対々和(トイトイ・トイトイホー) 【2翻役】

トイトイは刻子系の2翻役(喰い下がり無し)です。難易度が比較的低いので、初心者には是非活用して欲しい役です。難易度が低いと言っても、やはりアガる為には注意したい点がいくつかあります。その三か条をご紹介!
対々和(トイトイ・トイトイホー)とは
- 対々和(トイトイホー)
- 2翻鳴きOK出現率:3.75%全面子が刻子雀頭鳴きOK
4つの面子を全て刻子で揃える。暗刻(アンコ)でも明刻(ミンコ)でもOK。※門前(メンゼン=鳴きなし)でツモアガりもしくは単騎待ちでのロンの場合は四暗刻(スーアンコウ)[役満]となります。正式にはトイトイホーですが、トイトイと呼ぶのが一般的です。
とにもかくにも明刻(ミンコ)を含めた刻子(コーツ)または槓子(カンツ)で4面子と雀頭を揃えれば完成です。特に難しい指定もないので初心者が好む役と言われています。明刻(ミンコ)を含めるというのは、全て暗刻だと役満の四暗刻になるからです。また、全て槓子(カンツ)で構成された場合は役満の四槓子になります。
トイトイをアガる為の三か条
その1 仕掛けのタイミングを見極める
トイトイは鳴く事が前提の役で、鳴いても喰い下がりが無く、門前(メンゼン)と同じ2翻になります。配牌で対子(トイツ=2枚1組の牌)が多い場合など、どーせ鳴くのだからと、序盤から積極的にポンを仕掛けて行ってしまいがちです。
東場で、あなたは南家、こんな配牌、、、













トイツが4組ありますね。かすかにトイトイの香りがするような、しないような。ここからタンヤオやピンフは難しそうです。思い切って、ポンを仕掛けてトイトイを目指したくなるかもしれません。
しかし、この状態でポンを仕掛けて行くのは、少々早計かと思います。ここから、上手い具合に2鳴きが出来てもこんな感じです。字牌や端の牌から切られる可能性が高いので、このような形になるのが予想出来ます。












のような中心に近い牌は捨てられにくいので、鳴くのはちょっと難しいかもしれません。このまま手を進行させてもテンパイは難しく、さらに他家がテンパイしリーチを掛けると自分の手は中張牌が4枚あるので降りるのも大変です。
では、どういう時にトイトイの仕掛け時なのでしょうか?あくまで目安ですが、役牌がトイツでそろっており、且つヤオチュー牌のトイツが2〜3種あればトイトイに向かっても良いと思います。つまり、「トイトイ以外の役も付けることで、途中で別の役に切り替えられるか」「鳴きやすい牌があるか」がポイントとなります。
チートイツとの分かれ道
このような配牌があったとしましょう。トイトイかチートイツか迷ったことはありませんか?













結論から言うと、この手は役牌が2枚あるのでトイトイに向かった方が良いと思われます。役牌は序盤に切られやすいので鳴きやすく、テンパイしやすいです。もしスピード的にトイトイが難しくても役牌のみでアガることだって可能です。
では、この配牌ではどうでしょうか。役牌もなく、混一色やタンヤオも難しそうです。













このような場合は他家からリーチが入った際にはいつでも降りられるように安全牌を残しつつ、チートイツを狙いましょう。守備寄りに手牌進行するならチートイツ、という事です。
その2 鳴きは2回まで
一度トイトイに向かって走り出したら、なんでもかんでも鳴いてしまいたくなりますが、鳴き過ぎには要注意です。出来れば、鳴きは2回までに抑えましょう。
トイトイがもろバレ
上家がこんな風に3鳴きしました。一体どんな手を狙っているのでしょう?









