【黒沢咲の 鳴かずに勝つ! セレブ麻雀】黒沢咲プロ「初中級者向け/おすすめ麻雀本」
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【黒沢咲の 鳴かずに勝つ! セレブ麻雀】黒沢咲プロ「初中級者向け/おすすめ麻雀本」

チーム雷電で活躍するMリーガー黒沢咲プロによる、「セレブ麻雀」の思考やプライベートにも踏み込んだQ&A、プライベートショットが収められたファンブックです。萩原聖人プロを始めとしたチームメイトや多井隆晴プロ・小林剛プロなど他チーム所属の選手が黒沢プロについて語るコラム【黒沢咲についての証言】も掲載。

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黒沢咲の 鳴かずに勝つ! セレブ麻雀 (Mahjong Books)

門前で高打点を追求する「セレブ麻雀」の思考に触れたい方へオススメ!

麻雀豆腐編集部
おすすめ麻雀本!
これから麻雀を覚えたい超初心者初心者初級中級

おススメ度
難易度レベル

タイトル

黒沢咲の 鳴かずに勝つ! セレブ麻雀 (Mahjong Books)

内容紹介

“鳴かず”の扉がいま開く! 門前高打点を追求する打ち筋の真髄
「鳴かないのが、私!」
門前(メンゼン)高打点を追求する独自の打ち筋、
「セレブ麻雀」でMリーグ3シーズン連続3桁プラスを達成している黒沢咲。

「セレブ麻雀」とはなにか? その戦い方の真髄と、戦法の合理性に迫りつつ、
実際に鳴かずに勝負した戦局や、逆に鳴く手段を選ぶ戦局などについて解説。

一方で、ふだんは語らない、プライベートな質問にも答える「黒沢咲、100の質問」や
ユニホーム姿以外の私服姿でのプライベートショットも多数掲載!

ファン必見の、黒沢咲を丸っと詰め込んだ一冊!

出典:黒沢咲の 鳴かずに勝つ! セレブ麻雀 (Mahjong Books)

著者について

黒沢咲プロ

チーム雷電、渋谷ABEMAS、日本プロ麻雀連盟所属。Mリーグでは副露率8%、門前高打点を追求する独自の打ち筋「セレブ麻雀」と、上品な雰囲気からは想像がつかない「健啖家」で一躍人気となる。2019年に日本プロ麻雀連盟A1リーグに昇給、自団体のタイトル「プロクイーン」を2連覇とその実力は折り紙付き。

「黒沢咲の 鳴かずに勝つ! セレブ麻雀」を読もう!

Mリーグのような現代の赤入り麻雀といえば「副露」「牌効率」「損得」が鍵となり、打点よりもスピードが重視されがちです。

しかし、黒沢プロはスピードよりも打点を選び、副露率はなんと8%の門前高打点派で「セレブ麻雀」を貫いています。現代的な打ち筋とは真反対ですが、Mリーグでは3シーズン連続3桁プラスを達成しており、チームの成績へ大きく貢献しています。

門前高打点とは、いわゆる「昭和の麻雀」をイメージしますが、果たして黒沢プロの打ち筋はそれなのでしょうか?

本書は今まで具体的に明かされていなかった黒沢プロの「セレブ麻雀」の思考が明かされている他、黒沢プロが「セレブ」と呼ばれるまでの歩み、プライベートな質問にも踏み込んだ「黒沢咲、100の質問」や私服姿でのプライベートショットも掲載されファンブックとしても楽しめる一冊です。

【PART1】「セレブ」と呼ばれるまで

本章は黒沢プロが麻雀を始めるきっかけから、Mリーガーになるまでの軌跡が書かれています。

黒沢プロの経歴については自身の小説「渚のリーチ!」でも触れられているのですが、大学生で麻雀に出会い、その後日本プロ麻雀連盟に入会、プロ入りを果たします。その頃黒沢プロは社会人でしたので、OLと麻雀プロの二足のわらじを履いていました。しかし麻雀プロとしての活動が多忙になるとOLを辞め麻雀プロ1本で勝負することに。

その後の活躍は目覚ましく、2018年のMリーグ発足時にはドラフトでチーム雷電から指名を受け現在に至ります。

ここがイイね!

Mリーグがきっかけで麻雀プロの世界を知った方にとってはMリーグ以外での麻雀プロの活動や、プロへの道を知ることができる貴重なストーリーです。麻雀プロ自身の経歴を詳細に書かれた書籍はごく一部となりますので、とても参考になります!

