井出洋介 小林剛 麻雀技術 守備の教科書 振り込まない打ち方【初心者向け/おすすめ麻雀本】

麻雀界のレジェンドの一人井出洋介プロと、人気Mリーガーで麻雀教室の講師としても長年活躍するコバゴーこと小林剛プロによる麻雀の守備に関する戦術本です。麻雀を覚えたけど、守備って何をすれば良いの?という方や、何となく聞いたことのある知識だけで守備をしていたけど改めてどんな技術があるか知りたい!といった中級者の方まで、守備のことならこれがあれば十分!というくらい網羅されているオススメの一冊です。
麻雀技術 守備の教科書 振り込まない打ち方
いちばんやさしい麻雀の守備の本
- 麻雀豆腐編集部
おすすめ麻雀本! 超初心者初心者初級
- おススメ度
- 難易度レベル
タイトル
麻雀技術 守備の教科書 振り込まない打ち方
内容紹介
これが決定版 正しい捨て牌読み
“じっくり型”井出洋介と、“スピード型”小林剛
二人の守備の名人が基本から丁寧に解説しました。打ち筋が正反対の二人だから導き出すことができた 「全プレーヤー必須の知識」
- 麻雀の第一人者井出洋介と、Mリーグ出場のトッププロ小林剛の共著!
- リーチされたら?食い仕掛けされたら? 振り込まない方法を解説!
- 「捨て牌読み」「ベタオリ」の技術がわかる!
- 「守備を見据えた攻め」「押し引き」もわかる!
- 弱気になって守るのではなく、勝つための「守る勇気」を身につけることができる。
著者について
井出洋介プロ
"東大式"で有名な麻雀界のレジェンド
最高位戦日本プロ麻雀協会の元代表であり、麻将連合の前代表も務め現在は同団体のGM。
東大出身で、「東大式麻雀」という愛称はあまりにも有名で、「東大式麻雀」の冠が付いた著書を多数執筆している。
「賭けない麻雀」「健康な麻雀」「親子で楽しめる麻雀」など、麻雀をクリーンなゲームとして普及させる活動を今日まで精力的に行っている。
- ツイッター:井出洋介
小林剛プロ
麻雀講師としての経歴も長い、超人気Mリーガー
井出洋介プロ創設の麻将連合に所属。MリーグではU-NEXT Piratesに所属。自団体のリーグ戦では4期、天鳳名人戦では2期、その他のタイトル戦でも優勝経験があるトッププレイヤー。
雀風はスピード重視のデジタル派で、キャッチフレーズは「麻雀サイボーグ」「スーパーデジタル」。愛称は「こばごー」だが、雀風と冷静沈着なキャラクターから、「ロボ」とも言われている。
Mリーガーとしての仕事のほか、健康マージャン教室の「まーすた」にて講師も務める。
- YouTube:こばごーちゃんねる
- ツイッター:小林剛
- ブログ:こばごうのコレ切ってアレ食って
「麻雀技術 守備の教科書 振り込まない打ち方」を読もう!
麻雀のルールを覚え、ある程度手作りが上手くなり、運良く高打点のアガりが決まればトップが取れる…それだけでも楽しいですが、技術を習得して余計な失点を防ぎたい・相手をアガらせないよう立ち回りたいといった守備方面に興味を持つ時期は麻雀をある程度打っていれば必ず来ることでしょう。
今回ご紹介する麻雀技術 守備の教科書 振り込まない打ち方は振り込まないように打つための技術を身につける、守備の教科書となります。
スジ読みやノーチャンス・現物など超基本的な事から、河読み・リーチ/鳴きへの対応など網羅されているので、麻雀の守備について知りたいならまずはこの一冊を読めば間違いないです!
第1章 守備のための基礎知識
麻雀の守備において何よりも重要な事といえば、放銃による失点を避けることですよね。
そこで「現物」や「ワンチャンス」、「ノーチャンス」、筋読みや数牌の危険度など基本中の基本がこの章でまとめられています。
初心者・初級者であれば、この1章を読むだけで守備力は格段にアップするはずです。
ここがイイね!
危険牌や安全度が分からないときは真っ直ぐ打てるものですが、少し守備を覚えるとあれこれ考えてしまいオリに回ってしまう頻度が増える時期があります。
ですが、守備だけでは麻雀は勝てません。本章の最後に、「テンパイなら押し、ノーテンならオリが基本」と、押し引きについて触れられています。
どんな時に守りに入るか、立ち返ることができます!
第2章 ベタオリのテクニック
この章では失点を避けるために、確実にオリるためのテクニックについて書かれています。
例えば2巡目に親から早いリーチが来たとき、「2シャンテンでちょっと頑張ればテンパイするかもしれない、でもテンパイしてもリーチのみが濃厚…」というような手で、生牌の字牌くらいならと切って一発で放銃…なんてことはいくらでもあります。
まず最初に、自分の手牌の価値とスピード、勝負に出る必要があるかを鑑みた上で、オリるならしっかりオリることを覚えましょう。
その際のテクニックとして、「現物から切る」「早いリーチには対子・暗刻の牌を切って2〜3巡しのぐ」、「不用意に筋を切らない」などが挙げられています。
ベタオリ自体は1章を押さえていればそこそこできるかもしれませんが、早い巡目でリーチがきた時の対応はこの章が参考になりますよ♬
ここがイイね!
