
マカオの巨大なギャンブル市場は揺るぎない、とアナリストは語る
世界最大のギャンブル市場を持つマカオ
フィッチ・レーティングス (Fitch Ratings Ltd.) のアナリスト達は、マカオがこれから先も今の立場を保ち続けると信じている。
ニューヨークとロンドンに拠点を置く格付け会社フィッチ・レーティングスの宿泊とレジャー部門のトップである、コリン・マンスフィールド氏は、マカオは世界一のギャンブル市場でありその地位を保ち続けると予想し、40カ所を超えるカジノと中国本土に近接しているという競争優位性のおかげで、他のアジア太平洋地域の国にシェアを奪われるということもないだろうと語る。
マンスフィールド氏は、アメリカ、カナダ、シンガポールのギャンブル市場の回復を引用し、人々は規制なしの旅行が許されて、ギャンブルの需要は増加したと述べている。
- マカオ
- マカオの正式名称は、中華人民共和国マカオ特別行政区と言い、以前はポルトガルの植民地でしたが、1999年に中国へ返還され、中国の特別行政区の一つとなりました。
カジノ、モータースポーツ、世界遺産などを中心とした観光地として有名。特にカジノは有名で、東洋のラスベガスとも言われる。
コロナの影響
しかし、マンスフィールド氏はマカオのビジネスについてこう語る。「マカオについて予想することはとても難解である。なぜなら、主に訪問者数に左右されるので、我々にはマカオの需要がいつ戻ってくるかわからない。我々はマカオのGross Gaming Revenue(※略称GGR、カジノの売上総利益の事で、顧客から集めた掛金総額から、事業者が支払った賞金を引いたもの)は、2024年までには約2019年の70パーセント、2025年までには約90パーセントになると予想している。とても控えめではあるが、いつ訪問者が戻ってくるか予想するのは難しい。」
先月9月に、次期カジノ経営コンセッション(カジノライセンス)の入札があった際に、マンスフィールド氏はこう語っている。「パンデミックのビジネスプラン、防衛姿勢、キャッシュフローマネジメント、これらはすべて、ゲームオペレーターたちが次のコンセッションで考えるべきことで、関連する企業が経験しないといけない事柄の一つです。」「それに加えて、世界的なパンデミックが続く中、ゼロ収益環境の血の出るような思いを止める方法を考えないとならない。」
マカオはカジノライセンス入札の結果をもって、今年の終わりには新たなライセンスを発行する。時期コンセッションの契約は最大10年で、現行ライセンス事業者6社と新規参入1社の7社が入札しており、最大6つとされている枠に7社の争奪戦になっている。
参照元:Focus Asia Pacific