麻雀4大イカサマ 方法から動画まで一挙に解説!
- 麻雀・イカサマ 不正行為
- イカサマの種類
- 4大イカサマの方法と動画紹介
- その1 積み込み系
- その2 抜き技系(ぶっこ抜き)
- その3 コンビ系
- その4 その他のイカサマ
- イカサマと伝説的名雀士
- 小島 武夫(こじま たけお)
- 桜井 章一(さくらい しょういち)
- まとめ
麻雀のイカサマ技の仕組みと動画を一挙に解説します!麻雀のイカサマを知ることは、他家(ターチャ)のイカサマを防ぐことにもつながります。仕組みや動作を知らなければ防ぐことはできません。そして、その芸術性の高さでも人々を魅了し続けています。麻雀漫画や小説にはほとんどと言っていいほどイカサマが登場します。とても常人ではできないようなイカサマも華麗に成し遂げてしまいます。
近年、さかんにおこなわれるようになってきたネット麻雀にもイカサマは存在しています。デジタルイカサマとでもいえる技です。
麻雀は勝負事です。いついかなるイカサマを仕掛けられるかわかりません。麻雀のイカサマを熟知して、イカサマで負けない麻雀を打とう!
麻雀・イカサマ 不正行為
麻雀のイカサマは大きく4つに分けることができます。「積み込み系」「抜き技系」「コンビ系」「その他」です。まずは4つのイカサマの概要をみていきましょう。
イカサマの種類
① 積み込み系
積み込みは自分に有利な牌を取得できるように牌山に仕込んでおく方法で、自分に有利な牌が取得できれば有利に戦いを進めることができますね。
積み込み系のイカサマは手積みであることが条件です。手積みの麻雀で行われる不正なので、現代の全自動麻雀卓ではなかなか仕込むことができなくなってきています。
積み込みとは・・・
牌山に自分に有利な牌や配牌を行えば役が完成しているように仕込む方法。不正行為。
② 抜き技系(通称:ぶっこ抜き)
抜き技は自分に得になるような牌を牌山から不正に取得する方法です。積み込みと同じく、欲しい牌が取得できれば有利に対局を進めることができます。
抜き技とは
牌山から不正に牌を取得する方法。左手芸とも。総称は「抜き技」と言われる。
さまざな抜き技があるが積み込みとセットで行うことが多いため、全自動麻雀卓の現代はあまりみられない。
③ コンビ系
コンビ系のイカサマは、対局を行うプレイヤー2人以上が組んで決まった1人を勝たせるように打ったり、有利に運ぶように麻雀を進めたりする行為です。やらせなどにもつながってきます。
コンビ系とは
2人以上のプレイヤーが手を組み、あらかじめ決めたプレイヤーを勝たせるために他のプレイヤーが必要牌を鳴かせたり、意図的な放銃を行うような手助けをする行為。
④ その他
その他には、ガン牌やドラ吊りなどがあります。こちらも結局は自分が有利になるようにすることです。
麻雀のイカサマは以上の4つに大別できます。4大イカサマですね!この4大イカサマの細かい方法と関連する動画をYouTubeから転載して一挙に解説していきます!
4大イカサマの方法と動画紹介
4大イカサマの方法と動画を一挙に解説していきます!
