猿川真寿 モンキーマジックを操る”プロ雀士サル”
 

猿川真寿 モンキーマジックを操る”プロ雀士サル”

猿川真寿プロは、Mリーグ2023-24シーズンより新しく新規参入した"BEAST Japanext"からドラフト1巡目指名を受け、新しくMリーガーとなった、日本プロ麻雀連盟所属の麻雀プロです。攻撃的で予想できない雀風は、モンキーマジックと称され、"プロ雀士サル"という通り名を持っています。長らく連盟の実力者の一人と知られ、満を持してMリーガーとなった猿川真寿プロについてご紹介します。

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ビーストのキャプテン、猿川真寿プロについて

プロフィール

  • 名前:猿川 真寿(さるかわ まさとし)
  • 生年月日:1979年4月18日
  • 出身:静岡県静岡市
  • 学歴:コンピューター系専門学校中退
  • 血液型:O型
  • 好きな物:将棋、読書、ラーメン
  • 所属団体:日本プロ麻雀連盟
  • Mリーグチーム:BEAST Japanext
  • X:@saryuru

猿川真寿プロは、その名前が由来となっている"プロ雀士サル"という通り名で知られています。また、攻撃的で、見るものを驚かせる選択、自身は自在型と語る雀風は"モンキーマジック"と呼ばれています。

幼い時から麻雀で遊び、専門学校を中退して麻雀プロになった根っからの麻雀プロである猿川プロですが、麻雀以外の趣味は将棋で、プロ棋士の広瀬章人さんや映画化もされた自伝「泣き虫しょったんの奇跡」でも知られている瀬川晶司さんとの交流もあります。それが縁で、プロ棋士でもあるビーストのチームメイトである鈴木大介プロとも、Mリーグでチームメイトになる前から交流があったそうです。

将棋は、対局前に脳を活性化するためにルーティンとなっており、また同様に、推理小説を読んでいるそうです。好きな作家は東野圭吾さんと中山七里さん。

2018年にテレビ東京で放送された、有名麻雀漫画の実写化ドラマ「天 天和通りの快男児」に出演しています。このドラマには瀬戸熊直樹プロも第一話に出演しています。猿川プロは、第二、三、四話に出演しています。猿川プロは、「麻雀のプロらしい牌さばきは出来たと思うので綺麗な牌さばきだなと思っていただける方がいたらうれしいです。」と自身のドラマ出演について語っています。

猿川プロの同期である、日本プロ麻雀連盟の17期生は華の17期と呼ばれており、Mリーグ・EX風林火山の勝又健志プロをはじめ、HIRO柴田プロ、前田直哉プロ、山田浩之プロ、近藤久春プロ、藤島健二郎プロ、一井慎也プロといった、連盟を支えるトッププロが揃っています。

猿川プロと言えば、細い目で、少し眠そうにも見える顔、ひょうひょうとして、良い意味で脱力感のある雰囲気ですが、渋谷ABEMASの松本吉弘プロは、Mリーグの試合前の前室で、漫画「あたしンち」に登場するキャラクター"ユズヒコ"に似ていると話し、少し話題になりました。猿川プロもイラストを見ると、物によっては似ていると認めていました。

喧嘩するほど仲が良い、妻・石田亜沙己プロ

2018年6月、猿川真寿は日本プロ麻雀連盟所属の石田亜沙己プロと結婚、2017年12月に第一子となる男の子が誕生しました。お子さんの名前は"心之助(しんのすけ)"という名前で、猿川プロと石田プロのお二人とも好きな漫画「クレヨンしんちゃん」の主人公・しんのすけが、名前の由来で、画数が良い感じを調べて名付けたそうです。

石田プロは麻雀プロになる前は"あさちび"という愛称で、読者モデルや名古屋の地方アイドル「N-GIRL」のメンバーとしての活動していました。2013年に麻雀プロとなり、"リトルマシンガン"という通り名を持っています。

元アイドル雀士である石田プロとキンマWEB曰く"昭和最後の破天荒雀士"である猿川プロは、年の差11歳、ちょっと意外な組み合わせの夫婦ですが、石田プロは"鬼嫁"と呼ばれており、猿川プロ曰く"年に二回は離婚の危機"を迎えることがるらしいですが、喧嘩するほど仲が良い、ある意味麻雀界で有名な仲良し夫婦と知られています。

