フリー麻雀について解説!セット麻雀との違いや注意点、レートについて理解しよう!

オンラインやアプリでの麻雀だけでなく、雀荘に行って初めて会うような人と対局するというのに憧れている人も多いでしょう。
しかし、雀荘に行くのは若干ハードルが高く感じるかもしれませんし、雀荘には「フリー麻雀」や「セット麻雀」などの種類があって分かりにくいというのも事実です。
そこで今回はフリー麻雀について詳しく解説していきます。
フリー麻雀の基本やセット麻雀との違い、注意点、レートに関する知識など幅広く理解していきましょう。
フリー麻雀とは?
フリー麻雀とは、それぞれ別々に雀荘へ集まった客が卓について対局を始めるというスタイルです。
雀荘にフラっと訪れて、知らない人と卓を囲んで麻雀をプレイするという「いかにも雀荘」といったイメージの楽しみ方ですね。
では、そんなフリー麻雀について基本的なことから1つずつ理解していきましょう。
雀荘についての基本知識
まずは雀荘というお店がどのような形態で運営されているのか簡単に把握していきましょう。
雀荘は麻雀をプレイさせるための設備を用意して、対局のための場を提供する店舗です。
客から利用料金を徴収することで売上を得ており、「セット麻雀」「フリー麻雀」の主に2つのタイプのサービスを提供しています。
「フリー麻雀」と「セット麻雀」の違い
雀荘で提供されているフリー麻雀とセット麻雀の違いを簡単にまとめると以下のようになります。
フリー麻雀 | 別々に雀荘を訪れた客が4人揃ったら対局を開始するシステム |
---|---|
セット麻雀 | 友人など4人連れで雀荘を訪れて卓を借りて対局を開始するシステム |
要は「知っている人と対局する」か「知らない人と対局する」かの違いのみと言えるでしょう。
友人などを4人集めて雀荘を訪れる場合は「セット麻雀」という形で遊びますし、1人でフラっと雀荘を訪れた場合は、他のフリー客と共に卓を囲んで「フリー麻雀」を楽しみます。
また、利用料金についても「セット麻雀は時間制」「フリー麻雀は半荘単位」で支払うことが多いです。
フリー麻雀の利用方法
フリー麻雀を楽しむ時の一連の流れについてみていきましょう。
大まかなステップとしては以下の通りです。
①店を選ぶ
②入店する
③卓に案内される
④麻雀を打つ
まずはフリー麻雀を楽しむ雀荘を選んでください。
お近くの雀荘でもいいのですが、初めてフリー麻雀をする場合は「ノーレート(※後述)」のお店がおすすめです。
雀荘に入店したら従業員からルールや料金、マナーに関する説明を受けます。
卓の状況によっては待たされることもありますが、自分がプレイする卓に案内され、後は普通に麻雀を打つだけです。
対局は半荘単位で行われるため、キリの良いタイミングで切り上げてください。
フリー麻雀の料金相場
フリー麻雀の料金(場代)については雀荘によって異なりますが、基本的には半荘1回当たりの金額(◯円/1ゲームといった表記もあり)が表示されています。
主な料金相場としては300〜500円/回となっているので、そこまで高額ではありません。
ただし、フリー麻雀だとレート有り(※後述)で打つ場合もあるので、場代以外の出費も想定しなければなりません。
フリー麻雀で遊ぶ時の注意点
次にフリー麻雀で遊びときの注意点について解説していきます。
主な注意点としては以下の6つです。
①すぐに対局が始まらない場合がある
②初めて行く時は「ノーレート」の雀荘を選ぶ
③十分な金額の現金を持っておく
④不安な場合は友達と二人で行く
⑤最低限の麻雀スキルを覚えておく
⑥タバコが苦手な人は要注意
初めてフリー麻雀に行く方は事前に把握しておきましょう。
すぐに対局が始まらない場合がある
フリー麻雀は1人で雀荘に行って知らない人と卓を囲むという特性上、人数が合わずに待たされることがあります。
卓数が多い雀荘で卓が空いていても人数が揃っていなければ対局は始められないので、待ち時間を想定した上で雀荘にいきましょう。
待っている間は雀荘に置いてある漫画を読んだり、同じく待っている人同士で会話を楽しんだりして時間を潰してください。
初めて行く時は「ノーレート」の雀荘を選ぶ
フリー麻雀では、雀荘によってレートの有無が異なります。
レート有りの雀荘でフリー麻雀を行うと、勝敗によってお金のやり取りが発生する(賭け麻雀は違法です、詳しくは後述)ので、不安な方はノーレートの雀荘を選ぶのがおすすめです。
ノーレートであればお金のやり取りなしで純粋に麻雀を楽しむことができますし、勝敗についてストレスを抱える必要もありません。
ただ、ノーレートで打てる雀荘はそれほど多くないので、そういった場合はできるだけレートの低い雀荘を選んでください。
十分な金額の現金を持っておく
レートありのフリー麻雀を打つときは、負けてお金を支払うときに備えて十分な現金を持っておきましょう。
例えば、1000点当たり100円というレートでフリー麻雀を行う場合、25000点で2500円となるので、それを前提にした金額を目安にしてください。
一般的には「2回飛んでも足りる金額」というのが所持金の目安となっています。
先ほどの、1000点=100円のレートであれば、2回飛ぶと-50000点=5000円なので、「5000円+場代+α」ぐらいのイメージで用意すればいいでしょう。
半荘1回で支払いきれない所持金しかなくなった場合には素直に切り上げるようにしてください。
不安な場合は友達と2人で行く
フリー麻雀は基本的に1人でフラっと雀荘に訪れて卓を囲むのですが、「知らない人と麻雀を打つのが不安な方」や「レートありの麻雀が不安な方」は、フリー麻雀の経験がある友人などを1人連れて、2人で雀荘に行くといいでしょう。
