【藤崎智】ヤミに忍んで敵を打つ麻雀忍者

藤崎智プロは、日本プロ麻雀連盟に所属し、最高峰タイトル"天鳳位"を二度獲得するなど、数多くのタイトルを獲得、麻雀忍者の異名を持つ人気のベテラン雀士です。Mリーグでは、2019-20シーズン、2021-22シーズンの2シーズンKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属し、現在はMリーグの解説者としてお馴染みとなりました、藤崎智プロについてご紹介します。
麻雀忍者・藤崎智プロについて
プロフィール
- 名前:藤崎 智(ふじさき さとし)
- 生年月日:1968年1月25日
- 出身:秋田県大仙市
- 学歴:IT系専門学校卒業
- 血液型:O型
- 好きな物:海外旅行
- 所属団体:日本プロ麻雀連盟(第13期入会)
- Mリーグチーム:KONAMI麻雀格闘倶楽部(2019-20シーズンから2020-21シーズンまで)
- X(旧Twitter):@kog4000all
藤崎智プロは、リーチをかけずにヤミテンに構えてアガる雀風から"麻雀忍者"という通り名が定着しています。忍者という異名は、萩原聖人プロが解説をしていた放送対局でヤミテン主体で打つ藤崎プロを忍者みたいだとコメントしたことがきっかけです。(「麻雀忍者」藤RTDに初見参「いい脇役っぷりを見せられれば」)
Mリーグでは、2019-20シーズン、2020-21シーズンの2シーズン、KONAMI麻雀格闘倶楽部で活躍しました。退団後の2021-22シーズンからは、解説者として出演しており、飄々としてユーモアを交えながら適切な指摘をする解説で、麻雀ファンにはお馴染みの存在になっています。ちなみに、發を正式名称の"リューハ"と呼んでいます。
趣味の海外旅行は若い時から好きだったわけではなく、2014年にリーチ麻雀世界選手権に出場するためパリに行ったことがきっかけでした。この時、まだご存命だった小島武夫プロが参加しており、麻雀を打つときはいつも元気な小島プロが、観光の時は休んでいたのを見て、身体が動くうちは色々なところに行こうと思い、海外旅行に行くようになったそうです。ただ乗り物は苦手で、飛行機で7時間以内ぐらいで行けるところを中心に旅行に行くようです。(KONAMI麻雀格闘倶楽部から藤崎智プロ登場!トークも変幻自在だったwww)
日本プロ麻雀連盟の最高峰タイトルを鳳凰位を二度(2013年、2019年)、十段位を三度(1999年、2016年、2017年)獲得しており、連盟が採用している段位制度では、最高段位の九段の段位を持っています。また、日本プロ麻雀連盟の理事を務めています。
藤崎プロは日本プロ麻雀連盟第13期(1997年)に入会、日本プロ麻雀連盟のメディア対策部長を務める黒木真生プロや、女流プロの先駆けである清水香織プロが同期となります。TEAM RAIDEN/雷電所属の瀬戸熊直樹プロは第14期生で一期後輩となります。
2019年に放送されたテレビ番組「熱闘Mリーグ」で取り上げられた際には、連盟所属の宮内こずえプロや和泉由希子が、藤崎プロは女性人気が高く、気遣いが出来てモテることを明かし、17歳年下の女性と当時お付き合いしていたことが紹介されていました。(51歳プロ雀士・藤崎智はなぜモテる? 女流雀士からは「一番人気」17歳下彼女も)
以前はフィリピン人の女性と結婚していましたが、現在は離婚しています。ちなみに、お世話になっていた男性の紹介で知り合った、フィリピンパブで働いていたっ女性で、言葉の壁が大きく、苦労したそうです。(無料だよ!藤崎智の真相に迫る!前半)
師匠・沢崎誠プロ
日本プロ麻雀連盟に所属し、MリーグではKADOKAWAサクラナイツに所属していた沢崎誠プロは、藤崎プロにとって麻雀の師匠と呼べる存在です。
藤崎プロが麻雀プロになった時は、東北支部に所属し仙台を拠点にしていましたが、沢崎プロが声をかけたことがきっかけで、上京し、沢崎プロが働いている雀荘で働き始めるようになりました。