二人が出会ったのは、2013年の麻雀最強戦ファイナルで、麻雀プロになったばかりの石田プロはイメージガール的な存在である"最強戦ガール"に就任、猿川プロは選手として出場、同じ場にいたのですが、お互いこの時の印象はあまりないそうです。

そして、次に会うのが石田プロが出演したテレビ対局「姫ロン杯」で、猿川プロが実況として出演した時になります。猿川プロはこの時の印象もあまり覚えてなく、石田プロは、そんなに良い印象を持たなかったそうです。石田プロが大きな声で挨拶したら猿川プロは無視をして「偉そうにして嫌な先輩」といった印象でした。

その数日後、かつてあった動画サイト「麻雀道画」の収録で、石田プロと会い、そこで知り合います。その時猿川プロの石田プロの第一印象は「声低いな」というものでした。石田プロは、地元名古屋を出て、東京に拠点を移したばかりでどこか働ける雀荘を探している時に、その話を聞いた猿川プロが、自分の勤めていた八王子の雀荘に誘い、一緒に働くようになり、そうして付き合うようになり、結婚します。

猿川プロは40歳になるまでには結婚したいという考えがあり、石田プロも結婚しないのであればお付き合いはしないという条件がありました。石田プロの父親は失踪しているという過去があり、お母さんと妹と仲良くできる人が結婚する人の第一条件であり、猿川プロなら大丈夫と思ったそうです。

猿川プロが初めて石田プロの家族に挨拶しに行った日、まだご家族が来る前にリビングでお酒を飲み始めて、妹さんには「この人頭大丈夫なの」と心配されたそうです、さすが昭和最後の破天荒雀士、猿川プロらしいエピソードです。

石田亜沙己プロのプロフィール

  • 名前:石田 亜沙己(いしだ あさみ)
  • 生年月日:1990年2月2日
  • 出身:愛知県日進市
  • 血液型:A型
  • 好きな物:おしゃべり
  • 所属団体:日本プロ麻雀連盟(29期生)
  • X:@asachibi25
  • インスタグラム:asami_.ishida

猿川真寿プロの雀荘「まあじゃんmono」

猿川真寿プロは2023年5月にノーレート麻雀店「まあじゃんmono」をオープンしました。住所は東京都北区赤羽南1丁目6-7 大扇ビル弐番館2F、JR線赤羽駅南口から徒歩5分の場所にあります。

雀荘をオープンしようと思ったのには、お金はないが時間はあるし、行けると思った算段がつき、思い立ったらすぐに実行したく性格で、お店を作ってしまいました。

しかし、お店がオープンした翌月にMリーグのドラフトがあり、猿川プロはBEAST Japanextから指名を受け、Mリーグ参戦が決まります。これは事前にMリーグ入りがわかっていてお店を開いたわけでなく、予期せぬ出来事だったそうです。

Mリーガーとなり多忙となった猿川真寿プロですが、お店にも出ています。もちろん奥様の石田亜沙己プロも協力しており、お店にも出勤しています、夫婦二人三脚でお店を経営しています。

石田プロによる麻雀教室や、石田プロがデザインしたお店のグッズも発売しています。可愛らしい猿のデザインが入った、パーカーやバッグなどが販売しています。

「まあじゃんmono」公式ホームページ

猿川真寿プロのコラムとnote

猿川真寿プロは、キンマWEBで2020年4月から6月の間、「プロ雀士の夫婦事情」というタイトルでコラムを連載していました。"昭和最後の破天荒雀士"や"麻雀界稀代の天才児にして問題児!"といったように紹介されていましたが、猿川プロのちょっと破天荒な日常や奥様とのやりとりが面白おかしくつづられています。

石田亜沙己プロから、猿川プロへの全四回にわたる反論ブログ「プロ雀士の鬼嫁」というのもあり、二人のやりとりが面白いです。やはり喧嘩するほど仲が良いのでしょう、そう思いたいです…。

個人的には、門限である12時を過ぎて酔っぱらって帰ってきた猿川プロが、家に入れてもらえないという事件が何度もある、といったエピソードが好きです。

猿川プロはnoteでも文章を書いており、その内容も猿川プロらしいユーモアにあふれた文章で面白いです。monoのゲスト予定や猿川プロのスケジュールも確認することが出来ます。猿川プロnote(ユーザー名:さるる)

