国士無双13面待ちの成立条件や確率について解説!ダブル役満になる?
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国士無双13面待ちの成立条件や確率について解説!ダブル役満になる?

「1・9・字牌」の全種類を揃えた上で、そのうちの1種類で雀頭を作る役満「国士無双」。

国士無双では確率的に単騎待ちとなるケースが多いのですが、ごくまれに「1・9・字牌」が1つずつ揃ってテンパイとなる「13面待ち」が起きることがあります。

「1・9・字牌」の13種類のうちどれが来ても和了りとなる夢のようなテンパイでもありますが、実際のところ発生する確率は極めて低いです。

そこで今回は国士無双13面待ちの成立条件や確率、ダブル役満になるか否かなどを解説していきます。

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国士無双とは

まずは国士無双がどのような役なのかを解説します。

国士無双とは「1・9・字牌」を1枚ずつ全て揃えた上で、そのうちのどれか1種類だけを2枚揃えて雀頭を作る役です。

国士無双(コクシムソウ)
一九字牌を1枚ずつ揃える
雀頭
役満 門前役 出現率:0.04%

一九字牌を1枚ずつ全て揃えて、更にその中のどれでも良いので1種類だけ2枚揃える。

「マンズ・ピンズ・ソーズそれぞれの1・9牌(6枚)」に加えて、東・西・南・北・白・発・中の字牌1枚ずつ(7枚)」の13種類を1枚ずつ揃えて、2枚揃えるのは13種類のうちどれでも構いません。

門前のみ(ポンやチーなどで鳴かない)で作られる役満で、待ちの形としては「単騎待ち」と「13面待ち」の2種類があります。

では、どのような条件を揃えると13面待ちになるのか詳しくみていきましょう。

国士無双13面待ちになる条件

国士無双のテンパイでは「単騎待ち」と「13面待ち」の2つがあります。

「13面待ち」を成立させるには、役の成立に必要は13種類の牌を1枚ずつ揃えた状態でテンパイするのが必要です。

2枚揃った雀頭がある状態でテンパイすると、残り1種類の牌が和了り牌となるため「単騎待ちになります。

そのため、国士無双に必要な牌がテンパイ前に2枚揃ってしまうと、13面待ちは成立しません。

国士無双(コクシムソウ)単騎待ち
雀頭を含めて一九字牌を12種揃える
待ち
役満 門前役 出現率:0.04%

雀頭を含めて一九字牌を12種揃えた状態でテンパイする。上記の例では「發」が手牌に無いので、「發」が待ち牌となります。

国士無双(コクシムソウ)13面待ち
一九字牌を1枚ずつ揃える
待ち
役満orダブル役満 門前役 出現率:0.028%

一九字牌を1枚ずつ全13種類揃えた状態でテンパイする。13種のどれが来てもアガリなので13面待ちとなる。ただし、フリテンに注意。ダブル役満になるかはその場の取り決めによる。13面待ちは「純正国士無双」と呼ばれることもある。

雀頭のうち1枚を切って無理やり13面待ちを作ってもフリテンになってしまうことがあるので注意してください。

※フリテン13面待ちについてはルールによって取扱いが異なる

国士無双13面待ちになる確率

国士無双の成立確率は0.04%と言われており、麻雀で成立する役の中では11番目に成立確率が低いと言われています。

その上でさらに13面待ちを成立させる確率は非常に低く、成立確率は0.02~0.03%となっています。

国士無双は役満の中では比較的確率が高い

麻雀の中で役満と呼ばれるものについては成立確率が非常に低いと言われています。

役名成立確率
四槓子(スーカンツ)0.0002%
天和(テンホー)0.0003%
九蓮宝燈(チュウレンポウトウ)0.00045%
緑一色(リュウイーソー)0.001%
地和(チーホー)0.0016%
清老頭(チンロートー)0.0018%
三槓子(サンカンツ)0.005%
字一色(ツーイーソー)0.008%
四喜和(スーシーホー)0.012%
大三元(ダイサンゲン)0.039%

国士無双13面待ちについては確かに成立確率は低いのですが、その他の役満と比較すると極端に低い確率ではないことがわかります。

Mリーグで国士無双13面待ちが出た!

麻雀の公式試合で国士無双13面待ちを成立させた雀士がいます。

2022年6月5日に開催された「麻雀最強戦2022Mリーグスペシャルマッチ決勝卓」にて、KADOKAWAサクラナイツに所属している岡田紗佳が国士無双13面待ちを和了りました。

岡田紗佳は、過去にも九蓮宝燈を成立させた経験もあるため、今後は小島武夫のような豪運ぶりを発揮していくかもしれません。

国士無双13面待ちはダブル役満になる?

国士無双13面待ちはダブル役満として扱われることがあります。

しかし、場によっては単体の役満として扱われることもあり「あれ?ダブル役満じゃないの?」と疑問に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

ここでは、国士無双13面待ちがダブル役満になるのか解説していきます。

ローカルルールとして採用していればダブル役満

国士無双13面待ちのダブル役満扱いについてですが、基本的にローカルルールによって異なります。

そのため、国士無双13面待ちをダブル役満とするかどうかは場所によって異なると言えるでしょう。

ちなみに国士無双13面待ちをダブル役満とする根拠としては、成立条件が特別難しいからと言われています。

また、ダブル役満が成立するとほぼ確実に振り込んだ相手が飛んでしまうため、ルールによって制限しているケースも多いです。

麻雀ゲームごとの取扱いは?

