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日本IR、北海道有識者懇談会、北海道代表は苫小牧市か!
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日本IR、北海道有識者懇談会、北海道代表は苫小牧市か!

【写真は北海道振興機構HP
ラスベガスでは、水上スキーとスノースキーが同時期にできるのはご存知だろうか?1920年代にフーバーダムを経済政策の一環として作った際に人工的にできたミード湖では、殆ど一年を通してウォータースポーツが楽しめる。ラスベガスの中心街から車で南東へ30分強程にある。ボートのレンタルや釣りを楽しむ家族連れ、水上スキーやジェットスキーなど様々なレジャーが満喫できる場所である。一方、北西に高速に乗って車で1時間弱でマウント・チャールストンの麓に到着する。チャールストン山はスプリング・マウンテン・ナショナル・レクレーション・エリアに在り、標高は11,916フィート(3,631メートル)で、富士山よりちょいと低い程度である。そのチャールストン山にリー・キャニオンがあり、そこにラスベガス・スキー・スノーボード場がある。標高は2,600メートルで、11月から3月までは雪がある。日本からの芸能人がシーザーズに宿泊して、毎日スノーボードをやりにここまで行っていたのを思い出す。苫小牧には、海があるし、スキー場も近い。スケートもできるだろう。ただ、同じ時期にウォータースポーツとスノースポーツの両方と言う訳には行かないかもしれないが。東京や大阪などの大都会ではない点については、私的には苫小牧誘致は賛成である。特に、この度の地震の被災地への経済復興の視点から見れば列記とした大義名分がある。今回の候補地選びは、あくまで「カジノありき」のIRとしているが、例えカジノが無くても十分に楽しめる場所である必要がある。ラスベガスが今のように「エンタメの都」となったのも、多くの要素があったからである。ラスベガスと苫小牧の類似点を上げてみると、スプリング・マウンテン国立レクリエーション地域のチャールストン山と支笏洞爺湖国立公園にある樽前山、ミード湖と支笏湖、エッセルMのチョコレート工場とロイズスのチョコレート・ワールド(千歳空港内)などがある。申し訳無いが、ロイズのチョコレート工場は当別町なので、多少無理やりではある。

ホリディライト@Ethel M
Ethel Mのサボテン園でのクリスマス・ホリディライト

さて、この度、北海道知事の高橋はるみ氏により設立された有識者懇談会は10月17日水曜日に3回目の会合を開き、道庁の支援をめぐり競争している苫小牧市釧路市留寿都村の3市町村のうち、苫小牧市を事実上認定していることが明らかになった。
札幌国際大学観光学科教授の河本光広委員は「IRの経済効果を道内全域に波及するためには、苫小牧市がふさわしい」と述べている。また、以下の点に於いて、苫小牧が一枚出ているようである。
・苫小牧市の利点として大規模なIR施設建設が可能であること、
・新千歳空港への近接性、
・国際IRオペレーターらが既にこの場所に大きな関心を示している
・北海道地震の被災地である故に経済復興に役立つ

