。
チー をしたら、その3枚の牌をみんなが見えるように倒して開きます。これを晒すなどと言います。晒した牌は一番右を横に倒します。これは誰から貰ったか分かるようにするためです。晒した牌は自分から見て右端に置きます。
チー できる4つの条件
1. 同じ種類の牌
2. 立直(リーチ)していない
3. 手牌に 搭子(ターツ)がある
4. 上家の最新の捨て牌のみ
チー の手順
1. 上家が チー できる牌を ダハイ したら「チー!」とはっきり発声
2. 貰った牌と手牌の ターツ を合わせて自分の右側の盤面に公開
3. 上家から貰ったことが分かるように牌を置く
4. 手牌から不要な牌を1枚捨てる
チー のメリット
1. 欲しい牌が 自摸(ツモ) 以外で手に入る
2. 役 を作ったり アガる スピードがアップする
チー のデメリット
1. 自由に出来る手牌が少なくなり手詰まりを起こしやすく柔軟性がなくなる
2. チー した牌は盤面に公開するので自分の狙いが読まれやすい
3. 同じ 役 でも鳴いて アガる と 翻(ハン) がさがる(点数が下がる)
4. リーチ、一発、裏ドラが無くなる
カン
カン にはいくつか種類があるのですが、ここでは 鳴きに部類に入る カン=大明槓(ダイミンカン)の説明をします。
カン とは、手牌の 刻子(コーツ)を 槓子(カンツ)にする際、他家の捨て牌を貰って メンツ を作る行為のことです。
コーツ とは全く同じ種類の牌3枚の組み合わせとなっている メンツ のことで、カンツ とは、全く同じ種類の牌4枚の組み合わせとなっている メンツ のことです。
コーツ が自分の手牌にある際、他家 が 自分の コーツ と同じ種類の牌を ダハイ した場合、その牌を貰ってカンツ を作ることが出来ます。これが カン です。
カン をしたら、その4枚の牌をみんなが見えるように倒して開きます。これを晒すなどと言います。晒した牌は自分から見て右端に置きます。
さらに上家、下家、対面のだれからもったか示さなくてはいけません。
カン できる4つの条件
1. 同じ種類の牌
2. 手牌に 刻子(コーツ)がある
3. 他家の最新の捨て牌のみ
4. カン が出来るのは1局につき4回まで(全員で)
カン の手順
1. 他家が カン できる牌を ダハイ したら「カン!」とはっきり発声
2. 貰った牌と手牌の コーツ を合わせて自分の右側の盤面に公開
3. 他家から貰ったことが分かるように牌を置く
4. 嶺上牌(リンシャンハイ)から1枚 ツモ をする
5. 手牌から不要な牌を1枚捨てる
カン のメリット
1. ドラ が増える
2. 符(フ)が高くなる=点数が高くなる
3. リンシャンハイ から1枚ツモれる
4. カン によって作れる 役 がある(サンカンツ や スーカンツ)
カン のデメリット
1. 他家に対しても ドラ が増える
2. 自由に出来る手牌が少なくなり手詰まりを起こしやすく柔軟性がなくなる
3. カン した牌は盤面に公開するので自分の狙いが読まれやすい
4. 同じ 役 でも鳴いて アガる と 翻(ハン) がさがる(点数が下がる)
5. リーチ、一発、裏ドラが無くなる
3副露のメリット・デメリット
メリット
スピードアップ
副露の最大のメリットはテンパイへのスピードアップです。麻雀は牌山からのツモによって手牌を揃えることが基本ですが、他家の捨て牌を取得することができれば、ツモでは手に入れない牌を入手することが出来ます。
役作りに一役
また、メンゼンでは揃え辛い役でも副露することで作り易くなる場合があります。配牌時にそのような役に近い形であれば、副露によってその役を狙うことが出来ます。
そのような代表的な役にホンイツ、チャンタ、ジュンチャンタ、トイトイ、サンカンツ、スーカンツなどがあります。
カンの場合カンドラが増える
カンをした場合、カンドラというドラが増えます。自分の手牌にこのドラ牌があれば点数アップに繋がります。一方で、このドラはプライヤー全員利用することが出来るので、デメリットにも成りえます。
嶺上牌(リンシャンハイ)
カンの場合は、リンシャン牌という特別な牌をツモすることが出来ます。このツモ牌によって手牌が進むことも多くあり、カンのメリットとされています。
デメリット
柔軟性や防御力の低下
防御力の低下とは、鳴きによって開かれた牌は、鳴き以降から捨てたりすることができないため、残された手牌のみで続けることになります。このように操作できる手牌が少ない状態で他家がリーチした場合、捨てる牌の種類が少なくなっているため、振り込む可能性が高くなります。つまり、2副露、3副露と続けると、どんどん自由にできる手牌が少なくなり、残された牌では手を変えることも難しくなってくるため、防御力や柔軟性も低下してきます。