いや、もう見るからにトイトイ狙いでしょう。を鳴いているので、喰いタンはあり得ません。萬子と筒子を鳴いているので、ホンイツやチンイツも無いですね。もはやトイトイ以外は考えられません。
既にテンパイまで達している可能性があるので、迂闊に危険牌は切れません。自身の手は余程良い手なら勝負に出る事もありますが、そうでもないなら上家に対しては安全牌を選んで捨てていくことになります。
このように3鳴きしてしまうと、狙いがバレバレになります。また、テンパイを警戒して、相手に降りられる可能性もあるのです。
守備力が低下する
では、3鳴きした方の視点で見てみましょう。残念ながらテンパイしていませんね、イーシャンテンです。









この状態で、誰かがリーチをかけたとします。おっと、捨てられるのは、かだけです!こんなど真ん中の牌を捨てるのは非常に怖いです。トイトイを諦めてを切る手もありますが、それだともう自分がアガるのは絶望的な気がします。
もし、が安牌で捨てるのであれば2巡は安心ですが、その後が怖いですね。危険そうなを手元に残すとすれば、を切る時にツモった牌が安牌である事を願うしかありません。イチかバチかでを切る事も考えるかもしれませんが、トイトイのみの2翻でそこまで突っぱねるのは少々割に合わない気がします。
危険牌の予備軍は早めに捨てる
上記の例で問題なのは、ただ3鳴きをしてしまったという事だけではありません。のような真ん中よりの浮いた牌を3鳴きするまで抱えていたという事も問題です。鳴きは2回までにとどめたいですが、場合によっては3鳴きをしてしまう事もあります。ただ、3鳴きした時に何が手牌に残るかをしっかり考える事が大事です。真ん中よりの牌は、仮にトイツになっても、終盤ではなかなか出にくい牌なので、トイトイに向かって進み始めたらなるべく早く捨ててしまいたいものです。
その3 ドラや複合で攻撃力を上げる
トイトイは2翻役と、単独ではちょっと寂しい気がします。もちろんオーラスで2翻あれば逆転できるという場面であればのみでアガってもなんら問題ないでしょう。しかし、そういう場面でなければもう少し得点がほしいところです。
役牌+トイトイ











もし、役牌の刻子(コーツ)が揃えられればラッキーです。トイトイ(2翻)+役牌(1翻)で3翻になります。プラス1翻ではまだちょっと寂しいですが、鳴いた後にトイトイの成立が難しくなった場合でも役牌の1翻でアガる事が出来るので、安心です。
- 役牌(ヤクハイ)
- 1翻鳴きOK出現率:40%役牌の刻子上がりの形
三元牌(サンゲンパイ)と自風牌(ジカゼハイ)や場風牌(バカゼハイ)の東・南・西・北 で 刻子や 槓子を 作ると成立する 役。役牌の刻子が複数ある場合は、それぞれの刻子に1翻がつきます。
タンヤオ+トイトイ










複合と言えば、初心者にも上級者にもおなじみのタンヤオですね。一九字牌さえ無ければどんな役でも複合出来るナイスな役です。こちらも役牌と同じく1翻ですが鳴いてもOKなのが強みです。
- 断么九(タンヤオ)初心者必修!
- 1翻鳴きOK出現率:21%雀頭一九字牌の無い面子
幺九牌(ヤオチュウハイ=数牌の一と九と字牌のこと)を一つも使わず、中張牌(チュンチャンパイ=数牌の二~八のこと)のみを使って手牌を完成させた場合に成立する。面子は刻子(コーツ)、順子、槓子の何れでも良い。※一般的には鳴いても成立するが、門前のみとするルールを採用する場合もあり。
三暗刻+トイトイ











三暗刻は暗刻を3組揃える刻子(コーツ)系の役で、トイトイとは非常に相性の良い役です。暗刻が3組必要なので、鳴きは1回と限定されますが、トイトイは鳴いても2翻なので、複合で計4翻40符(もしくは50符)で満貫(親12,000/子8,000)となります。
ただし、ロンで揃った刻子(コーツ)は明刻(ミンコ)扱いなので、ツモでアガるかロンの前に暗刻を3組確定させる必要があります。
- 三暗刻(サンアンコウ)
- 2翻鳴きOK出現率:0.04%暗刻を3つ雀頭1面子は鳴きOK
3つの面子を暗刻(アンコ)で揃える。残りの1面子だけは鳴いても良い。※3つ目の刻子をロンで揃えた場合は暗刻ではなく明刻(ミンコ)になるので成立しません。
混一色+トイトイ