東京で同じ店で長い時間を共に過ごし、麻雀だけでなく、私生活でもお世話になったそうで、藤崎プロがまだ食べていくことができなかった時代にも何度も沢崎プロに御馳走になり、大変感謝していると語ります。そして、タイトルを獲得した後も、藤崎プロが沢崎プロに、今までのお礼にと御馳走しようとしたところ、お前の分は必ず払うから後輩に返せ、と言われ、それ以来、後輩にはおごるように心がけているそうです。(藤崎智「後輩へ受け継ぐ先輩の恩」Mリーガー列伝)
若い時だけでなく、今も交友関係は続いており、年齢や先輩後輩という立場を越えてお互いに友達と呼べる関係だと、藤崎プロも沢崎プロも語ります。
病気から復帰した沢崎プロは、日本プロ麻雀連盟のリーグ戦や、麻雀最強戦などの大会にも出場しており、病気前と変わらぬ切れのある麻雀を打ち、まだまだ現役で戦い続けています。
高校の後輩、佐々木寿人
日本プロ麻雀連盟に所属し、MリーグではKONAMI麻雀格闘倶楽部に所属する佐々木寿人プロと藤崎智プロは、同じ宮城県仙台第三高等学校を卒業し、佐々木プロは藤崎プロの高校の後輩にあたります。
藤崎プロは1968年生まれ、佐々木寿人プロは1977年生まれであるため、高校時代は被っていませんが、同じ東北出身ということもあり仲が良く、佐々木寿人プロは、藤崎プロのことを親しみを込めて"おっさん"と呼んでいます。
また、藤崎プロがKONAMI麻雀格闘倶楽部に加入したのも、佐々木寿人プロが推薦したことがきっかけだったそうです。
2005年前後に解説者として藤崎プロと佐々木寿人プロが同席した際に、佐々木寿人プロが「俺は何でもリーチします」と言ったことに対抗し、「じゃあ俺は何でもリーチにしません、ヤミテンにします」と話したため、それ以来放送対局ではヤミテン主体の麻雀を意識するようになったそうで、藤崎プロが忍者になった最初のきっかけは佐々木寿人プロでした。(「麻雀忍者」藤崎智、RTDに初見参「いい脇役っぷりを見せられれば」)
Mリーグ2024-25、11月11日、佐々木寿人プロが登板した試合に解説者として出演した藤崎プロは、「人間は上品、麻雀は野蛮」と独特の表現で佐々木寿人プロについて語りました。
2018年、病気休養
Mリーグの発足が発表されドラフト会議が行われる1か月前である、2018年7月、藤崎智プロは病気により入院中であることを発表しました。
具体的な病名は発表しませんでしたが、命にかかわる病気でなく、しっかりと治療すれば完治もするし、再発の心配もないものであり、治療の経過は良好で入院してから1か月たち、退院の目処もたった時点で、病気療養中であることが発表されました。
藤崎プロは50日間入院し、その間、日本プロ麻雀連盟のA1リーグも欠場となりました。過去例のない事態であり、いつ退院して復帰できるかということもはっきりわからないため、入院時期によっていろいろなパターンの対応が想定され、結果的には、2節欠場ということになり、1節につき-30ポイントでトータル-60ポイントの状態で参加ということになりました。また、前年度の優勝者として十段位決定戦に出場予定であり、病気により藤崎プロの欠場も検討されましたが、勝ちあがった4名全員が5人での開幕を望んだため、大会の延期が決まりました。
病気により休業を余儀なくされた藤崎プロですが、これらの対応を見ると、藤崎プロの人望の厚さを感じます。
また、Mリーグのドラフト会議は病院のベットの上で見ることになり、病気療養中ということもあったため、指名はありませんでした。しかし、翌年KONAMI格闘倶楽部から指名があり、「気にかけてくれたファンの方達に恩返し出来たら」という想いでMリーグへ参加しました。
名解説者で名プレイヤーでもある藤崎智プロの経歴
脱サラして雀荘勤め、29歳で麻雀プロに
藤崎智プロは、二人兄弟の弟として、秋田県大仙市に生まれ、中学生の頃、父親の転勤で宮城県仙台市に引っ越しました。ご両親もお兄さんも東大卒業で、硬い仕事をしている家庭だったため、後に藤崎プロが麻雀プロになることをあまり良く思っていなかったそうです。(クイズ藤崎智!!沢崎誠プロとの意外な関係とはw??)