水曜日の会合では生体認証による入場管理や見回りスタッフの配置などが検討され、ギャンブル依存症に対する対策についても議論が行われたが、その中で、道内にはギャンブル依存症問題に対応出来る医療機関が7つしかなく、そのうちの5つは札幌市に集中していることを指摘したとの発表があった。これは、依存症の研究をされている先生が、ネタ切れで、まるでカジノに来る人全員がギャンブル依存症で医療機関に定期的に通う事を義務付けるかのごとく、「7つしかなく」と発表されたと察する。無論、本当にカジノ付きIRが誘致された暁には、どの自治体だろうと、国レベルになるかもしれないが、依存症クリニックなるものを数件設けられるに違いないので、今から心配することもないであろう。予想内ではあるが、国際IRオペレーター(何か日本人は上手く言葉を作る。感心する。私ならそのままストレートに「海外からのカジノ運営会社」と表現するが)が基金などを作り、依存症対策の施設運営に携わることになるであろう。アメリカでは、「xxxウォーク」といって、大勢で街中を歩いて、「アウエアネス」を上げて、寄付金を集めたりする、慈恵運動が盛んで、殆どの土曜日にどこかしらでやっている。ADD、乳癌撲滅、飲酒運転反対の母親の会などがある。デモのように何かに反対する為の決起集会ではない。何か慈善事業に近い形で、ボランティアとして参加者全員が同じTシャツをスポンサー会社からもらって来たりするわけである。スポンサー法人の従業員が積極的に参加するため、大企業が法人参加するパターンが多く、どちらかと言えば、その会社のPR的要素も多く含まれる。どれだけ自社の従業員の昇給などに細かい会社であっても、社外へのPRとなると事は違うようで、特別寛大になる。シーザーズ・エンターテイメント社が何千人もの従業員をレイオフ(くび)していた時に、何億円単位でネバダ大学のカジノ学科へ寄付をしていた。一般世間からは大変矛盾しているようにみえる。MGMグループも同じように倒産寸前と言われた時でも、巨額の寄付だけは欠かさなかった。まあ、アメリカ合衆国政府も同じように、巨額な負債があるのにも関わらず、隣国の中南米を始め、世界中にドルをばらまいている。お金を貰っているにも関わらず、自国の立場と言い分だけを主張する国主達の事をビジネス・ライクであるトランプ政権は許さないのは当然だと思う。日本も同じようにODAなどアジア諸国の為に巨額の支援をされているが、ここでの他言は控えることにする。
10月18日木曜日には、日本IR協会(JIRA)主催のもと、東京で開催された3時間に及ぶカナダのギャンブル依存症対策に関する公的政策立案について話し合うイベントに中川真氏(安倍内閣IR推進本部事務局次長、日本IR産業確立に関連した具体的な政策の策定への強い影響力を持つエリート官僚)、ポール・ペリツァリ氏(Paul Pellizzari)(オンタリオ・ロッタリー・ゲーミング公社の元役員、現ハードロック・インターナショナルのグローバル社会的責任の副社長)、西村直之氏(一般社団法人RCPGの代表理事)の3名が主要講演者として参加。西村氏は連日大忙しである。ペリツァリ氏はカナダのオンタリオ州での何十年にも及ぶ経験から日本の政策立案者に主だった教訓などを伝えた。細田博之氏、萩生田光一氏、また橋本聖子氏など与党の高位政治家による冒頭の挨拶があった。公的政策立案となると、国会で答弁され、国会で議決されるのであろうか?そうであれば、かなり長引く話になりそうだ。候補地を選択した後に、それなりの政策案を自治体単位で制定する方法で進めた方が簡潔であるかと思う。

北海道有識者懇談会とは

北海道有識者懇談会は観光、地域開発、ギャンブル依存症対策など各専門分野からのメンバー9人により構成されており、座長は元釧路公立大学長の小磯修二氏である。有識者懇談会は知事への報告書を発行する前にもう一度年内に第4回目で最後の会合を開く予定である。

構成員(氏名、役職等、専門分野)

           

  • 石井 至、 石井兄弟社代表取締役で明日の日本を支える観光ビジョン構想会議委員、 観光政策
  • 稲村 厚、司法書士 NPO法人ワンデーポート理事長、 依存症対策
  • 落合 周次、JATA北海道支部長、(株)日本旅行北海道代表取締役社長、北海道観光審議会委員、 観光業
  • 河本 光弘、 札幌国際大学観光学部教授、北海道観光審議会委員、観光政策
  • 小磯 修二(座長)、(一社)地域研究工房代表理事、元釧路公立大学学長、地域開発政策
  • 小林 良輔、北海道経済連合会常務理事、経済界
  • 西村 直之、 医学博士、(一社)RCPG代表理事、NPO法人リカバリーサポートネットワーク代表理事、依存症対策
  • 町野 和夫、北海道大学大学院経済学研究院教授、北海道観光審議会会長、経済政策
  • 矢ケ崎 紀子、 東洋大学国際観光学部教授、観光政策