その1 積み込み系
①べた積み
ベタ積み牌山を作るとき、自風が東・西ならば上段に、南・北の場合は下段に好牌をあらかじめ仕込んでおく方法
■ベタ積み(上段に好牌)
牌山から取得する順番はすでに決まっているのでそれを最大限に活かす技です。積み込みの中でももっともポピュラーでありばれにくと言われています。
上の図は上段へ有利な牌を仕込んだ状態です。真ん中の牌や赤ドラなどを仕込んでいます。これはちょっと極端な例ですが、下段には老頭牌などの使いにくい牌を多めに仕込んでおきます。ただし、東家だけでなく西家にも有利に働くようになります。
② 六間積み
■六間積み
牌山の自分が取得する4トンに有利な牌を仕込んでおきます。サイコロを振るときに好きな数字がでるようにしなければこの積み込みは失敗に終わります。せっかく積み込みしたのにサイコロの出目を制御できなければ、有利な牌が他家へ流れてしまいますね。
■六間積み III(YouTubeより転載)
③ 元禄積み
千鳥積み(チドリヅミ)
■牌山
自分のツモ順にあたる箇所に有利な牌を積み込んでおきます。親が決まれば自動的にツモ順やツモ牌も決定するのでそれを利用します。もちろん、風が変われば仕込む場所は変わってきます。
これはベタ積みをひとつ進歩させた形です。サイコロの出目は関係ありませんが、副露によってツモ順がかわってしまうというデメリットがあります。
■桜井章一のイカサマ 元禄積み(YouTubeより転載)
④ 大三元爆弾
■大三元爆弾
六間積みの大三元バージョンですね。大三元が完成しやすくなるように牌山に仕込んでおきます。
■大三元爆弾の配牌(親)
六間積みの上位互換ともいえる技です。大三元になる牌を六間積みで仕込んだ場合、大三元爆弾と呼び見ます。小四喜を積み込めば「小四喜爆弾」となります。反対に他家へ不利な牌がいくように積み込むこともあります。「三元縛り」などと呼ばれています。
■小島武夫のイカサマ 爆弾(YouTubeより転載)
⑤ ドラ爆弾
■ドラとドラ表示牌を仕込む
ドラと合わせてドラ表示牌も積み込んでおきます。ドラとドラ表示牌両方とも仕込んでしまうイカサマです。爆弾や積み込みの中でも比較的簡単な方法といわれています。
■小島武夫のイカサマ ドラ爆弾 ドラ返し(YouTubeより転載)
⑥ ツバメ返し積み
ツバメ返しを行うために、牌山の下段にアガった形の牌やテンパイになっている牌を仕込んでおきます。
⑦ 左手芸積み
抜き技である左手芸を行うために、牌山の一番左に有利な牌を仕込んでおく方法です。配牌時や対局中に仕込んだ牌と不要牌をすり替えます。
その2 抜き技系(ぶっこ抜き)
① 左手芸
左手芸積みで仕込んだ牌をすり替える技です。上記の画像のように、牌を取得して不要牌を牌山の向かって左へ戻します。この配置であれば二つの動作をある程度自然に行うことができるからです。
そのとき、牌山が左にずれてしまうので、直すふりをして右にずらします。
■麻雀 イカサマ 裏ワザ 爆弾積み&ぶっこ抜き 実戦での成功率100%(YouTubeより転載)
② すりかえ(ツモすり替え)
ツモ牌を本来の物とは別の牌に変えてしまう技。元禄が鳴きによってずれてもこれで対応できる。
■麻雀 イカサマ ドラ表示牌すり替え(YouTubeより転載)
③ 握りこみ
ツモ牌を2枚同時に持ってきて、かわりに手牌中の不要牌を山に置いてくるイカサマ。また、コンビ打ちならば置いてくる牌は仲間の欲しい牌で送る込むという事もできる。
■小島武夫のイカサマ すり替え1(YouTubeより転載)
■小島武夫のイカサマ すり替え2(YouTubeより転載)
■小島武夫のイカサマ すり替え3(YouTubeより転載)
④ 封じ抜き
配牌の時、1回で取得する2トンのうち、1トンは通常通り取得し、残りの1トンを自分の目の前の牌山から取得する。結果、取得する牌がずれることによって積み込みを防ぐことができる。
封じ抜き
配牌時、自分の目の前の山から1トン取得して配牌の牌の位置をずらす方法
⑤ ツバメ返し
積み込みとセットで行う大技です!これぞイカサマの境地!手牌と牌山の牌を一気にすべて入れ替えてしまうのです!
■小島武夫のイカサマ つばめ返し(YouTubeより転載)
その3 コンビ系
通し(ローズとも言う)
コンビ系とは2人以上のプレイヤーが手を組み、あらかじめ決めたプレイヤーを勝たせるために他のプレイヤーが必要牌を鳴かせたり、意図的な放銃を行うような手助けをする行為。
二の二の天和
■上家(親)の山
親がサイコロの目を2と出すと右2になり下家の右から3列目から牌を取り始めます。
天和成立です!