意外と作りやすい⁉のが混一色トイトイです。混一色は鳴くと喰い下がって2翻になりますが、トイトイは鳴いても2翻なので、複合で計4翻40符(もしくは50符)で満貫(親12,000/子8,000)となります。字牌が2役あれば、跳満も夢ではありません。但し、河がかなり派手になるので警戒されやすく、他家からの出アガりは難しくなるというデメリットもあります。
- 混一色(ホンイツ)
- 3翻喰下り2翻出現率:7%数牌のどれか1種類と字牌で揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類と字牌だけで面子と雀頭を作る。
清一色+トイトイ











混一色の上位役の清一色とトイトイの複合なら、最低でも跳満からになります。かなり難易度は高いですが、アガれば大きいので狙えそうな配牌なら挑戦してみてください。
- 清一色(チンイツ)
- 6翻喰下り5翻出現率:1%数牌のどれか1種類で1雀頭4面子を揃える
萬子、筒子、索子のどれか一種類で面子と 雀頭 を作る。
混老頭+トイトイ











4面子1雀頭全てがヤオチュー牌のみで構成された「混老頭」との複合です。門前でも鳴いても2翻なので、トイトイと複合すると計4翻40符(もしくは50符)で満貫(親12,000/子8,000)となります。難易度が高い割に4翻しかないので、コスパの悪い複合かもしれません(汗)。因みに、一九牌のみで構成された「清老頭」の場合は役満になります。
- 混老頭(ホンロウトウ)
- 2翻(実質4翻)鳴きOK出現率:0.09%一九字牌のみで揃える鳴きOK
数牌の1、9と字牌のみで全ての面子と雀頭を揃える。※必ずトイトイか七対子と複合するので、実質4翻になります。
三色同刻+トイトイ











マンズ・ピンズ・ソウズ各色同じ数牌を刻子で集めると成立する「三色同刻」は、門前でも鳴いても2翻なので、トイトイと複合すると計4翻40符(もしくは50符)で満貫(親12,000/子8,000)となります。三色同刻は出現率が0.04%~0.05%とレア度が高めな役ですが2翻しかありません。アガれたらラッキーくらいの気持ちで構えましょう。
- 三色同刻(サンショクドウコウ)
- 2翻鳴きOK出現率:0.04%3種の数牌で同じ数字の刻子雀頭と1面子鳴きOK
3種類「萬子、筒子、索子」の全てで同じ数字の刻子を作る。3つの刻子が全て暗刻の場合は三暗刻も複合する。
小三元+トイトイ












發・白・中の三元牌いずれかを雀頭にし、残る2つを刻子にすると成立する小三元は2翻ですが、刻子にした2種類の三元牌の役も付くので実質4翻となります。そこへトイトイが複合すると、最低でも跳満の大物手に化けます。
- 小三元(ショウサンゲン)
- 2翻(実質4翻)鳴きOK出現率:0.15%面子雀頭+2面子を三元牌に鳴きOK
三元牌(サンゲンパイ=白・發・中)のいずれかを雀頭とし、残り2つを刻子か槓子で揃える。※必ず役牌×2と複合するので、実質4翻になります。
ドラでも満貫
トイトイは刻子(コーツ)系の役なので、ドラが乗れば最低でも雀頭で2枚、面子に乗れば3枚のドラが確保できます。トイトイの2翻と合計で4~5翻となり、満貫確定です。
ちなみに、4翻でも5翻でも満貫なのは変わりません。なんだかガッカリですが、もしドラ3枚に役牌やタンヤオで更に1翻追加できれば6翻となり、跳満(親18,000/子12,000)となります!
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ざんねん。不正解です…
役牌×2(白+中) | 2翻 |
副底(フーテイ) | 20符 |
明刻(幺九牌)×1 | 4符 |
暗槓(幺九牌)×1 | 32符 |
タンキ待ち | 2符 |
プロのアドバイス!
鈴木たろうプロから!
他家が切りそうな字牌やヤオ九牌の対子が多いとできやすい。
チートイと迷った時は、ネックになりそうな中張牌からポンできればGo。