ポーカー テキサスホールデムのルール【完全解説】
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テキサスホールデムとは
テキサスホールデムは、世界のカジノでプレーされているポーカーのルールで、日本ではあまり馴染みが無いと思いますが、プロのプレイヤーも存在し億単位の賞金が出る大会も開催されています。
テキサスホールデムがどのように生まれたのかは定かではありませんが、1900年代初頭にテキサスでプレーされたという記録が残っています。その後1967年にラスベガスに伝わり、そこから更にヨーロッパへ普及、1970年にはワールドシリーズオブポーカーという世界大会が開催されるまでになりました。以降、この大会は毎年開催され、現在では優勝賞金が10億円を超えることもある強大な大会に成長しています。
テキサスホールデムは、日本でよく知られているドローポーカー(伏せた5枚の手札で勝負するポーカー)とはルールが大きく異なり、プレイヤー全員が共通で使うコミュニティカードというカードが存在します。このコミュニティカードにより、プレイヤーがお互いのの手をある程度読むことが出来るので、より駆け引きが重要となってきます。
ドローポーカーとの大きな違い
皆さんが知っているポーカーは5枚の手札があり、そのうちの何枚かを交換して役を作るようなポーカーではないでしょうか?そのようなポーカーをドローポーカーと呼びます。
ドローポーカーとテキサスホールデムではその5枚のカードの取り扱いが大きく異なります。その違いが、テキサスホールデムで採用されているホールカードとコミュニティカードの概念です。世界の主流であるテキサスホールデムでも5枚のカードでハンドを作るのは一緒です。しかし、テキサスホールデムで各プレイヤーに配られるカードはなんと2枚のみです。テキサスホールデムのルールやゲームの進行を詳しく解説する前にまずこのホールカードとコミュニティカードの考え方を解説します。
ホールカード
各プレイヤーに配られる2枚のカードをホールカードと呼びます。当然、他のプレイヤーのホールカードは見る事ができません。
コミュニティーカード
ホールカードとは別に、テーブルの中央に5枚のカードが開示されます。この5枚のカードをコミュニテイーカードと呼びます。コミュニティーカードは全プレイヤーで共有するカードです。
プレイヤーはホールカード2枚とコミュニティーカード5枚の計7枚から5枚を選択してハンドを作ります。コミュニティーカード5枚のみでハンドを作ることも可能ですが、全員共通のカードですのでそのハンドで勝つことは無いですね。
上記の場合、プレイヤーAはホールカードに♣10を持っており、コミュニティーカードに♦10があるので、ワンペアが成立します。ペアにならないカードは、数字の大きいものから選択していくので、プレイヤーAとBのハンドは下記の通りになります。
プレイヤーAは10のワンペア、プレイヤーBはハイカード(何のペアもない)となり、この勝負はプレイヤーAの勝利となります。
ポーカーハンド(役)
「テキサスホールデム」には下記の9つのハンドがあります。下に行くほど強いハンドとなります。
同じハンドの場合、より強いカードを含む方の勝ちとなります。Aが一番強いカードで、その後はK→Q→J→10、、、2と数字が大きい順となります。
トランプのスート(柄)に強弱があるルールもありますが、役の強さにおいてスートに強弱の概念はありません。
ハイカード
何の組み合わせも成立していない5枚のカードです。プレイヤー全員がハイカードの場合、より強いカードを持っているプレイヤーの勝ちとなります。一番強いカードが同じ場合、2番目に強いカードを比較します。コミュニティーカードは共通で持っているカードなので、実質的にホールカードの2枚を比較することになります。
ワンペア(確率:42.25%)
同じ数字のカードが2枚ある場合、ワンペアとなります。ワンペア同士の場合、ペアとなっているカードの数字が大きい方の勝利となります。ペアの数字が同じ場合、残りのカードのなかで一番大きい数字のカードを持っているプレイヤーの勝利となります。
ツーペア(確率:4.75%)
同じ数字のカードが2枚ある場合ワンペアとなりますが、そのペアが2組あるとツーペアとなります。ツーペア同士の場合、ペアとなっているカードの数字が大きい方の勝利となります。ペアの数字が同じ場合、残りのカードのなかで一番大きい数字のカードを持っているプレイヤーの勝利となります。