天和を詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
⇒『天から与えられしアガり役、天和(テンホー)』
その4 その他のイカサマ
① ガン牌
ガン牌とは牌に前もって印や傷(ガン)をつけたりして、どの牌か判別するイカサマ技です。どの牌か見なくてもわかるので、すり替えと併用される事が多いです。かつて牌の裏が竹でできていた時代には模様の僅かな差を読み取る手法も存在した。
最近は練り牌(樹脂)でできたものがほとんどで、あらかじめ傷をつけるのは困難になっています。
② キャタピラ
■麻雀イカサマ キャタピラ(3枚抜き) (YouTubeより転載)
③ 置きサイ
サイコロの出目を操作するイカサマに「置きサイ」という技がります。六間積みや爆弾を仕込んだ場合はサイコロを制御しなくてはいけません。
置きサイはサイコロを振ったように見せかけて思い通りの数字を出す技です。
■小島武夫のイカサマ 爆弾+すり替え(YouTubeより転載)
④ グラサイ
サイコロの中に磁石や重りなどを仕込んでおいて、特定の数字を出しやすくするイカサマ。全自動麻雀卓では埋め込み型のサイコロが多いので最近ではみることはありませんね。
イカサマと伝説的名雀士
麻雀のイカサマを語る上で絶対にはずせない、昭和の巨人・伝説のお二人をご紹介します!
小島 武夫(こじま たけお)
日本プロ麻雀連盟初代会長・最高顧問。「ミスター麻雀」の名の通りの伝説的存在。今だ現役の雀士です。麻雀関係者の間では「小島先生」と呼ばています。
往年の人気深夜番組「11PM」に出演し、阿佐田哲也、古川凱章らとともに麻雀新撰組を結成したり、日本の麻雀の歴史に大きく貢献してきた人物です。
イカサマ技も得意とし、桜井章一のイカサマを見破った、という話もあります。「魅せる麻雀」が信条で、安手ではアガらずに打点の高いアガりが特徴です。
■[麻雀-役満]プロ雀士 小島武夫の九蓮宝燈-第3回名人戦/MONDO TV(YouTubeより転載)
桜井 章一(さくらい しょういち)
桜井章一さんは1960年代に代打ちになり、20年間無敗のまま引退したという伝説を持っています。雀鬼というあだ名を持ち、現在は「雀鬼会」という組織を結成し、「雀鬼流」という特殊な麻雀を通して自己啓発的活動をしています。
麻雀の実力は裏世界で打っていた人なので、イカサマにかなり精通していることが有名です。やはり生きるか死ぬか、という世界で麻雀をやっていた人ならではの強さ、というところでしょうか。そして、映画「麻雀放浪記」で麻雀指導も行いました。
桜井 章一名言・名語録
「『勝ち』にいく勝負が欲の支配する戦いだとすると、『負けない』というのは人が持つ本能からくる戦い方だ。」
「運は見えない、ゆえに感じなければならない」
「慎重すぎると運は逃げていく」
そんな桜井章一さんの「雀鬼会」を気になった方は公式サイトも是非ご覧ください!
http://www.jankiryu.com/
その他、雀士について知りたい方はこちらの記事もチェック!
⇒『雀士(ジャンシ)とは一体何者?古今東西雀士特集』
まとめ
麻雀のイカサマはいかがだったでしょうか。初歩的な技から燕返しのような大技、昔にはなかったネット麻雀のコンビ打ちなどなど、さまざまです。イカサマを見破るためにも方法や所作を知っておく必要があります。もちろん、イカサマは不正行為なので実際に行うことを推奨できませんが、イカサマの中には匠の域にまで達しなければ成功できないものがあります。そこに芸術性を感じ、小説や漫画に欠かせないものとなったことも事実です。
そのようなイカサマを知っていると映画や漫画、小説などがもっと楽しく観たり読んだりすることができるようになります!!ただし、実際の対局ではぜったい禁止ですよ!!
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