麻雀を覚えたのは中学生の時で、麻雀の戦術本を読んで、友達と一緒に麻雀を打つようになります。麻雀以外では、中学、高校時代はバトミントン部に所属していたそうです。
高校を卒業すると、IT関連の専門学校に進学し、卒業後はコンピューター関係の会社に就職します。週末に雀荘に行って麻雀を打つのを楽しみに、平日は会社で働くといった、サラリーマン時代が1年半ほど続きましたが、麻雀への情熱が抑えきれず、会社を退職し、23歳頃から雀荘で働くようになります。
藤崎プロは、雀荘で働いていた時に、ガツガツ勝つだけでなく、お客さんに気に入られるような麻雀を打てと教わったと語ります。藤崎プロがメンバーとして働いていたのは1990年代で景気も良く、麻雀店のオーナーを考えているお客さんも多く、そういった人に声をかけられ店長を任せれることが一つの目標であった時代でした。
「本物のメンバーは下手なフリができるのがメンバーだ」と当時働いていた雀荘の店長から言われ、結果ではなく、将来気に入られて声が掛けられるような麻雀を打ちなさいと教わり、負けているお客さんがいても楽しませることにより、話術も磨かれたそうです。この雀荘で教わったことが、ファンから愛される藤崎プロの原点となっているようです。(第154回:プロ雀士インタビュー 藤崎 智 インタビュアー:内川 幸太郎より)
近代麻雀を見て初めて麻雀プロの存在を知りプロテストを受験、1997年、29歳の時に日本プロ麻雀連盟に入会し、麻雀プロになりました。藤崎プロがまだプロになって1年目の時に、十段戦の決勝まで勝ち残り注目を浴びます。この大会は、初段戦から十段まで別れた段位で行われるトーナメント式のタイトル戦で、実績がない参加者は、初段から、二段、三段と勝ち上がる必要があり、若手プロにとっては、勝ち進むことが非常に難しいルールの大会です。
その打ち上げの席で、藤崎プロは沢崎誠プロと出会い、30歳の春に、上京することになります。
沢崎プロと出会い東京へ
沢崎プロから声をかけられて、東京の雀荘で沢崎プロと共に働き始め、朝から晩まで、沢崎プロと共に過ごし、公私ともに影響を受けました。
師匠的な存在である沢崎プロからは、「お前の力でタイトルを取れないなら、麻雀プロに向いていない。タイトル戦の決勝戦に3回出て、1回も勝てなければプロは辞めろ」と言われていました。そして、1999年の第16期十段戦でも決勝戦に勝ち残り、二連覇中だった前原雄大プロを破り念願の十段位を獲得、早々と初タイトルを獲得し、麻雀プロを辞める必要はなくなりました。
2003年には、他団体日本プロ麻雀協会のタイトル戦"第3回日本オープン"に出場し、優勝します。2005年には、現在は麻雀グランプリMAXの名前で続けられている日本プロ麻雀連盟の大会で優勝。2006年の第5回日本オープン、2007年の第6回日本オープンでは連覇を果たします。連盟の一発裏ドラ順位点なしルール、協会の一発裏ドラあり順位点の高いルール、どちらでも結果を出し、29歳のオールドルーキーでしたが、華々しい成績を残していきます。
順調に実績を重ねて行った藤崎プロですが、少しタイトルから遠のくようになっていましたが、2013年、連盟のリーグ戦に勝ち残り、最高峰タイトル第30期鳳凰戦に出場、前年度優勝者は麻雀プロとしては同世代である瀬戸熊直樹プロ、師匠・沢崎誠プロ、レジェンドである死神・伊藤優孝プロといったメンツを相手を破り優勝、第30期鳳凰位に輝きます。
2016年に第33期十段位、そして2017年の第34期十段位も優勝し連覇、3度の十段位を獲得します。
2016年には、日本プロ麻雀連盟、最高位戦日本プロ麻雀協会、日本プロ麻雀協会、RMUといった4団体対抗のチーム戦"麻雀プロ団体日本一決定戦"が開催されました。この大会で藤崎プロがキャプテンに任命されますが、個人成績は32人中30位と絶不調でした。しかし、精神的支柱としてチームに貢献し、日本プロ麻雀連盟は優勝しました。この時の経験があり、2018年に赤坂ドリブンズが優勝シャーレを掲げているとこを見て、また同じようにスタッフを含めたチーム全体で勝利を分かち合いたいと思ったそうです。
