
スーパーボウル、スポーツ賭博の過去最高取引を記録
アメリカで過去最高の賭けが行われた
スーパーボウルがアメリカのスポーツブックでもっとも活動的に賭けが行われた、新記録を樹立しました。ジオロケーションサービス(ユーザの位置情報を扱う技術)・プロバイダー社のGeoComplyによると、いろいろな場所でギャンブラーたちは賭けを行い、スーパーボールのあった週末は、1億件のスポーツ賭博取引が行われ、昨年より25パーセント増となりました。スポーツベッティング運営会社は、業績に対する好意的な評価が寄せられています。
スポーツ賭博が合法となっている州で開催された初めてとなる、アリゾナ州で開催されたアリスーパーボール57では、アメリカ中のギャンブラーたちは何千ともなる賭けが行われました。今年の舞台となった、アリゾナ州グレンデールにあるステートファーム・スタジアムの中と周辺には、10万件を超える取引が確認され、このビッグゲームへの賭けに、強い関心があったことを証明しています。
この試合に先立ち、スポーツブックのFanDuelは、スーパーボールへ1700万件以上の賭けが行われると予想しました。FanDuelがニュース放送局CNBCに、ピーク時には1分間に5万件の賭けを受け付け、試合期間中のプラットフォームのアクティブユーザー数は平均200万人に上ったと語っています。
しかし、ネバタ州では昨年の数字を下回る
スポーツ賭博は、ラスベガスでも熱心に行われています。MGMリゾートは、ストリップ地区の9つのスポーツブック店舗とオンラインで使われた金額を合わせて、ネバタ州においてスーパーボールの歴史上過去最高の取引を記録したと語りました。「これはBetMGMで最も成功したスーパーボールとなり、今までのスポーツイベントで最も賭けられた試合となりました」とMGMリゾートはCNBCに語りました。
しかしながら、競争が激化する中、ネバタ州のスポーツブックは、スーパーボウルの賭け金として1億5320万ドル(約69億1,627万円)を獲得し、昨年の記録には及ばない結果となりました。ネバタ州のスポーツブックは全賭け金額の7.4パーセントを所有し、1130万ドル(約14億5,319万円)を集めましたが、2019年以降で最低のトータル額となりました。
ネバタ州のスポーツブックで、スーパーボウルに賭けられた金額は、2022年の14.8パーセント下回りました。ネバダ州賭博管理委員会のシニア経済アナリストの、マイケル・ロートン氏によると、多くのスポーツブック運営会社は、ネバダ州はスーパーボウル開催州のアリゾナ州に賭けの対象を奪われることを予想していたと言います。
来年はラスベガスで開催、さらにスポーツベットが盛り上がる予想
来年のスーパーボウルはラスベガス・レイダースのホームで開催され、多くの専門家たちはこの試合に新たな記録に届くだろうと予想しています。「ネバダ州賭博管理委員会は、来年ラスベガスのアレジアントスタジアムでスーパーボウルLVIIIを開催することを楽しみにしています。」とネバダ州賭博管理委員会のカーク・ヘンドリックス委員長はニュースリリース内で語ります。
アナリストによると、アメリカのオンラインスポーツベッティングサイトはスーパーボールのレートを全体的に高く設定しており、一部の運営会社は今後の業績報告とともに予想以上のガイダンスを発表することになるという。しかしながら、ある運営会社が大きな失敗をしました。シーザーズエンターテイメント傘下のウィリアムヒルは、壊滅的なシステム障害に見舞われ、それが第1四半期の報告書に記載される可能性があります。
来年のスーパーボウルについて、アメリカのギャンブル業界団体アメリカ・ゲーミング協会(American Gaming Association、略称AGA)は、今年のスーパーボウルに賭けるアメリカ人の数は過去最高の5040万人で、昨年の2倍の160億ドル(約2兆931億円)になると予想しています。この数字は合法な賭けだけでなく、規制されていない海外サイトや友人、家族、同僚の間での賭けを含みます。
まとめ
アメリカのスポーツ賭博は、2018年解禁されて以来、年々利用者が増えており人気のエンターテイメントになっています。アメリカで最も注目されるスポーツイベントである、NFLの優勝決定戦スーパーボウルは、ネバタ州内での取引は減少したものの、アメリカ全土では、前年度より25パーセント増という数字になっており、やはりアメリカでのスポーツ賭博の人気が拡大してることがわかります。
参照元:YOGONET GAMING NEWS