食い下がり
副露すると食い下がりと言って、役の翻数(ハンスウ)が下がります。これによって1翻役が成立しなくなり、その役だけではアガれないことや、2翻役が1翻で計算され、点数が低くなることがあります。
このため、食い下がりによってアガることが出来なくなる場合もあります。
リーチ、一発、裏ドラが無くなる
副露するとリーチが出来なくなります。リーチの特典である裏ドラも放棄することになります。また、リーチが出来ないのでイッパツという役も作れなくなります。
手が読まれる
副露すると、鳴いた牌は場に晒すことになるので、その牌から手が読まれる可能性が高まります。3副露までしてしまうと、殆どの手牌を他家に晒すことになるので、多くの場合警戒され、狙っている手役も推測されてしまいます。
副露と役
麻雀の役の中には鳴いても成立する役があります。鳴くことによって本来役に与えられる翻数が下がる場合と下がらない場合があります。下がる場合を「食い下がり」と言います。副露でも成立する役を適時活用することで、より勝率を上げることが出来るでしょう。副露と相性の良い代表的な役を以下でご紹介します。参考にしてみて下さい。
副露率
一般的に副露率は、「副露率=鳴いた局数÷全対局数」で計算します。
例えば、10局中3局で副露したら副露率は30%となります。自分が対局した全体の回数中に何回副露した局があるかで副露率が算出されます。
最近はネット麻雀などで牌譜など詳細なデータが集計されるので、自分の副露率も参照する機会が多くなってきています。
副露率が高い
一般的に副露率が高い場合、例えば、40%を超えているような場合は、副露判断に誤りがあり、良くない副露が多く含まれている場合があると考えられます。妥当と考えられる副露率は20%~30%程度とされています。
副露率が高いと放銃率(振り込む率)も比例して高くなる傾向があります。これは副露をしていると自由にできる手牌が少なくなるため防御力が落ちるという合理的な理由によるものです。
下手な副露の場合はアガりが見込めないこともあり、防御力が下がることに加えて、攻撃力も上がらないという最悪な形になります。このような副露の場合は当然放銃率も比例して高くなるでしょう。
副露率が高いと弱い?
ですが、上手な打ち手の中にも副露率が高い人もいます。
よくプロや上手な人はリーチをせず、ダマテン(黙ってテンパイにしている)の場合が多いと言われますが、プロの雀士の中にもリーチを好んで使用する人がいます。リーチの良い面を全面的に利用する打ち方をします。
副露やリーチそのものが悪いのではなく、問題があるとすれば、使いどころやタイミングに問題があるということです。
まとめ
副露は大きなメリットと同時にデメリットもあります。副露判断を誤ると、そのデメリットを諸に被ることになり、アガりが遠のくだけでなく、振り込みへの一直線を辿ることにもなりかねません。
ですが、その使いどころを的確に判断することができれば、非常に便利なものです。ポン、チー、カンそれぞれの特徴を捉えて、ホーラを見据えた鳴きを行うようにしましょう。
皆さまからのコメントと麻雀豆腐編集部からの返信!
誤字報告です。
>他家(ターチャ)に振り込む結果になってしまうことも。。
→句点重複してます
>他家 の捨て牌を貰って メンツ を揃える行為をのことです
→揃える行為【】のことです
>全く同じ種類の牌3枚の組み合わせとなっている メンツ ことでです。
→メンツ 【の】こと【】です。
>上家、下家、対面のだれからもったか
→だれからも【ら】ったか
>上家(カミチャ)の捨て牌を貰って メンツ を作る行為をのことです。
→作る行為【】のことです。
>手詰まりを起こしやすいく柔軟性がなくなる
→起こしやす【】く
>残された牌では手を変えることも難しいくなってくるため
→難し【】くなってくるため
・「食い下がり」の項目にあるハン“飜”の字だけ、他の箇所の「翻」とは字体が異なっています
>妥当と考えられる副露率は20%~30%程度されています。
→20%~30%程度【と】されています。
>良くプロや上手な人はリーチをせず
→【よ】く
>副露いは大きなメリットと同時にデメリットもあります。
→副露【】は大きな
麻雀豆腐編集部です。
麻雀豆腐サイトのご利用誠にありがとうございます!
>誤字報告です。
申し訳ありません、該当箇所を修正致しました。
句点重複「。。。」につきましては全記事を見直しまして、削除または3点リーダーを使用しました。
「、、、」につきましても見直していきたいと思います。
いつも誠にありがとうございます!m(__)m
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