Mリーグ2年目から参戦、退団後は解説者に
2018年にMリーグが発足し、8月に最初のドラフト会議が行われます。数々のタイトルを獲得し、知名度・実績共に日本プロ麻雀連盟を代表する選手の一人である、藤崎プロも指名の可能性があるプロの一人でしたが、ちょうどこの時、病気で入院中ということもあり、指名されることはありませんでした。病院のベットでドラフト会議を見ることになり、悔しい思いもしたそうですが、指名が決まってから入院になっていたら迷惑をかけることになるので、それはそれでついていると思うようにしたと語ります。(「麻雀忍者」藤崎智、RTDに初見参「いい脇役っぷりを見せられれば」より)
復帰後も藤崎プロは精力的に活動を続け、ABEMAで放送されていた各団体の麻雀プロが出場するRTDトーナメント2019に初参加し、Mリーガーたちを相手に好成績を残し、優勝は高校の後輩佐々木寿人プロに譲ることになりましたが、準優勝という結果を残します。
そしてMリーグ2年目となる2019年、Mリーグのルールが変更し、各チームの所属選手数の上限が4人となったため、KONAMI麻雀格闘倶楽部は4人目の選手として藤崎プロを指名します。KONAMI麻雀格闘倶楽部は攻撃力を売りで、当時は佐々木寿人プロ、高宮まりプロ、前原雄大プロが所属しており、そこに守備力も高い藤崎プロが加入したことによって、稼いできたポイントを守る役目が期待されました。
藤崎プロは自らの役割について「みなさんの食卓で言うと、漬物が一個増えた感じと思って頂ければいい」と、主食でなく漬物だと例え、わき役だと語りました。(「私は食卓の漬物」究極の脇役・藤崎智がMリーグ見参 “麻雀忍者”ぶり発揮なるか)
Mリーグ1年目の2019-20シーズンは、レギュラーシーズンの個人成績が-65.5ポイントで29人中16位と、大きなマイナスではありませんが少し物足りない成績に。チームはセミファイナルに進出しますが、5位という結果でファイナル進出を逃し、藤崎プロの個人成績もチームトップではありますが-16.5と厳しい結果に。
しかし、連盟のリーグ戦の方は2019年から2020年にかけて好調で、2019年に行われたリーグ戦3位となり第36期鳳凰位決定戦進出を決めます。年が明けて2020年の1月から3月の間の4日間、16半荘かけて争われる決定戦で勝利し、見事二度目となる鳳凰位に輝きます。Mリーグでの成績は振るいませんでしたが、主戦場となる連盟のリーグ戦では大活躍といった結果になりました。
Mリーグに参加して2年目となる2020-21シーズン、藤崎プロは個人成績-164.8ポイントと1年目の成績を下回る結果に。そしてチームも2年連続セミファイナル敗退の5位となり、藤崎プロの成績もセミファイナル-43.0ポイントという結果に終わります。
2年連続5位でファイナル進出を逃したKONAMI麻雀格闘倶楽部は、2021年6月25日に藤崎智プロと前原雄大プロと契約満了を発表しました。
入団前のインタビューで藤崎プロは「Mリーグでそれほど長く活躍するとも思っていません。Mリーグの歴史の最初の何ページかにちょろっと出てくる程度。ただキレイな形で後輩には繋いでいかないと」(「私は食卓の漬物」究極の脇役・藤崎智がMリーグ見参 “麻雀忍者”ぶり発揮なるか)と語っており、選手として長く続ける予定ではなかったと思われますが、チームの成績不振により、テコ入れの対象となったような形でチームを去ることになりました。
赤ドラありだったり、普段の連盟ルールとは違うMリーグルールの麻雀に苦戦した印象のある藤崎プロですが、さすがに2年間の成績で退団になるのは酷だという意見もありました。
それまで選手としても活躍していましたが、麻雀対局の解説者としても人気のあった藤崎プロは、退団後の2021-22シーズンからMリーグの解説者となりました。その後も朝倉康心プロ、石橋伸洋プロ、村上淳プロと元Mリーガーが解説者となるケースの先駆けとなりました。