【PART2】「セレブ麻雀」の基本的思考

本章は黒沢プロの「セレブ麻雀」の思考について触れられています。

黒沢プロの麻雀の基本スタイルは門前で高打点を狙う打ち方です。そしてそこに「妥協」はありません。いくら早くても鳴いて2,000点の手ならグッと我慢します。

では、どうやって高打点を狙うのでしょうか?黒沢プロは「配牌を見たときに、そこから考えられる理想の最終形をイメージする」そうです。基本スタイルが「門前」なのは、最終形がリーチだからなのでしょう。

「鳴き」に関しては「スタイルを曲げて鳴いた挙げ句に負けるのは嫌だ!」という信条があり門前勝負のスタイルなのだそう。

「現代麻雀」に囚われて自分の打ちたいスタイルが貫けないと麻雀は楽しめませんよね。黒沢プロも、「純粋に楽しむ気持ち」を忘れないで打つことはとても大切だと締めくくっています。

ここがイイね!

これから自分の麻雀のスタイルを作っていきたい人にとって、「自分はどんな麻雀を打ちたいか?」「どんな麻雀を打つとワクワクするか?」考えさせられる章です。黒沢プロのように「どんな麻雀を打ちたいか」突き詰めると、自身のスタイルを見つける鍵となるでしょう。

【PART3】セレブ麻雀・実戦譜解説

本章はセレブ麻雀の考え方について、Mリーグの実践譜を用いて解説されています。

あの局は何故リーチしなかったのか、あの局ではテンパイを外したのか、といった思考を各節2ページに渡って解説されています。

現代麻雀ですと「損得」や「確率」を考慮しながらリーチや押し引きの判断が解説されるところですが、黒沢プロは「この牌を引いたら嬉しいか/嬉しくないか」、「どんな最終形なら満足できるか」とあくまで自分の直感に従って手牌を進行していることが分かります。現代麻雀とは対極にありますね。

初心者脱出のポイント
黒沢プロは自身の直感に従って麻雀を打っていますが、それは牌効率や押し引きの判断など基本的な技術は習得した上でのこと。初心者のうちから自分の好きなスタイルで打つだけでは成長しません。

自身のスタイルを確立する上で、基本的な麻雀技術の勉強は必須となります。時には楽しくないこともあるかもしれませんが、技術を身に着けてもっと楽しい麻雀ライフを手に入れましょう♪

【PART4】思い出の対局を振り返る

本章は黒沢プロがMリーグでの思い出の対局について解説されています。

対局は①内川幸太郎選手から「西」で四暗刻単騎待ちをアガった一局と、②2020シーズンにチーム雷電がセミファイナルへの進出を決めた一局です。

各者の点棒状況、配牌を見た時の開局時の思考、その後の展開と判断について詳細に描写されています。

ここがちょっとね

黒沢プロは「自身の直感に従う」ことを麻雀を打つ上で信条としているので、「リーチに踏み切るのもちょっと嫌」「あの西も幸せを感じているんじゃないか」と感情的な表現を多用しています。

黒沢プロのスタイルに合った表現ですし内容自体は読みやすいのですが、戦術書としては客観性が乏しい解説です。本書は「戦術本」とされていますが、あくまで「黒沢プロの思考を覗く」ことを楽しむファンブックといった立ち位置で読むと良いでしょう。

【PART5】かけがえのない仲間とファンへ

本章は黒沢プロがファンやチームへの思いを綴っています

自団体のリーグ戦の頂上決戦や、初めて書いた小説の「渚のリーチ」など自身の近況や、チーム雷電のメンバー・ファンへの感謝などが書かれており、「ちょっと長いあとがき」といった感じです。

ここがイイね!

麻雀プロの書籍というと「戦術本」が圧倒的に多いわけですが、黒沢プロの本は堅苦しさ・小難しさがなく麻雀を始めたばかりの人でも入っていきやすい内容です。

巻末には「黒沢咲選手への100の質問」があり、【好きな異性のタイプは?】【サブスクはどのくらいやってる?】なんて踏み込んだ質問も。【好きなタレント(芸能人)は?】は、勿論アノ人ですよ♪

まとめ

“黒沢咲の 鳴かずに勝つ! セレブ麻雀” は黒沢プロの「セレブ麻雀」の思考について触れており戦術本ということになっていますが、どちらかというとファンブックの要素が強いです、

「セレブ麻雀」は門前高打点を狙う打ち方ですが、どういう時にどう対応するかは黒沢プロが直感でどうしたいかに懸かっているので他の人が真似できる技術ではありません。あくまで「参考程度に」読むべきでしょう。

真似できる技術は麻雀を楽しむこと、そのためには自分のスタイルを崩してまで打とうとしないことでしょうか。

プライベートショットや「黒沢咲選手への100の質問」、チームメイトや他チームの選手が黒沢プロの人柄・打ち筋についての印象を語る「黒沢咲についての証言」、黒沢プロを知る読み物が盛りだくさんです。本の表紙が難しそうな戦術本に見えますが、観る雀派のファンの方でも十分に楽しめる内容です。

著作紹介

  1. タイトル:黒沢咲の 鳴かずに勝つ! セレブ麻雀 (Mahjong Books)
  2. 黒沢咲(著)
  3. 出版社: KADOKAWA
  4. 発売日:2022/5/26
  5. ページ数:160ページ
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