スリーカード(確率:2.1%)
同じ数字のカードが3枚揃っている場合、スリーカードとなります。スリーカード同士の場合、スリーカードとなっているカードの数字が大きい方の勝利となります。スリーカードの数字が同じ場合、残りのカードのなかで一番大きい数字のカードを持っているプレイヤーの勝利となります。
ストレート(確率:0.39%)
5枚のカードが連番となった場合、ストレートとなります。A→2→3→4→5や10→J→Q→K→Aはストレートとして成立しますが、K→A→2→3→4の様に、K→A→2を含む並びは連番として認められずストレートは成立しません。同じストレートの場合、連番の最後の数字が大きい方の勝利となります。
フラッシュ(確率:0.2%)
同じスート(柄)のカードが5枚揃うとフラッシュとなります。フラッシュ同士では、より強いカードを持っている方の勝利となります。ハイカードと同様に、一番強いカードから順に比較していきます。
フルハウス(確率:0.14%)
スリーカードとワンペアの組み合わさったものがフルハウスとなります。フルハウス同士では、スリーカード部分の数字が多きい方の勝利です。スリーカード部分が同じ数字の場合、ワンペアの部分の数字を比較します。
フォーカード(クワッズ)(確率:0.024%)
同じ数字のカードが4枚揃っている場合、フォーカードとなります。フォーカード同士の場合、フォーカード部分の数字が大きい方の勝利です。同じ数字の場合、残りの1枚の数字が大きい方の勝利です。
ストレートフラッシュ(確率:0.0015%)
ストレートとフラッシュが同時に成立した場合、ストレートフラッシュとなります。ストレートフラッシュ同士の場合、連番の最後の数字が大きい方の勝利となります。
ちなみに、ロイヤルストレートフラッシュは、最も強いハンドである「10・J・Q・K・A」のストレートフラッシュを指す言葉で、ハンドとしてはストレートフラッシュと同じです。
テキサスホールデムのゲーム進行
全体の進行
細かい説明に入る前に、まずはゲーム全体の進行をざっくりと見てみましょう。全体の進行は下記の通りです。
- 席に座る
- ディーラーボタンを置く
- ブラインド(強制ベット)
- カードを配る
- プリフロップ・ラウンド
- フロップ・ラウンド
- ターン・ラウンド
- リバー・ラウンド
- ショーダウン
これだけ手順があるともの物凄くややこしく感じるかもしれませんが、実際にプレイヤーの勝負にかかわるのは、プリフロップ・ラウンドから、リバー・ラウンドまでの4つの手順です。しかも、この4つの手順はまとめてベッティング・ラウンドと呼ばれるもので、ほぼ同じことを繰り返すだけです。基本を覚えてしまえば何も難しい事はありません。簡単に言うと、ベッティング・ラウンドとは、各プレイヤーが勝負をするか勝負を降りるかの決断をする手順の事で、これを4回に分けて繰り返すことになります。
1. 席に座る
席決めに関しては特に決まったルールはありません。カジノであれば空いてる席に座ってしまってOKです。プレイヤーがテーブルを取り囲むように座ります。なお、プレー人数は通常2人~10人となります。
カジノでのポーカー勝負というと、自分VSディーラーと思うかもしれませんが、テキサスホールデムでは、自分VS他のプレイヤーとなります。カジノではテキサスホールデムのテーブルにもディーラーはいますが、このディーラーはカードを配ったり場の進行をお手伝いする役割で、勝負には参加しません。
2. ディーラーボタンを置く
「DELLAR」と書かれた丸いボタン状のものがディーラーボタンです。一般的には単に「ボタン(BTN)」と呼ぶことが多いです。そのボタンを1枚だけプレイヤーの誰か一人の席に置きます(※場所決めの方法は後述)。
ディーラーと書かれていますが、カジノ従業員のディーラーとは異なりますので、混同しないようにしましょう。なお、ディーラーボタンはプレーの順番が一番最後となる席で、テキサスホールデムでは最も有利と言われています。この後の解説では、ディーラーボタンが置いてあるプレイヤーをボタンと呼びます。
最初にボタンを置く場所の決め方
最初の勝負でのボタンの置き場所は、各プレーヤにカードを1枚ずつ配り一番強いカードを持っているプレイヤーの席となります。数字が同じ場合は、スートで決まります。強さの順番は、♠ > ♥ > ♦ > ♣ となります。
3. ブラインド(強制ベット)