2021年には、50歳以上のベテランプロが出場するモンド名人戦で初優勝を決め、Mリーグの舞台では成績が低迷しましたが、Mリーグ以外では結果を残しており、解説者としてだけではなく、プレイヤーとしても活躍しています。
Mリーグレギュラーシーズン成績
シーズン | 個人 スコア | 平均 打点 | 4着 回避率 | 最高 スコア | 半荘数 |
---|---|---|---|---|---|
2020 | -164.8 | 5,702 | 0.7368 | 58,900 | 19 |
2019 | -65.5 | 6,965 | 0.8500 | 48,000 | 20 |
獲得タイトル
- 第30期、36期 鳳凰位
- 第16、33、34期 十段位
- 第3、5、6回 日本オープン
- グランプリ2005(現麻雀グランプリMAX))
- 第15回モンド名人戦
藤崎智プロの対局動画
藤崎プロモンド杯デビュー戦
第7回モンド杯に初めて出場した若き日の藤崎プロ、東場はアガることができませんでしたが、親番で迎えたこの局で大きい手がアガるチャンスが生まれ、一矢報いるために攻め込んでいきます。結果、満貫をアガりトップ目に浮上します。この局を振り返る藤崎プロのコメントも必見です。
麻雀忍者VS連盟会長の戦い
2020年に放送された第14回モンド名人戦、予選第5戦の東1局3本場、藤崎プロはあまりよい配牌には思えませんでしたが、暗刻が増え、終盤にツモり四暗刻のテンパイになります。しかし、日本プロ麻雀連盟の会長でもある森山茂和はドラを暗槓してリーチ、最後まで目が離せない展開になります。
十段位を決定づけた大三元
2016年に行われた第33期十段位決定戦、全12回戦で行われる大会の内の第10回戦目、南1局にいきなり大三元が見える配牌を引いた藤崎プロ、早い巡目で大三元のテンパイとなり、あっと言う間に大三元をアガります。この時点でトータルトップでしたが、更に差を付けることになり、二度目の十段位獲得に大きく近づきました。
藤崎プロ、金子プロ、和泉プロ、三つ巴の熱いオーラス
麻雀最強戦2011敗者復活戦決勝、藤崎プロ以外は、最高位を4度獲得したレジェンド・金子正輝プロ、女流四天王の一人・和泉由希子プロ、小説家・白川道氏といった、麻雀最強戦でしか実現しないメンツが揃った対局のオーラス、誰が勝ってもおかしくないといった点数状況で、藤崎プロ、金子プロ、和泉プロがテンパイ、最後までどうなるかわからない戦いで、麻雀の面白さが凝縮したような一局になっています。
ファイナル進出へ希望をつなげた東1局の倍満
Mリーグ2019-20セミファイナル最終日となる3月31日に行われた第2試合、この試合前の時点でファイナル進出の条件は12万700点以上のトップという厳しい状況で登板した藤崎プロ、東1局2本場に、リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ピンフ・三色・赤2・ドラ1の倍満のアガりで奇跡を起こすために奮闘します。最終的にこの試合は藤崎プロのトップで終わり、ファイナル進出は果たすことは出来ませんでしたが、Mリーグの名シーンとして多くのファンの記憶に残った一戦となりました。
冷静な判断で放銃回避
Mリーグ2020-21レギュラーシーズン、10月5日に行われた第2試合の南2局、藤崎プロは清一色、跳満のテンパイを取りますが、親でリーチをしている岡田紗佳プロの当り牌を掴みますが、この当り牌を止め、テンパイを崩します。藤崎プロらしいファインプレーで放銃を回避した1局です。
まとめ
藤崎智プロは、Mリーグ解説者としてお馴染みな存在となりましたが、Mリーグでは2シーズン選手として活躍、マイナスの成績が目立ちましたが、麻雀忍者らしい戦術を見せ、Mリーグ創成期に貢献、また、選手から解説者に定着したことによって、元Mリーガーの1つの流れを作った先駆者にもなりました。もちろん解説者だけではなく、プレイヤーとしても、鳳凰位2回、十段位3回など、輝かしい実績を残し、今もなお、連盟を代表する麻雀プロとして大活躍しており、忍者と呼ばれるヤミテン主体の麻雀は、多くのファンに愛されています。
皆さまのご感想、コメントなどお寄せください