韓国パラダイス社、IR開発のため5,000億ウォンの借り換え
パラダイスシティのゲーミングリゾート開発のため借り換え
韓国の統合型リゾート運営会社であるパラダイス社が、仁川にある統合型リゾート「パラダイス・シティ」のゲーミング・リゾートのために5,000億ウォン(約535億6,700万円)の借り換えを確保しました。
パラダイス・シティリゾートのために、パラダイス社はローン総額8,000億ウォンのうち、5,000億ウォン（3895万米ドル）の借り換えを実施したと発表した。この資金は、IRの第1フェーズと第2フェーズに関するものです
リファイナンス契約の条項に基づき、この5,000億ウォンの満期日は2028年6月19日に設定され、有効期限は本年6月19日から開始することになっています。金利については未公表です。
また、パラダイス社は運転資金として、さらに300億ウォン(約32億1,500万円)の追加リファイナンスを行う意向を発表しました。この満期は2024年6月19日に予定されています。パラダイス社は、セガサミーとの合弁会社パラダイス・セガサミー社の普通株式4,960万株弱を担保として、リファイナンス総額を決定しています。この株式は6,360億ウォン(約696億7300万円)相当と推定され、契約の獲得に大きく貢献しました。
パラダイス社は、パラダイス・セガサミー社の株式を55パーセント保有し、セガサミー社が残りの株式を所有しています。
パラダイスシティ・リゾートのフェーズ1は、外国人専用カジノと高級ホテルを特徴として2017年に開業しました。その後、パラダイスシティは、カジノ以外の様々な施設を導入し、拡大していきました。
2023年の最初の5か月間、パラダイス社の売上高は、前年同期比193.8パーセント増の2,584億5,000万ウォン(約283億3135万円)でした。テーブルゲームの売上高は前年同期比209.8パーセントアップの2,406億8,000万ウォン(約263億9867万円)、マシーンゲームの売上高は前年同期比73.1パーセントアップで、177億7,000万ウォン(19億4915万円)でした。
5月の売上高は544億9000万ウォン(59億7,360万円)から701億4,000万ウォン(約76億8,900万)へと成長し、これは前月と比較して30パーセントアップ、前年同期比では313.3パーセントアップとなります。
パラダイス社によると、この改善は新型コロナウイルスの規制が緩和され、日本人VIP客が7月から戻ってき始め、10月には日本からのビザなし入国が再開されたことが影響していると説明しています。
日本に一番近いIR、パラダイスシティ
大阪IRの計画が政府から認証されましたが、開業するのは2029年から2030年頃と言われています。その前に、日本から気軽に統合型リゾートを体感できるのが、パラダイスシティです。
日本から約2時間半、仁川空港からも数10分で到着し、ちょっとした国内旅行気分で行くことができ、また、日本企業が関わっていることもあり、日本人観光客が訪れやすい環境にあります。日本語の公式ツイッターも運営しており、「日本の方に一番やさしいカジノ場を目指し、カジノにまつわる情報からリゾート情報、韓国の魅力などなどを発信していきます」と自己紹介欄にも書かれているように、日本人向けに情報を発信しています。
また、日本語版の公式ホームページも充実していて、パラダイスシティの施設全体を知ることができ、海外でありながら、日本人に親しみやすいIRと言えるでしょう。
まとめ
韓国のカジノは外国人しか利用できないところがほとんどで、中でも隣国日本の利用客が半分を占めていると言われています。大阪のIRが完成すれば、日本から韓国へカジノにいく人も減り、韓国でなく新しくできた日本のカジノに行く外国人観光客も増えると見られており、韓国のカジノ産業にとっては、大阪IRは脅威として見られています。現時点では、コロナ禍も落ち着き、韓国カジノ業界も回復の傾向にあり、IRの経済的効果が大きいことを実感します。
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