
カンボジアで78名が違法カジノビジネスから救出される
違法カジノで働かされていたベトナム人達が救出される
ベトナム人たちが、安全な雇用と高収入を語る広告に騙されて、カンボジアへ渡航していた。
カンボジア当局とベトナム大使館との共同作業によって、カンボジア国内で、78人のベトナム人たちが違法カジノや関連しているビジネスから救われた。現地メディアによると、この救出された人々は、安全雇用、高収入を語る広告に騙され、ベトナム国境沿いにある非合法で運営されているカジノや違法会社で労働を強いられていた。
救出された人々は身体的な虐待を受け、殺すと脅迫を受けていた。ここ数か月、カンボジア当局は人身売買への取り締まりを強化しており、9月には、違法ギャンブルと不正コールセンターで働かされていた、15名のマレーシア人を救出した。このマレーシア人たちは、救出された78名のカンボジア人と同じように、カジノでの高収入の仕事を約束され雇われたが、実際は違法ギャンブルに関連した仕事だった。
このように、カンボジアでは、安全雇用と高収入で外国人を騙し、違法ギャンブルに関連した労働をさせるという事件が増えている。
深刻な違法労働問題
そしてカンボジアでは違法ギャンブルに関連する、違法労働や人身問題について、さらに事件があり、少なくとも67名のベトナム人たちがベトナムとの国境に隣接している町"バヴェット(Bavet)"から脱出したと、9月頭にカンボジア外務省によって発表された。現地メディアによると、ベトナムへ逃げる途中に4名は賭博場のリーダーによって捕まってしまい、カンボジア警察は11名のベトナム人の解放を要求している、と報じている。
そして3月、警察は44人のインドネシア人を中国系オンライン賭博組織から保護した。このオンライン賭博組織はカンボジア南部に位置し、カンボジア第三の観光地であり、海に囲まれたリゾート地として知られる"シアヌークビル"の郊外で運営されているギャンブルネットワークと直接関連しているといわれ、そのネットワークは他の犯罪行為と関係していると見られている。
今年は現時点で、カンボジア当局とベトナム当局との協力によって、騙されて違法労働するために国境を越えてしまった600名以上の人々を保護している。
カンボジア副首相兼内務大臣である国家人身売買問題委員会の会長でもある、サー・ケン(Sar Kheng)は、カンボジアでは87件の人身売買事件を調査していて、17件が裁判中で、トータル60名が巻き込まれており、865人の外国人が保護されたと、8月の終わりにカンボジアメディアに向けて語っている。
まとめ
カンボジアでは、2019年8月にオンラインゲーミングライセンスの発行を停止、2020年1月1日には期限切れになったライセンスの更新を拒否し、オンラインギャンブルを禁止するなど、人身売買を始め、詐欺など多くの犯罪の元になっているギャンブルの取り締まりを強化する動きを見せています。中国やタイとも国境を越えたギャンブルについての協定を結んでおり、周辺諸国と協力し、違法ギャンブルや犯罪行為への対策を強化しています。
参照元:Focus Asia Pacific