カードを配る前に最初のベット(チップを賭けること)を行います。ディーラーの左隣のプレイヤーをスモールブラインド(SB)、そのSBの更に左隣のプレイヤーをビッグブラインド(BB)と呼びます。SBのプレイヤーはテーブルごとに予め決められている金額を、BBはSBの倍の金額(テーブルによっては倍額ではない場合も)を必ずベットをしなければなりません。この強制的に行われるベットをブラインドと呼びます。
4. カードを配る
プレーの進行は時計回りで行われるのでカードも時計回りに配ります。先に述べた通り、ボタンの席のプレー順が一番最後になるので、ボタンの席に配るのが一番最後となるようボタンの席の左隣(SBのプレイヤー)から配り始めます。二周して各プレイヤーに計2枚ずつカードを配ります。これが、ホールカードです。
5. プリフロップ・ラウンド
ホールカードを配り終えた時点で、最初のベットラウンド(各プレイヤーがベットしていくこと)が始まります。これをプリフロップと呼びます。まず、配られたホールカードの2枚のみで「ベットをする」か「勝負を降りる」かを判断しなければなりません。
まず、各ラウンドでプレイヤーが選択できるアクション(行動)を確認しましょう。
プレイヤーのアクション
コール | 直前のプレイヤーと同じ額をベットすること。 |
レイズ | 直前のプレイヤーのベット額の倍額以上をベットします。※一般的に倍額ですが、テーブルによって異なる場合もあります。 |
リレイズ | そのラウンドで2回目以降のレイズのこと。リレイズの場合、直前のプレイヤーのベット額に前回のレイズで上乗せした金額以上をベットします。 計算が面倒な場合は、レイズ同様に直前のベット額の倍以上をベットすれば問題ありません。 |
フォールド | ベットをせずにゲームから降りること。それまでベットしたチップは没収されます。 |
チェック | ベットをせずに次のプレイヤーに回す(パスする)こと。ただし、そのラウンドで誰もベットをしていない場合のみしかチェックは選択できません。 |
SBとBBはブラインドで既にベットを完了しているので、プリフロップではアンダー・ザ・ガン(UTG)と呼ばれるBBの左隣のプレイヤーから時計回りでベットを行います。ここで選択できるのは、コール、レイズ、フォールドのいずれかです。既にブラインドでベットされたチップがテーブルにあるのでチェックを選択することはできません。
時計回りでベットが進み、ボタンのプレイヤーで1周したことになりますが、その後にSBとBBにもアクションの機会が与えられ、それを「オプション」と呼びます。なので、プリフロップではUTGから始まり、最短でもBBまでアクションを起こすことになります。
プリフロップは、フォールドしたプレイヤーを除いて全てのプレイヤーが同額をベットした時点で終了します。SBまで誰もレイズしなかった場合、SBがコールすれば全員が同額をベットしたことになります。しかし、その場合でもBBにはオプションでアクションを起こす機会が与えられているので、BBはSBがコールした後にレイズかチェックを選択することが出来ます(BBは既に同額をベットしているのでコールは出来ません)。BBがチェックを選択すればプリフロップは終了します。レイズを選択した場合、全てのプレイヤーが同額をベットした状態ではなくなるので、もう一周することになります。
一周する間にレイズするプレイヤーがいたら、そのプレイヤーを起点に再度一周することになります。最終的にレイズするプレイヤーがなく全員が同額をベットする状態になるまで続きますが、レイズの上限が設けられている場合もあります。
プリフロップが終了したら、チップを一か所に集めます。これをポット(POT)と呼びます。
6. フロップ・ラウンド
プリフロップ・ラウンドが終了したら、テーブルの中央にコミュニティーカードを3枚置きます。この3枚をフロップと呼びます。この3枚のコミュニティーカードと手元のホールカード2枚で、初めて何かしらのハンドが完成します。この時点でベットをするか勝負を降りるかを判断します。それがフロップラウンドです。
基本的には、プリフロップ・ラウンドと同じ手順ですが、微妙に異なる箇所があります。まず、フロップ・ラウンドでは、SBとBBのブラインド(強制ベット)が無いので、SBを起点としてベットの判断を行うことになります。ベットされていない状態から始まるので、SBはチェックを選択することができます。全員がチェックをして一周した場合、その時点でフロップラウンドは終了します。しかし一人でもベットをすれば、その時点で場にチップが置かれるのでそれ以降のプレイヤーはチェックをすることができなくなります。
