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Las Vegas Golden Knights (プロ・アイス・ホッケー)がスコブル強い!
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Las Vegas Golden Knights (プロ・アイス・ホッケー)がスコブル強い!

プロフェッショナル・アイスホッケーの1部リーグで、今年出来立てほやほやの新チーム、ラスベガス・ゴールデン・ナイツが遂にスタンレー・カップ・ファイナルへの出場権を手にしたと言うニュースがあってからまだ1週間。
アメフトのNFL、大リーグのMLB、バスケのMBA、がアメリカの3大プロスポーツですが、4つ目に来るのが、サッカーのMLSかアイスホッケーのNHLです。このアイスホッケーですが、砂漠であるラスベガスにアイスホッケー?という疑問を抱く市民が殆どだった開幕前でした。多くの予想を裏切って、3度のプレイオフに勝ち、いよいよその最高峰である「スタンレーカップ」に出場となり、街中は「ゴー・ナイツ・ゴー」(行け!ナイツ、行け!(ですかな?))で民衆が狂ってきました。
ローカルのテレビはもちろんのこと、ラスベガス全てがゴールデン・ナイツのフィーバーとなってます。街角では、ゴールデン・ナイツのグッズを販売するテントが張られ、スポーツ用品店ではゴールデン・ナイツのTシャツやユニフォームを高値で売ってます。ストリップに繰り出せば、各カジノもこのゴールデン・ナイツの人気に肖って、いたる所にゴールデン・ナイツのロゴを飾っています。カジノの無料景品もゴールデン・ナイツのTシャツやラベルにロゴをあしらったワインを顧客へ配布したりしてます。


スタンレー・カップ

  • スタンレーカップとは、正式名称を「スタンレー・カップ・ファイナル」と言い、ナショナルホッケーリーグ(NHL)でそのシーズンのイースタン・カンファレンスとウェスタン・カンファレンスの王者が対決してチャンピオンを決定するシリーズの事です。優勝チームにはスタンレー・カップが授与されます。
  • これを獲得したチームの選手は勿論、監督やコーチやフロントなど、そのチームが優勝するのに貢献した全ての人の名前を刻み込むことで有名であり、他のスポーツ優勝杯にはないことです。もう場所がなくなって刻印できなくなった場合は、新しいものが加えられ、その代わりに古い部分がホッケーの殿堂へ飾られるという仕組みになっています。
  • 優勝チームはこの杯にシャンペンを注ぎ、これから飲むことが慣わしとなっています。

  • 【画像はNBC Sportsより

スタンレーカップファイナルに行ってみた!


    兎に角、こちらのゲームは派手です。試合前はロックコンサート並みの勢いで、ラスベガス出身のロックバンド「イマジン・ドラゴン」が観衆を沸かせてました。

    何しろ観衆を沸かせる仕掛けが半端でないですね!

    そして、このような超うるさい状態が最後まで続きます。「大声をもっと出して!」って場内アナウンスで怒鳴りまくりです。トランス状態です!

ゴールデン・ナイツとラスベガス経済の関係は?

