【ラス前】 とは (麻雀用語辞典)
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【ラス前】 とは (麻雀用語辞典)

【ラス前】『試合単位の用語』

ラス前 とは、オーラス のひとつ前の局のことです。オーラス とは勝負の一番最後の 局 のことです。語源はオールラスト(「全ての終わり」の意:和製英語)からです。オーラス は 半荘戦(ハンチャンセン) なら南4局、 東風戦(トンプウセン) なら東4局、 一荘戦(イーチャンセン) なら北4局のことになります。 つまり、ラス前(ラスマエ) の局の場合、半荘戦 南3局、 東風戦 東3局、 一荘戦 北3局のことです。

基本的にオーラス終了で対局終了となりますが、 流局(リュウキョク)連荘(レンチャン) あるいは 延長戦 の取り決めに従って、「最後の1局」にならない場合もあります。

オーラスにおける和了(ホーラ=アガり)

オーラスで1位以外のプレイヤーが和了(ホーラ=アガり)し、逆転トップ目(=1位)になって対局終了することを、「まくり」と言います。一方、オーラスで最下位を確定する和了を「アガラス」または「ラス確」と言います。

オーラス での 連荘

オーラス で 親 が 連荘(レンチャン) した場合、その 局 は最終局とはならず次の 局 が行われます。連荘 とは親が アガる 、もしくは誰も アガれず 親が 聴牌(テンパイ) した場合、同じプレイヤーが親を続行し何回も親を繰り返し行うことです。その場合、オーラス1本場オーラス2本場、といったようにカウントされていきます。例えば、東風戦(トンプウセン) なら東4局がオーラスであり、親が連荘した場合、東4局1本場=オーラス1本場、東4局2本場=オーラス2本場ということです。連荘 には テンパイ連荘アガり連荘(親がアガった場合に連荘が可能でテンパイ時は親が流れる) があります。一般的には テンパイ連荘 が採用されます。
また、九種九牌(キュウシュキュウハイ)、四風連打(スーチャシーフォン)、四開槓(スーカイカン)、四家立直(スーチャリーチ)など、 途中流局 の場合に親が 連荘 となるか流れるかのルールはその場で変わります。事前に確認しておきましょう。

オーラス での 流局

オーラス で 流局(=誰もアガらずに壁牌(山)の残りがなくなり、その局が終了する事) した場合、親が テンパイ していればゲーム続行でオーラス1本場となります(テンパイ連荘採用の場合)。ただし、その親がトップの場合は親がゲームの終了を宣言できる アガり止め というルールがあります。その際、次局のオーラス1本場は行われずゲームは終了します。これは一般的なルールですが、その場の取り決めにより異なる場合があるので確認が必要です。

オーラス での 途中流局

途中流局 は、誰もアガらずに 牌山 もまだ残っている状態で、その 局 が終了する事です。途中流局 の場合でも、親が 連荘 するか 流れる かによってオーラス1本場、オーラス2本場と続くかが決まります。途中流局 での 親連荘 と 親流れ はその場の取り決めによって異なるので事前に確認しましょう。
途中流局のパターンとしては以下のようなものがあります。

  • -1-九種九牌
    チー、ポン、カンのない第一ツモ(親は配牌)でヤオ九牌が9種類以上あることをいい、「九種九牌」を自ら宣言した場合のみ流局となります。
    宣言せず国士無双(コクシムソウ)などの役を狙う場合はそのままゲームを進める戦略もあります。
  • -2-四風連打(スーフォンツリェンター)
    四風連打とは、チー、ポン、カンのない局の1順目に全員が同一の風牌を捨てることをいいます。風牌以外の場合は流局にはなりません。
  • -3- 四開槓(スーカイカン)
    2人以上でカンを合計4回をして、4回目に槓した人の捨て牌がロンされなければ流局となります。
    4回目の槓(カン)を宣言した牌が槍槓(チャンカン)でロン和了(アガリ)をする事が出来る場合は、槓(カン)は認められず和了が優先されます。
  • -4- 四人リーチ
    4人全員がリーチをして、4人目のリーチ牌が通れば流局となります。
  • -5- 三家和(サンチャホー)
    一人の捨て牌に対して他の三家が同時にロン和了(アガリ)を宣言した場合に流局するルールです。
    頭跳ね(上家優先)ルールやトリプルロンのルールを採用している場合には発生しません。
    敢えて3人目がロン宣言をしないで流局させないなどの戦略をとる場合もあります。
  • -6- 錯和(チョンボ)
    局の途中で誰かが誤ロンや誤ツモなどで錯和(チョンボ)をした場合にも流局になります。
    その場合は錯和(チョンボ)した人が他家へ罰符(バップ)を支払い、その局はやり直しになります。

最後に

ラス前 は オーラス と同様に勝負の終盤になります。そのため着順と点数を強く意識する必要があり、トップは逃げ切りたいし下位は逆転したい、などと様々な思惑がぶつかり合う為、色々な状況判断が必要になってくることでしょう。

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