国士無双13面待ちのダブル役満扱いについては、麻雀ゲームによってもルールが異なります。

主な麻雀ゲームの取扱いは以下の通りです。

ルール13面待ち
東風荘ダブル役満
ハンゲーム麻雀4ダブル役満
Maru-Janダブル役満
ロン2シングル役満
天鳳シングル役満
雀魂ダブル役満
真・雀龍門ダブル役満
麻雀格闘倶楽部ダブル役満
セガNET麻雀 MJ Arcadeシングル役満
雀賢荘シングル役満
雀バトシングル役満
闘牌王ダブル役満
麻雀ロワイヤルシングル役満
天鳳シングル役満

ダブル役満として扱うかどうかは、ゲームによってほぼ二分されているようです。

気になる方は自分がプレイしている麻雀ゲームのルールをチェックしてみてください。

成立条件が難しいその他の役満

国士無双13面待ちの他に成立条件が特別難しい役満として、ダブル役満になるものがいくつかあります。

  • 四暗刻単騎待ち(四暗刻に於いて単騎待ちとなる形)
  • 国士無双十三面待ち(国士無双に於いて全てのヤオ九牌が待ち牌となる形)
  • 大四喜(小四喜の上位役)
  • 純正九蓮宝燈(九蓮宝燈に於いて9面待ちとなる形)

ちなみに国士無双13面待ちについては九蓮宝燈のように「純正国士無双」と呼ばれることがあります。

国士無双の槍槓(チャンカン)ロンについて

国士無双は槍槓(チャンカン)ロンについても特殊なルールが適用されます。

他の役と適用されるルールが異なるため、知らないとうっかり和了れるタイミングを見逃したり、振り込んだりすることがあります。

ここでは、そんな国士無双の槍槓(チャンカン)ロンについて詳しく解説していきます。

槍槓(チャンカン)ロンとは

槍槓(チャンカン)ロンは、他家が加槓(カカン)した牌で和了ることで成立する役です。

加槓(カカン)とはポンをしている状態で同じ牌をツモった際に槓子(カン)をすること


槍槓(チャンカン)ロン自体は1翻の役なのですが、出現頻度も低いですし、初心者の方だと見過ごされてしまうことも多いです。

加槓と暗槓の違いについて

槓子(カン)については加槓(カカン)と暗槓(アンカン)の2つがあります。

加槓(カカン)が既にポンをした状態で同じ牌をツモった際に、もう1枚を加えて槓子(カン)をするのに対して、暗槓(アンカン)は手牌に同じ牌が4枚揃った状態で槓子(カン)をすることを挿します。

加槓(カカン)
ポンをしている状態で同じ牌をツモった際に槓子(カン)をすること
暗槓(アンカン)
手牌に同じ牌が4枚揃った状態で槓子(カン)をすること

槍槓(チャンカン)ロンは、基本的に加槓(カカン)によって切られた牌を使ってロンをするのが基本です。

暗槓(アンカン)で槓子(カン)された牌については対象外なので和了ることはできません。

特殊ルールでは暗槓に対する槍槓(チャンカン)もアリ

暗槓(アンカン)による槍槓(チャンカン)ロンは基本的にできないのですが、国士無双に限って可能なケースがあります。

ちなみにこちらもダブル役満と同様にローカルルール扱いになるため、暗槓(アンカン)による槍槓(チャンカン)ロンができないケースもあります。

主な麻雀ゲームの国士無双の暗槓による槍槓ロンの取扱い

主な麻雀ゲームにおける暗槓(アンカン)による槍槓(チャンカン)ロンの取扱いについては以下のようになっています。

ルール暗槓の搶槓
東風荘ロンできる
ハンゲーム麻雀4不可
Maru-Janロンできる
ロン2ロンできる
天鳳不可
雀魂ロンできる
真・雀龍門ロンできる
麻雀格闘倶楽部ロンできる
セガNET麻雀 MJ Arcadeロンできる
雀賢荘言及なし
雀バトロンできる
闘牌王不可
麻雀ロワイヤルロンできる
天鳳不可

こちらに関しては、ロンができるゲームが多い傾向にありました。

フリテン13面待ちができた際の扱いは?

「1・9・字牌」のうちいずれかが2枚揃ってしまった場合、13面待ちは成立しません。

その際に、2枚揃っている牌を切って無理やり13面待ちを成立させようとした場合、基本的にはフリテンになってしまうため、ロンで和了ることができません。

しかし、13面待ちに関しては、切った現物牌のみがフリテンの対象となるだけで、他の牌であればロンが可能であるという取り扱いをすることがあります。

ただし、こちらもローカルルールなので、事前にルールを確認しておくようにしてください。

まとめ

国士無双13面待ちの成立条件や確率、ダブル役満になるのかなどを解説しました。

13面待ちが成立する確率は非常に低いですが、揃えば和了る確率が非常に高い夢のような手でもあります。

また、ダブル役満や槍槓(チャンカン)ロン、フリテンなどの扱いがローカルルールによって異なるので、気になる方は対局前に確認しておく必要があります。

ルールをしっかりと理解して、国士無双13面待ちを目指してみてください。

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