昭和最後の破天荒雀士、猿川プロの経歴

麻雀一筋といっても過言でもない、猿川真寿プロのこれまでの経歴についてご紹介します。

麻雀に明け暮れた少年時代

猿川プロが麻雀を覚えたのは小学校2年生ぐらいの時で、お兄さんと遊ぶために、家にあった麻雀入門書を読みルールを覚えました。1日1つのペースで役を覚えていき、一カ月程度で全て覚えたそうです。そうして家族で麻雀を打つようになり、はまっていくようになります。

中学校に入ってからは、仲間内で麻雀を打つようになり、仲の良い友人の家にあった本を読んで、点数計算を覚えます。麻雀以外では、ちょうど中学校に入った年がJリーグ元年、サッカーが盛んな地元静岡県は特に盛り上がっており、サッカー部に入ります。部活が終わると、友達の家で麻雀を打つ、そんな生活だったそうです。

高校進学後は、将棋部に入りますが、ほとんど麻雀しかしないような生活を過ごします。中学生、高校生ぐらいの時は、麻雀プロの存在は知らなかったので、雀荘で働くことが夢だったそうです。この時から、麻雀で生きていくことを目指していました。

高校卒業後、コンピューター関係の専門学校に進学しますが、朝雀荘に行って麻雀をして、昼過ぎに学校に行き、さらに中退して雀荘に行く、といった麻雀中心の生活。すぐに単位が足りなくなり、半年で学校を中退し、雀荘で働くようになります。この頃は年間3,000半荘は打っていたと語っており、現在は麻将連合-μ-のGMという立場になった、井出洋介プロが出していた"東大式麻雀"の本を何冊か読み、基本的な事や戦略的な事を勉強したそうです。

麻雀プロになりタイトル獲得、そして石田プロと結婚

専門学校を中退し、雀荘で働き麻雀漬けの生活を送っていた猿川プロですが、周囲には麻雀では敵なしといった状態になり、さらに強い人と出会うため、麻雀プロになることを目指します。

そうして、2001年、猿川プロが20歳の時に、日本プロ麻雀連盟に入会し麻雀プロとなります。日本プロ麻雀連盟を選んだのは、当時発行されていた月刊プロ麻雀という雑誌で連載していた前原雄大プロのコラム「勝手にしやがれ」を読んでいて、前原プロへのあこがれがあったという理由が一つと、また、所属しているプロも当時から連盟が一番多く、有名なプロも所属しているため、自分が一番強いということを証明できるという考えがあったそうです。しかし、入ったら自分より強い人がたくさんいてびっくりしたと語っています。

2007年、27歳の時には。日本プロ麻雀連盟が主催で、他団体のプロやアマチュアも参加する、第17期麻雀マスターズで優勝を果たし、初のタイトルを獲得します。

タイトルを獲得する少し前に、静岡から上京し、拠点を東京に移します。それからは、麻雀と酒の日々だったとご本人は語っています。

2016年、37歳の時に石田亜沙己プロと結婚、翌年には第一子が誕生します。

結婚する少し前、猿川プロは麻雀プロとしての限界を感じ、麻雀プロを辞めることを考えていた時期があったそうです。日本プロ麻雀連盟の会長である森山茂和プロと電話で二時間ぐらい話し、引退を引き止められ、麻雀プロを続けることを決意しました。(YouTube「麻雀遊戯BAR」より)

連盟のリーグ戦では、上位リーグである、主にA2リーグにとどまる成績を残し、また、プロアマ問わず多くの実力者が参加し、注目度の高い大会"麻雀最強戦"では過去6度ファイナルに進出しており、最強戦ファイナルの舞台の常連と言える存在となります。

そして、サイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋氏が立ち上げた、当時は珍しかった各団体のトッププロが参加する長期リーグ戦(2019年はトーナメント制)であり、AbemaTVでも放送され注目度も高かった"RTDリーグ"に、2017年、2018年、2019年に出場、優勝は逃してしまいますが、毎年準決勝まで進出し、麻雀ファンの記憶に残る活躍をします。タイトル獲得とまではいかないものの、その実力は確かな物であり、日本プロ麻雀連盟を代表する中堅プロの一人となっていきます。

Mリーグ新チームからドラフト1巡目指名

そして、2023年6月30日に開催されたMリーグのドラスト会議でその年から新規参入したBEAST Japanextからドラフト1巡目指名され、Mリーガーとなりました。

