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カジノ業界からスティーブ・ウィン氏を出禁か!
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カジノ業界からスティーブ・ウィン氏を出禁か!

【写真はLas Vegas Review Journal HPより】
ネバダ州の賭博管理委員会は、数人の女性従業員のセクシャルハラスメントと州の免許適合性規則に違反している件でスティーブ・ウィン氏に対して5項目の内容の告訴状を提出した。
ウィン氏は2018年1月のウォールストリートジャーナルの記事で疑惑が最初に開示されて以来、21ヶ月間で一切のハラスメント行為を断固として否定している。
77歳のウィン氏は、現在フロリダに住んでいると考えられている。

賭博委員会の調査と告訴状

サンドラ・モーガン管理委員会委員とそのメンバーであるテリー・ジョンソン氏とフィリップ・カサロス氏が月曜日に署名した23ページからなる告訴状は、ネバダ州賭博委員会からウィン氏のカジノライセンス認定の取り消しを求めている。

ウィン氏は2018年2月にウィン・リゾーツの会長兼CEOを辞任しており、その1ヶ月後に会社内の持ち株式をすべて売却した。


委員会はウィン氏に訴状を手渡すよう求められており、ウィン氏には15日間の回答の猶予がある。
その告訴状はまた、委員会からウィン氏へ罰金を課すようにある。
告訴状の5項目はそれぞれ、ネバダ州の評判を反映させ、ゲーム業界の発展を損なう可能性のある事件を防ぐために、裁量と健全な判断を怠ったウィン氏の失敗を責めている。

告訴状の5項目

  • 最初の項目は、セクシャルハラスメントに関する彼の会社のポリシーを順守しなかったことである。「州賭博委員会の調査では、部下の従業員が関与したウィン氏による性的接触の複数の事例の証拠が見つかりました」と訴状内で主張している。 「合意の上か否かに関わらず、この行為に従事することにより、ウィン氏はウィン社のポリシーと手順を無視しました」。
  • 2番目は、会社の会長兼CEOとしての役割を通じて、「自分と性的関係を持った従業員との間の固有の力の格差を考慮して」、ウィン氏の行動を取り上げている。
  • 3番目は、ウィン氏がウィン・ラスベガスのサロンネイリストを性的に暴行したという2005年の告発と、ウィン氏が資金提供したプライベート・アカウントを通じてウィンが従業員と彼女の夫に支払った750万ドルの和解したケースである。和解は、同社の取締役会に開示されていない。
  • 4番目は、2006年のカクテルサーバーと彼女の両親との975,000ドルの和解に焦点を当ている。
  • 5番目は、調査官が設定した2018年9月7日の聴聞会へのウィン氏の応答の不履行が含まれている。出頭命令は、2018年8月30日の会議でウィン氏の弁護士に手渡しされている。
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    ウィンリ・ゾーツ社は、ネバダ州とマサチューセッツ州の賭博規制当局によってすでに処罰されている。

  • 2月に、ネバダ州賭博委員会は、職場で性的嫌がらせを受けた少なくとも8人の女性からの申し立てを調査できなかったため、ネバダ州の規制当局がこれまでに評価した最高の罰金である2000万ドル(約2億1千万円)の罰金を科した。
  • その3か月後、マサチューセッツ州賭博委員会は、同様の調査結果で同社に3500万ドル(約3億8千万円)、CEOのマット・マドックス氏に50万ドル(約5400万円)の罰金を科した。
  • 訴状はまた、ウィンが彼に対する申し立てに対処するための聴聞会のために、管理委員会の調査官の前に現れるように求められたとある。

    「この通知は、ウィン氏の出頭と証言の不履行が、(カジノ運営者として)適格性に関する彼への調査結果が、その取消しの根拠となることを告げた」。と訴状は述べている。「しかしながら、ウィン氏は聴聞会に出席することを拒否し、そして欠席しました」。

    スティーブ・ウィンってどんな人?

    近代ラスベガスのカジノ・ホテル業界を創造した立役者であると言っても過言ではない。
    若くしてカジノエクゼクティブにのし上がり、ダウンタウンのゴールデンナゲットでその才能を発揮していたと言われている。その頃のボスに大変可愛がられていて、現在シーザーズパレスが建っている土地の権利を買い取らせてもらった。その土地の価値が高騰し、土地売買で儲けた金でゴールデンナゲットを買収した。その後、アトランティック・シティにもゴールデンナゲットを作るが、直ぐ売却する。そのお金でミラージュを作るが、その時、カジノ業界では初めてニューヨーク市場にてジャンクボンド(不動産を絡めた投資ボンド)なるものを売って投資家を集めた。その内容などは、映画「カジノ」(1995年、ロバート・デニーロ、ジョー・ペッシ、シェアロン・ストーン主演、事実に近い物語であるがフィクションでもある)にも登場する。時期的に似最高な時にミラージュが1989年完成した。それは、日本のバブル景気である。「ミラージュの柱の代金は日本人ハイローラーが払った」。と言われているぐらいである。ミラージュの儲けで直ぐ隣にトレジャーアイランド(現在はT.I.と呼ばれている。「宝島」の作者側から登録商標件で訴状が出たため)が1993年にオープン。今では、2件人巴で建てる風潮があるが(バリーズとパリス、ベネチアンとパラッゾなど)、ウィン氏は初めてここでやっている。T.I. にある海賊船から大砲を撃って、旧デューンズ・ホテルを爆破損壊させて、それは一大イベントであったが、その跡地にベラージオ・ラスベガスお建設し、1998年にオープン。ハリウッド映画「オーシャンズ11」(2001年、ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、アンディ・ガルシアなどに出てくる、カジノ・モーグルは紛れもなくこのスティーブ・ウィン氏をアンディ・ガルシアが見事に演じている。現アメリカ大統領であるドナルド・トランプ氏のアーチ・ライバルとしても知られていて、ウィン氏がアトランティック・シティにカジノを持たない代わりに、トランプ氏はラスベガスにはカジノを持たないという暗黙の了解があると言われている。なので、ラスベガスにもトランプ・タワーがあるが、カジノは無い。また、ウィン氏はトランプ内閣の経済アドバイザーとしても席を置いていたが、このスキャンダルが発覚した直後に辞任している。マカオにもウィン・マカオがある。(これもどうなるか?)無論の事、ビリオネアである。

    スティーブ・ウィン氏のセクハラは昔から有名な話で、小生がカジノ勤務していた頃でも皆知っていた。何故それが、今更?5年程前、日本のカジノ王である岡田氏とのひと悶着があった。裁判沙汰にもなったし、その頃離婚したバカラの前妻との関係も絡めて非常にややこしいことになっていた。そう言えば岡田氏も同様な事があった。オカダ・マニラがオープンするかどうかの時に実の息子から自身の名前のホテル・カジノから追放された。岡田氏の経営戦略が正しいとも間違えだとも言えない。今の所、結果オーライである。これは、今現在、岡田氏の息子が上手くやっているだけでなく、親父さんが上手くその土台を作ったからだと考えられているからである。

    ローカルでは、元の奥様の仕業か?と噂がもっとも多い。

    他人の不幸をスペキュレーションするのは面白い。

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    Las Vegas Review Journal HPより

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