プリフロップ・ラウンドと同様に、コール、レイズ、フォールドのいずれかを選択し、レイズをするプレイヤーがいなくなった時点でフロップ・ラウンドは終了します。終了したら、ベットされたチップはポットへと集められます。
7. ターン・ラウンド
コミュニティーカードが1枚追加されます。そのカードをターンと呼びます。後は、フロップラウンドと全く同じ手順を繰り返します。終了したら、ベットされたチップはポットへと集められます。
8. リバー・ラウンド
コミュニティーカードが更に1枚追加されます。そのカードをリバーと呼びます。この時点でコミュニティーカードの5枚が出そろいます。後は、フロップラウンドとターン・ラウンドと全く同じ手順を繰り返します。
9. ショーダウン
リバー・ラウンド終了時で勝負に残っているプレイヤーがホール・カードを公開し、どのプレイヤーのハンドが一番強いかを確認します。これで勝敗が決します。勝者がポットに集められたチップを全て獲得します。役の強さが同じ場合はチョップ(引き分け)となり、チップは等分されます。
ここまでの流れを見れば分かりますが、テキサスホールデムでは、手元にあるカードをチェンジするようなことはありません。3回に分けて公開されるコミュニティーカードを見て、勝負をするか降りるかを決めます。カードが配られた時点でハンドの強弱は既に決しているわけですが、その読み合いや駆け引きが勝負の醍醐味となります。
10. 次の勝負へ
次の勝負では、ボタンが左隣のプレイヤーに移ります。後は、ブラインドから同じ手順でゲームを進めます。
オールインとサイドポット
テキサスホールデムで勝負をするには、原則としてテーブルに出ているチップと同額でコールするか、倍額以上でレイズしなければなりません。しかし、手持ちのチップが少なく コール が出来ない状況も考えられます。そんな時は フォールド しなければならないのでしょうか?
答えはノーです。チップは足りないが勝負はしたい、そんな時に取れるアクションが オールイン です。オールインとは文字通り手持ちの全チップをベットすることを意味します。オールインはただの一発勝負では無く、コールに必要な額のチップを持っていない場合でも勝負が出来るというメリットがあります。
コールをするには$500が必要だが手持ちのチップが$400しかない。だが、 ハンド に自信があるのでどうしも勝負をしたい。そんな時に オールイン をして手持ちの$400全てを ベット すれば勝負に参加することが出来るのです。
オールイン により全てのチップをベットしてしまうので、そのプレイヤーはそれ以降は何のアクションも出来なくなりショーダウンまで勝負を見守ることになります。
オールインのプレイヤーが勝利したら
ショーダウン の段階で、 オールイン をしたプレイヤーが最強の ハンド を持っていれば、当然そのプレイヤーの勝利となります。しかし、 オールイン をしたプレイヤーは他のプレイヤーよりも少ない額で勝負しているので、ポットにあるチップを全て獲得するのは不公平です。ですので、 オールイン をしたプレイヤーが勝った場合、 オールイン でベットした額に対する配当のみの獲得となります。
サイドポット
複数のプレイヤーが オールイン をした場合、チップの管理が少々ややこしくなります。その際に使われるのが、サイドポットです。例えば、3人でプレイをていて、その内の2人がオールインをしたとしましょう。
Aさんのベットに対して、Bさんが$100でオールイン、続くCさんは$150でオールインをしました。
Aさん・・・$200のベット
Bさん・・・$100でオールイン
Cさん・・・$150でオールイン
この場合、メインのポットには下記の様にチップが置かれます。一番額の小さいBさんのベット額に合わせます。
メインポット
Aさん・・・$100
Bさん・・・$100
Cさん・・・$100
そうすると、Aさんは$100、Cさんは$50余ってしまいます。そこで使用するのがサイドポットです。サイドポットにはオールインをしたCさんの額に合わせて下記の様になります。Bさんのチップは全てメインポットにあるので、サイドポットにはありません。
サイドポット
Aさん・・・$50
Bさん・・・$0
Cさん・・・$50
ここで気になるのはAさんのチップの余りの$50ですが、この余りの$50はAさんに返還されます。このようにサイドポットで オールイン のチップを管理するのですが、配当はどうなるのでしょうか?