猿川プロは、麻雀プロとして長いキャリアと実績を持ち、日本プロ麻雀連盟の実力者の一人とし知られていたため、Mリーグ入りの可能性は多くの麻雀ファンが予想していました。本人は、Mリーガーになれるもんならなりたいと思っており、しかし、ずっと声を掛けられなかったので、もうないのかと思っていたから、指名されたのは嬉しかったそうです。

Mリーグ入りが決まる一カ月前には、自身の雀荘「まあじゃんmono」をオープン、新しいビジネスの開始やMリーグ入りなど、猿川プロにとって転機となる一年になりました。

新チーム"BEAST Japanext"のドラフト1巡目選手となった猿川プロは、キャプテンに就任しました。ひょうひょうとした雰囲気で、キャプテンといったキャラクターではないですが、チーム内では一番プロ歴も長く、多くの実績を重ねてきた選手でもあります。自身のキャプテンとしての立ち位置について、「勝ったら"頼りになるな"、負けたら"キャプテンでも負けるんだから"ぐらいの立ち位置でいいんじゃないですか」と語っています。(東スポWEB猿川プロインタビューより)

あまり口数が多いタイプではなく、自身のnoteでも「問題は喋りの方ですね。本当人見知りで恥ずかしがりやなんですよね、あと出来るか分からないことを、できるって言いたくない性格なんですよね。この辺も近いうち、成長できていけたらと。」(「Mリーガーになりました。」より)と語っており、Mリーガーとなり今までとはちょっと違った猿川プロの姿が見られるかもしれません。

BEAST Japanextの一年目は、この記事を書いている1月末時点では長らく最下位でしたが、とうとう最下位を脱出し8位に浮上、なかなか厳しいチーム状況でしたが、徐々に調子を上げています。

猿川プロ個人も苦戦しており、個人成績はマイナスで個人ライキングは下位に沈んでいます。しかし、2024年になったから、1着、2着、2着、1着と絶好調。Mリーグの舞台に苦戦している印象でしたが、年が変わり、本来の姿を取り戻しています。ビーストと猿川プロの快進撃に目が離せません。

猿川真寿プロの対局動画

まさにモンキーマジック、猿川プロらしい仕掛け

麻雀最強戦2017ファイナルの一局。結果的に、この年優勝するのは日本プロ麻雀協会の金太賢プロですが、猿川プロらしい仕掛けによる三色でトップを取った名シーンです。


同期・勝又プロとの対決に注目

麻雀最強戦2019男子プロ代表決定戦「悪魔の逆襲」からの一局。勝又プロと猿川プロが巧みな仕掛けにより高打点のテンパイに。二人の対決が見どころです。


11本場という熱い展開

上の動画と同じ麻雀最強戦2019男子プロ代表決定戦「悪魔の逆襲」からの一局。11本場となり、最終的にリー棒が4本出て、アガっただけで高得点となる熱い展開。


Mリーグデビュー戦で見せたモンキーマジック

Mリーグ2023-24レギュラーシーズン9月18日第1試合の一局。開幕戦で見せたモンキーマジック


素晴らしい引きを見せ、ラスを見事回避

Mリーグ2023-24レギュラーシーズン10月6日第2試合の一局。順位を上げるため、アガれる可能性の低いドラの単騎待ちを選択しますが、その作戦が見事はまります。


カンした結果、三倍満に…

Mリーグ2023-24レギュラーシーズン10月13日第1試合の一局、カンした結果、当り牌が嶺上にあることがわかり、待ちが少なくなりますが、それでも突き進み、最終的には裏ドラがのってドラ8で三倍満というとんでもない結末に


まとめ

猿川真寿プロは、20歳の時に麻雀プロとなり、プロ歴も長く、麻雀マスターズでの優勝や、麻雀最強戦、RTDリーグでの活躍などから、日本プロ麻雀連盟の実力者として知られています。同じく日本プロ麻雀連盟の麻雀プロである石田亜沙己プロと結婚し、男の子が誕生、麻雀界の名物家族となりました。石田プロは鬼嫁と言われることもあり、年に二回は離婚の危機を迎えますが、しかし喧嘩するほど仲が良い、のだと思います。2023年には雀荘をオープン、夫婦二人でお店を経営し、そして猿川プロはMリーガーとなります。プロ歴は22年以上になる猿川プロですが、新しい挑戦にチャレンジし、新しい舞台で得意のモンキーマジックをこれからも披露してくれるでしょう。

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