IR整備法とは

IR整備法は、区域認定数の上限を「3ヵ所」と法定。政府は、区域認定プロセスの2サイクル実施を検討へ。
2021年前後、政府は、第1サイクルの区域認定(自治体からの区域整備計画の申請受付、選定)を実施する見通し。
今後、自治体(都道府県、政令指定市)は、政府が策定する基本方針を見極め、事業者選定および区域整備計画策定のプロセスに入る。
IR整備法は、地方に配慮する観点から、区域認定数見直し時期を「最初の区域認定から7年経過後」とした。

苫小牧市

    10月15日、苫小牧統合型リゾート推進協議会は、海外IR事業者4者の構想発表会を開催。地元企業関係者ら約150人が出席した。

  • フォックスウッド・リゾート・カジノ社(インディアン部族系=コネチカット州)MGMと一旦は経営合併かと思いきや決別したので仲が悪い。部族系カジノの大成功した例。ピーク時には部族一人当たり年間1千万円相当の分配金があった。ここ10年程で経営が下火になり、部族民への利益分配を減額しなかったため倒産しかかる。
  • ラッシュ・ストリート・ジャパン社(商業系)リバーズ・カジノの名前でアメリカ東部に3件とシュガーハウスが1件ある。
  • モヒガン・ゲーミング・アンド・エンターテインメント社(インディアン部族系=コネチカット州)フォックスウッドと同じ頃に始めた部族系カジノでありながら、商業的要素に長けている。韓国の仁川特別区にカジノ営業のライセンスを取得し、建設中。その為、資金繰りが大丈夫か心配される。
  • ハードロック・ジャパン社(インディアン部族系=フロリダ州)フロリダ州はカジノ合法化を推す政治家も多いが、ウォルト・ディズニー・ワールドのお膝元であるため、カジノは今の所ご法度である。その効果で治外法権をりようした部族であるセミノールはフロリダ州でカジノ産業を独占している。タンパとフォートローダーデールの2か所で巨大カジノをハードロックのブランドを掲げて運営する。現在は、フロリダ州だけに止まらず、他州へも進出。資金はある。
  • 協議会は、8月29日にも、シーザーズ・エンターテインメント社とカナダの投資会社クレアベスト社に発表機会を与えていた。
    累計で北米6社が苫小牧経済界に自らの優位性をアピール。地域企業を取り合う構図になる。

この6社比較すると、シーザーズ・エンターテイメント社が経験とブランド力では群を抜いているが、仁川のプロジェクトも重荷になっている感があるし、今年になってチャプター11から復帰したばかりで、金回りがどうなるかがカギとなりそうであす。ハード・ロックが中々のダークホース的存在であり、部族のカジノとはいえ、幹部連中は部族以外のホワイトカラーのバリバリのビジネスマンである。立地条件が類似している感があるためか、複数の部族系カジノが苫小牧に名乗りを上げているのがとても興味深い。

幸いにも、私はファックスウッド、モヒガンサン、セミノールのハードロックのカジノ全てを訪れた事がある。他の部族系のカジノのような掘っ建て小屋やテントではなく、この3つのカジノのインテリアは奥ゆかしい中にもインディアンのアートなどをあしらった伝統芸術をメインにしたデザインで一目を置くことができる。ホテルは勿論、ゴルフ場も隣接していて、総合リゾートである。ここでは、名乗りを上げていないが、あえてもう一件を部族系であげるなら、サンフランシスコから北上すること1時間30分、ワインのメッカ、ナパ・バレーワインセラーを楽しんだ後にそのまま北西に進むと突如として現れる厳格な建物がカシェクリーク・カジノ・リゾートである。サクラメントからなら1時間で。もし、北カリフォルニアへ行かれる事があるなら、是非とも半日休暇をとって足を延ばしていただきたい。ワイン好きなら尚更お勧めしたい。

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