    このゴールデン・ナイツのチーム・オーナーはカジノ会社でもなく、関係者でもありません。しかし、ホームゲームを行うのはT-Mobile ArenaMGM系列のカジノホテルである、パークMGM(旧モンテ・カルロ)とニューヨーク・ニューヨーク・カジノ・ホテルに隣接された約2万人入場可能なアリーナとその近辺の複合施設であり、アイスホッケーなどのスポーツの他、年に100回以上の超有名どころのコンサートを開催しています。今回一連のゴールデン・ナイツのプレイオフの際にアリーナ内にチケット購入して入場できなかった多くのファンは、隣接した広場(野外コンサート場)TOSHIBA PLAZAに集まり、ビックスクリーンに映し出される会場内の模様を見て大興奮していました。
    このアイスホッケーチーム、それもNHL(米国のナショナル・ホッケー・リーグ)一部のチームが新設され、ラスベガスがその候補地として選ばれ、最終的に選ばれるまでは色々なやりとりがありました。ただ、このアイスホッケーの誘致を「地元ファンの為に」と言う理由だけではこのチームのラスベガス誘致は成功していなかったはずです。これまでもプロスポーツのチームをラスベガスへ誘致する話はいくつかありました。NBA(米国ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)では、ラスベガスでプロのチームがあれば、必ず八百長をするだろう!と言うことで、コミッショナーが最後まで反対しました。ただ、ここ数年でそれぞれの管理団体のラスベガスへの態度も変わってきて、このゴールデン・ナイツをはじめ、数年で5チーム以上のプロスポーツチームがラスベガスに誘致されました。NFL(米国ナショナル・フットボール・リーグ)のRAiders(レイダース)がロスアンジェルスから来年引っ越してきます。マンダレイ・ベイ・カジノホテルをホームとして今年度から始まったWNBA(米国ウーマンズ・ナショナル・バスケットボール・アソシエーション)のAces(エーシス)。サッカーの2部リーグですが、Las Vegas Lights(ライツ)がダウンタウン北にあるキャシュマン球場を本拠地に今年から始まりました。「球場」と言いましたが、元々ニューヨーク・メッツの下部チームである(3A)ラスベガス51s(フィフティーワンズ)のホーム球場であり、シーズンが異なることから同じ球場をシェアして使用してます。2部リーグとは言え、観客数が7,000人はいることもあり、日本のJリーグの2部よりも観客動員数が多いのでは?と思います。日本人の元Jリーガーである、小林大吾選手も参加!まだまだ現役で活躍されています。話は戻りますが、地元ファンの為のエンターテイメントと言うことでは、ラスベガス近郊には約200万人の人口しかなく、プロスポーツを支えていくには足りない人口です。アイスホッケーは寒い所のスポーツで、いくらニューヨークやミネソタ州などから移住してきた人が多いとは言え、大多数はカリフォルニア州やハワイからの人々。アイススケートもしたことない人が殆どです。ただ、ラスベガス観光協会などからは、「プロのアイスホッケーチームをラスベガスへ誘致することにより、カナダからのお客さんが何人増えると思う?」。確かに2万人収容できるアリーナに5千人がアウェイのチームのファンが来たら、と考えると、観光協会的には大きなプラスとなるのは明確な判断でした。無論、カジノ会社ありきのラスベガスの産業ですから、方程式としては、「他所の街からくる→宿泊する→一人では来ない→一泊では帰らんぞ→飯も食べないと→勝てば酒も飲むだろう!」と言うことですね。敢えて「カジノをする」を外しました。

【試合前の一曲をベラージオの湖にて「浮かぶ」特設舞台設置,撮影はGreen Valley Ranchカジノ内スポーツブックにて】

本日2018年6月7日、スタンレー・カップ・ファイナルの5戦目がここラスベガスのT-Mobileアリーナで開催され、ゴールデン・ナイツがワシントンDCのキャピタルスに3対4で負け、ゴールデン・ナイツ・フィーバーは幕を閉じました。ここまで勝ち進んだんだから優勝して欲しかったですが、ワシントン・キャピタルスの方は、創立40年余りで初めてスタンレーカップファイナルで優勝しました。これで何万枚と追加注文されたゴールデン・ナイツTシャツも無駄になることでしょう。各カジノで予定されていたゴールデン・ナイツを使ったマーケティングも全てキャンセルとなるでしょう。でも、ここまでラスベガス自体を商業的に、またローカルの人々の活力として頑張ってくれたチームに数多くの人々が感謝しているはずです。日本のプロ野球のように、地元チームが優勝するとデパートで大特価優勝セールがあるのですが、このラスベガスではどのお店でやったのか?と思ってます。多分、アウトレット・モールでかな?


ラスベガス・メトロ・ポリス(ラスベガス警察署)から何百人もの警察官の方々が警備にあたっています。感謝。安心感はあるのですが、ここまでしないといけない状態になったことは残念で仕方ありません。コンサートやスポーツイベントのチケット代がどんどん高額になっていくのは、このような警備費に莫大な経費がかかるからと聞いています。本当に残念なことです。

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