フリー麻雀が初めて出ることを従業員に伝えれば、友人と同じ卓に案内してもらえることもあります。
行きつけの雀荘がある友人がいる場合は、その人に連れて行ってもらうというのがおすすめです。
最低限の麻雀スキルを覚えておく
フリー麻雀を打つときは最低限の麻雀スキルを身につけた上で、ゲーム進行に滞りが発生しないようにしてください。
とは言っても高度なスキルについては要求されず「ルールを理解している」「ゲームの流れを把握している」「スムーズに麻雀が打てる」など、その程度で十分です。
点数計算については「覚えていれば申し分ない」程度なので、絶対に覚えておいた方がいいというわけではありません。
それよりも「挨拶ができる」「ポンやチーなどの発声がしっかりしている」など、コミュニケーションの部分の方が重要といえるでしょう。
他人に対してキチンとしたコミュニケーションが取れる人であれば、初心者の方でもフォローをしてもらいながら麻雀を楽しむことができます。
タバコが苦手な人は要注意
雀荘といえばタバコというイメージが強い人も多いかと思います。
そのため、タバコが苦手な人は雀荘に行くのを躊躇しているかもしれません。
最近では、禁煙の卓も少しずつ増えていますし、換気に気を遣ったり、分煙して喫煙卓と禁煙卓を分けている雀荘もあります。
タバコが苦手という人は雀荘がタバコに対してどのようなスタンスを取っているのかを事前に確認するといいでしょう。
フリー麻雀のレートとは?
フリー麻雀にはレートと呼ばれるルールが存在しており、簡単に言えば「お金を賭けて麻雀を打つ」という楽しみ方があります。
もちろん賭け麻雀は違法ではあるのですが、半ば黙認されるような形で存在自体はしているので、フリー麻雀を打つ上でレートに関する知識は必須と言えるでしょう。
ここでは、フリー麻雀におけるレートについて詳しく解説していきます。
賭け麻雀は違法
基本的な前提知識として「お金を賭けて麻雀をするのは違法」です。
賭博については刑法によって禁止されており、賭博罪に問われると罰金刑などに問われるケースがあります。
しかし、雀荘では公然とレート有りのフリー麻雀が行われており、「摘発されないのか?」と疑問に思っている人も多いはずです。
この疑問に関する答えとしては「軽微な違法行為については警察が見逃しているから」と言えます。
違法行為に対して起訴するかどうかは検察官の裁量に委ねられているため、全ての賭け麻雀が摘発されるかと言われればそうではありません。
ただし、レートの大小によっては摘発される可能性があり、主な基準としては「1000点当たり200円以上」のレートだと摘発されると言われています。
それでも賭け麻雀については違法性はあるものの、社会的な悪影響はそれほど大きくはないという判断がされているため、放置されていると解釈されています。
一般的なレート
では、フリー麻雀におけるレートについて理解していきましょう。
レートによって以下のような呼び方になるので覚えてみてください。
呼び名 | レート |
---|---|
テンイチ | 1000点当たり10円 |
テンニ | 1000点当たり20円 |
テンサン | 1000点当たり30円 |
テンゴ | 1000点当たり50円 |
テンピン | 1000点当たり100円 |
テンリャンピン | 1000点当たり200円 |
ウーピン(ゴジュー) | 1000点当たり500円 |
デカピン | 1000点当たり1000円 |
レートは雀荘によって異なるので、事前に確認するか実際にお店に行って従業員に聞いてみるといいでしょう。
初めてフリー麻雀をするときには、ノーレートまたはできるだけ低いレート(テンイチ、テンニなど)のお店を選んでください。
具体的なレート計算例
では、レートを元に具体的にどれぐらいのお金が動くのかをみていきましょう。
実際のフリー麻雀では、レートだけでなくウマの有無なども加味しなければなりません。
では、具体的なルールを元に点数とお金の動きをみていきましょう。
【25,000点の30,000点返し+ウマ:10−20+レート:1000点当たり100円の場合】
順位 | 持ち点 | 30000点 返し | ウマ 10−20を加算 | レート 計算 |
---|---|---|---|---|
1位 | 40000点 | +30 | +50 | +5000円 |
2位 | 32000点 | +2 | +12 | +1200円 |
3位 | 18000点 | −12 | −22 | ー2200円 |
4位 | 10000点 | −20 | −40 | ー4000円 |
25000点の30000点返し
各プレイヤーが25000点を持ってゲーム開始し、ゲーム終了時には30000点を持っていたことにして計算する考え方。各プレイヤーが持つ5000点(合計20000点)は1位のプレイヤーに勝利者賞として計算します。
ウマ
対局終了時に順位に応じて点数のやり取りを行うルール。例えば、ウマ10-20であれば、4位から1位に20000点、3位から2位に10000点が与えられます。
このように「25000点の30000点返し」や「ウマ」といったルールが加えられていると、本来の点差以上の金額を支払う可能性が生じるので、必ず事前にルールを把握した上で所持金に余裕を持ってください。
まとめ
フリー麻雀について詳しく解説していきました。
1人でフラっと雀荘に行って、そこにいる人たちと麻雀を打つというのに憧れがある人も多いかもしれませんが、ルールやマナー、レートに関する知識は最低限抑えておくといいでしょう。
今回の記事を参考にして、フリー麻雀デビューをしてみてください!
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