
あの大惨事から、今日でちょうど1年となったが
2017年10月1日。マンダレイベイ・ホテルの32階にある部屋の窓から、ラスベガス大通りを隔てたライブのカントリーのコンサート真っ最中の野外コンサート場へ向けて何千発もの銃弾を打ちまくった。その結果、58人が死亡、380人以上が怪我をした。空から銃弾が降ってくる。それを避ける為に、2千人以上の観客が悲鳴と共に逃げ回った。その惨事から今日が丁度1周年目となった。昨年、パームス・カジノで開催された世界リーチ麻雀大会に参加された方はよく覚えていらっしゃると思う。
こんな事が二度と起こってはならない。ベガスだけではなく、世界中どこでも。
今、根強いガンコントロール(銃規制)がアメリカ中で言われている。今日、お昼ご飯を食べに出たフィリピン・レストランの隣が拳銃屋であった。お昼から既に10人近い客が100平米もないような場所に沢山いた。アジア人の女性から、白人の若者まで、拳銃保持者は多種多様である。まだまだこの国から拳銃所持が違法になるのは先の話になりそうだ。でも、ラスベガスの住人なら、今日だけは遠慮して欲しい、と思った。
今、娘がこのマンダレイベイの上階にあるフォーシーズンズで働くようになった。勤務中に銃撃戦があった場合の対処の方法を新入社員トレーニングで教わるらしい。従業員専用出入口もカードキィを解錠しないと出入りできなくなったそうだ。
セキュリティー業界のエクスポがラスベガスで開催されたので、行ってきた。カジノ・ゲーミングの展覧会よりも規模が大きい。やはり物騒なアメリカではセキュリティ関係の産業が流行るのだとおもった。セキュリティの現在の主流は、顔認識技術とロボット、それにドローンのようだ。中でも目を引いたのは、攻撃するドローンだ。攻撃と言うのは大げさではあるが、捕獲用の網を空中で敵に向かって放つものである。銃刀法改正されないのも、このセキュリティ産業もいっちょ絡んでいるような感がある。
やはり、この国の経済も利権で動いているようだ。人の命は価値がないようだ。
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