Aさんが勝った場合
メインポットとサイドポットの総取りとなります。
Bさんが勝った場合
Bさんは オールイン で$100しかベットしていないので、メインポットのみの獲得となります。サイドポットのチップはAさんとCさんのどちらか勝った方が獲得します。
Cさんが勝った場合
Cさんも オールイン をしていますが、Aさんには余りの$50が返還されており、結果としてAさんと同額をベットしたことになるので、メインポットとサイドポットの総取りとなります。
ポジション(席)の名称
ゲームの流れでは、ボタン、SB、BB、UTGと、流れに直接関係してくるポジションを紹介しましたが、それ以外のポジションにも名称があります。テキサスホールデムでは後からアクションを起こすプレイヤーが有利となるので、どのポジションに着くかがとても重要になります。
BTN (Dealer Button / ディーラーボタン)
場所 | ディーラーボタンが置いてある席 |
解説 | フロップラウンド以降では、プレイヤーの中で一番最後にアクションを起こすポジション。他のプレイヤーのアクションを見てから判断出来るので最も有利。 |
SB (Small Blind / スモールブラインド)
場所 | BTNの左隣 |
解説 | ブラインドでの定められた強制ベットが必要。 |
BB (Big Blind / ビッグブラインド)
場所 | SBの左隣 |
解説 | ブラインドでSBの倍額(一般的に)の強制ベットが必要。 |
UTG (Under the Gun / アンダーザガン)
場所 | BBの左隣 |
解説 | プリフロップラウンドでは一番最初にアクションを行う、不利なポジション。Under the Gun とは銃口を向けられてるという意味で、それだけ危険ということ。 |
CO (Cut Off / カットオフ)
場所 | BTNの右隣 |
解説 | BTNに次ぐ有利な席。BTNの スティール をCut off (遮る)ことが出来るのが名称の由来。 |
HJ (Hijack / ハイジャック)
場所 | COの右隣 |
解説 | COの前で更に スティール を Hijack (乗っ取る)ことが出来るのが名称の由来。 |
EP (Early Position / アーリーポジション)
場所 | UTGとその左隣の2名(10人でのプレイ時) |
解説 | ラウンドの序盤にアクションを行う不利な席。プレイ人数によりEPの人数は変動します。 |
MP (Middle Position / ミドルポジション)
場所 | ELの左隣の3名(10人でのプレイ時) |
解説 | ラウンドの中盤にアクションを行う席。プレイ人数によりMPの人数は変動します。 |
LP (Late Position / レイトポジション)
場所 | COとBTN(10人でのプレイ時) |
解説 | ラウンドの終盤にアクションを行う席で、有利とされる。プレイ人数によりLPの人数は変動します。 |
プレイヤーの人数が少なければ、それに応じてEP・MP・LPの人数も変わります。上記はプレイヤーが10人の時の解説ですが、プレイヤーが1人少なくなるごとに、EP、MP、LPの順にポジションを減らして考えます。
例えば、プレイヤーが8人であれば、EPとMPが1人ずつ減るので、EPはUTGとその左隣、MPはHJとその右隣となります。
7人でのプレイであれば更にLPが1人減るので、EPはUTGとその左隣、MPはCOとHJ、LPはBTNのみとなります。
プレイヤーがやること(アクション)を覚える
プレイヤーのアクション
コール | 直前のプレイヤーと同じ額をベットすること。 |
レイズ | 直前のプレイヤーのベット額の倍額以上をベットします。※一般的に倍額ですが、テーブルによって異なる場合もあります。 |
リレイズ | そのラウンドで2回目以降のレイズのこと。リレイズの場合、直前のプレイヤーのベット額に前回のレイズで上乗せした金額以上をベットします。 計算が面倒な場合は、レイズ同様に直前のベット額の倍以上をベットすれば問題ありません。 |
フォールド | ベットをせずにゲームから降りること。それまでベットしたチップは没収されます。 |
チェック | ベットをせずに次のプレイヤーに回す(パスする)こと。ただし、そのラウンドで誰もベットをしていない場合のみしかチェックは選択できません。 |
コールをすべき場面