各章に「おさらいドリル」が付いているので、書かれてあった内容を理解できているか確認ができます!
守備というとリーチが掛かった時に初めてオリを意識するかもしれませんが、相手が鳴いた時も警戒が必要です。
本章のおさらいドリルは他家が鳴いた後の打牌で安全度を見分ける問題が付いているので、副露があった時の対応についても意識できます。
第3章 読みのポイント
「リーチが掛かってから」「誰かが2回鳴いてから」と、相手のテンパイ気配を感じてからだけが守備ではありません。
序盤で真ん中の牌が切られたり、打点アップに繋がるドラを中盤で切られると、「何だか変だな」と感じますよね。
相手の捨牌の河や切られた牌で違和感のあるもの、これらも守備をする上での大事な情報となり得ます。
本章ではスライド読みや両面落としに対する読み、役牌の対子落としに対する読みなど、様々な読みのポイントが解説されています。
第1章・第2章と比べてかなり高度で難しいですが、これを理解すればあっという間に中級者並の守備力にパワーアップします!
ここがイイね!
相手の動作・挙動からテンパイ/1シャンテン、対子落としの可能性などを解説したチャプターがこの章にあります。
戦術本でこれらに言及した物はなかなか見ないので目からウロコでした!
第4章 リーチへの対応
リーチに対して毎回オリてはいてはキリがない…とはいえ、どんなリーチにより警戒すれば良いのか分からないよ!という初心者の方もいると思います。
本章では他家からのリーチに対しての押し引き判断について解説されています。
例えば、先行リーチが掛かっていて、さらに追っかけリーチが他家から入るとします。二人に通る牌を探すのってとても大変。共通安牌がない時はどうすれば!?とパニックになることもあるでしょう。
上記ケースの対処法や、リーチ者に対して危険牌を切っている他家へのケアの仕方、ツモ切りリーチ・早い巡目のリーチに対する考え方などリーチに対する様々な対応について書かれています。
ここがちょっとね
おさらいドリルの内容は濃くて良いのですが、問題数が少ないのが残念!第3章以降はかなり難易度が高く理解が難しいのでおさらいドリルで復習できる構成が望ましいです。
第5章 鳴きへの対応
この章では他家が鳴いた時に切った牌から、相手の手や危険度・安全牌を見分ける技術について解説されています。
鳴きにはポン・チー・カンに加え、鳴いた牌、その後に切った牌と情報が盛り沢山です。項目もこの章が最多の18個となっており覚えることが多く大変ですが、3章よりかは易しいのでこちらから読む事をオススメします。
また、リーチと異なり、鳴きはある程度読みやすいので初心者・初級者の方が実践しやすいという点でも第4章から読んだ方が良いでしょう。
- 初心者脱出のポイント
- 鳴いた後に切られる牌は絶対に「手出し」ですが、それ以外でもなるべく「手出し」「ツモ切り」を見るようにしましょう。
全員分ずっと見るのは難しいので、例えば早そうな手の人・仕掛けを入れている人のを見るなど、最初は相手を絞るとやりやすいですよ♬
第6章 押し引き・手組みのポイント
最終章は攻めるかオリるかを判断する【押し引き】と、序盤・中盤・週案それぞれの局面を見据えて振り込まない【手組みの作り方】についてフォーカスしています。
押し引きについては第1章〜5章までに書かれてあった内容に、さらに押し引きの判断をプラスで解説しています。
手組みについては「内側の牌から切る」「どうしても切れない危険牌はチーして使い切る」といった、安全に手を進める技術が紹介されています。
ここまでできれば中級者の仲間入りと言っても過言ではないでしょう!
ここがちょっとね
井出プロ・小林プロが所属する団体が「赤なし」であり、井出プロが健康マージャンを推奨していることから本書は「赤なし」ルールを前提とした解説です。
しかし、現在の主流はMリーグをはじめ「赤あり」ルールなので、赤が入っていることを前提とした解説も欲しい所です!
まとめ
麻雀のルールを理解しある程度ゲームに慣れてきた初心者・初級者の方に読んでほしい、振り込まないように打つための技術を身につける、守備の教科書です。
スジ読みやベタオリの技術から、リーチ・鳴きに対する対応、河読みなど守備に関する技術が網羅されているほか、押し引き判断や手組みなど、攻撃に繋がるテクニックも解説されています。
各章の最後にはおさらい問題が数問出題されているので、内容を理解できているか確認できてGoodです♬
この本は守備の教科書ですが、小林プロも井出プロも「守ってばかりでは勝てない」と述べています。失点を防ぐ必要がある局面を冷静に判断し、この本で得た知識を活かせばトップ率も格段に上がることでしょう!
著作紹介
- タイトル:麻雀技術 守備の教科書 振り込まない打ち方
- 井出洋介・小林剛
- 出版社:池田書店
- 発売日:2019/11/20
- ページ数:208ページ
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