プリフロップ・ラウンドでホールカードにKやAなどがある場合や、既にワンペア以上が完成している場合はコールをしても良いと思います。ただし、コミュニティーカードに自分のホールカードより強いカードがある場合は、他のプレイヤーの方が強いワンペアを完成させている可能性もあるります。手前のプレイヤーがレイズをした場合は注意が必要です。
レイズ・リレイズをすべき場面
レイズはベット額を釣り上げる訳ですから、当然自分の手が強い場合です。では、どのハンドだったら強いのかという話になりますが、そこがなかなか難しいです。ツーペアが揃う確率が4.75%なので、ツーペア以上であれば強いと言えなくもないですが、テキサスホールデムは最大10人でプレイするゲームなので、その中の誰かが揃っている確率はそれほど低くありません。コミュニティーカードを見て、自分のハンドを超えてくる可能性が無い(あっても相当低い)場合に限定した方が良いでしょう。
プリフロップ・ラウンドでレイズをすると相手が降りてしまう可能性があります。強いハンドが入っても、プリフロップ・ラウンドでは慌てずに様子見をするのもありです。
リレイズ
レイズで既にベット額が上がっているのに、更にレイズをする訳ですから生半可なハンドでのリレイズは危険です。確実に勝てると確信した場合に限定した方が良いでしょう。
ブラフでのレイズ
ブラフとはハッタリのことです。ハンドが弱いのに、レイズをすることで相手に警戒させゲームから降ろさせる為にレイズをすることがあります。ですが、相手が強い手を持っていた場合は効かないですし、レベルの高いプレイヤーであればブラフを見抜くこともあります。初心者はブラフを使うのは控えた方が良いでしょう。
フォールドすべき場面
実は一番多く選択するアクションはフォールドだったりします。テキサスホールデムは参加人数が多いので、負ける確率の方が断然高いです。日本人初の世界タイトルを獲得した木原直哉さんも「ハンド(ゲーム)の8割は降りる」と明言しています。
プリフロップ・ラウンドでKやAのような強いカードが無い場合や、ワンペアなどのハンドが成立していない場合はフォールドを検討しましょう。
チェックすべき場面
チェックは自分のハンドに自信が無く、ひとまず他のプレーヤーの出方を見たい場合などに選択します。それほど強いハンドでは無いけどどうしよう?と迷っている時はひとまずチェックをしてみましょう。
テキサスホールデムで負けない為に
テキサスホールデムはただ運を競うだけのギャンブルではありません。プロのプレイヤーがいることから分かるように、戦術や駆け引きによって実力差が出てきます。無暗にプレイをして負けないように下記の点に気をつけてプレイしてみてください。
感情を見せない
ポーカーフェイスという言葉があるように、なるべく表情の変化を見せないように注意しましょう。これは基本中の基本かと思いますが、人間はとっさの時に気をつけていても思わず顔に出てしまうものです。良い時も悪い時も常に淡々と冷静にプレイできるようにしましょう。
人数を意識する
2人でプレイする時と10人でプレイする時とでは、ゲームの質が全く異なります。人数が増えれば当然あなたの ハンド より強い ハンド を持っているプレイヤーがいる確率があがります。
ポジションを意識する
アクションを起こすのが後になるポジションほど相手の反応を見て判断できるので有利になります。同じようにコールしても、最初に コール したプレイヤーと最後に コール したプレイヤーでは判断材料が全く異なるので、プレイヤーのポジションを意識して、何故そのプレイヤーがそのアクションを起こしたのかを考えるようにしましょう。
勝負しすぎない
強いプレイヤーでも勝負をするのは10~30%程度と言われています。つまり、70%は フォールフド (降りる)するわけです。フォールドは恥ずかしいことではありません。本当に良い ハンド が来たのを見極めて勝負しましょう。
確率を勉強する
勝負事に流れや風はつきものですが、それは結果論だと思ってください。基本的には確率の勝負です。なかなか難しいとは思いますが、ポーカーの確率の考え方は書籍などでも出ているので、頑張って勉強してみましょう。
引き際を考える
大きく負けてしまった場合、少しでも取り返したいという気持ちになるのは分かります。しかし、そこまで負けるという事は相手のプレイヤーとの実力差があると考えられます。取り返しがつかなくなる前に、ここまで負けたらやめると事前に決めておき、潔く引きましょう。
カジノのテキサスホールデムのテーブルでは手練れのプレイヤーがカモとなる素人を待ち構えていることが多いとも聞きます。カジノで遊ぶ際は、熱くなってカモられないように注意しましょう。