ドイツ銀行がMGMチャイナの2024年予想を下方修正

ドイツ銀行がMGMチャイナの2024年予想を下方修正

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市場回復ペースが遅く、MGMチャイナの2024年予想を下方修正

大阪IRの運営を行う大阪IR株式会社の中心となっています、MGMリゾーツ・インターナショナルは、アメリカ・ラスベガスで多くの統合型リゾートを運営していることで知られていますが、アメリカ国外でもIRの運営を行っており、グループ会社のMGMチャイナは、MGMマカオとMGMコタイの2つのIR施設の運営を行っています。

東洋のラスベガスと呼ばれる、カジノ産業が盛んなマカオですが、コロナ禍の影響を大きく受けた地域の一つでもあります。市場の回復ペースが予想よりも遅いため、ドイツ銀行は2024年のMGMチャイナの不動産EBITDAR予想を修正し、前回予想から4パーセント減としました。ドイツ銀行は、MGMリゾーツの23年第3四半期決算を前に新たな投資メモを発表、MGMは市場終了後の11月8日に23年第3四半期決算を発表します。

マカオについてアナリスト達は、2023年第3四半期について「安定したシェア」と「小幅な利益率の改善」と予想しています。

MGMは、大幅なシェア拡大から段階的に恩恵を受け、2023年第2四半期のシェアは14.6パーセントとなり、2019年の水準から560ベーシス・ポイント上昇しました。

そして、MGMは現在の市場シェアレベルを維持できると指摘しており、2023年第3四半期のチェックによれば、この期間のシェアは堅調に推移したそうです。

以前、MGMの経営陣はマーケットシェアを維持するため、4つの重要な優先事項に注力していると述べました。1)増設した200テーブルの活発化、2)カジノフロアの改装による利回りの最大化、3)マス(大衆)とプレミアムマステーブルの増設、4)世界中の顧客に対してのダイレクト・マーケティング、といったことを挙げています。

ドイツ銀行の調査によると、MGMチャイナのマージンは、市場全体におけるマス収入の構成比の増加により、前四半期比でわずかに拡大する見込みのようです。

「2023年第2四半期について、特に言及していませんが、我々はMGMチャイナは通常より高いVIP保持率から300万-400万ドルのEBITDA利益を得たと考えています。そのため、2023年第3四半期の予想(不動産マージン28.5パーセント)は前四半期比20ベーシス・ポイント増となりますが、ホールド調整後の改善幅はそれ以上となる可能性が高いです」と述べています。

9月のサイバー攻撃は保険でカバーできる見込み

グループ全体の指標では、アナリストは2023年第3四半期の予測を調整し、サイバーセキュリティ問題による影響を織りこみ、経営陣は、調整後のEBITDARが総額1億ドル(うち8,000万ドルはラスベガスでのもの)と指摘しています。

同時に、報告書の中で「サイバー攻撃による情報漏洩に関連する一時的な費用による影響は、2023年第3四半期には1,000万ドル未満となる見込みであり、これらの費用は保険でカバーされる見込みであるため、調整後EBITDARには反映されないと考えている」と言及しています。

「MGMは、サイバーセキュリティー保険がこの事故に関する運営費および一時的な費用をカバーするのに十分であると考えています」

「経営陣が詳述しているように、影響を考慮して予想を修正したが、結果には解釈の余地が十分にあると予想しています」と述べています。

MGMは9月にサイバー攻撃を受け、一部顧客の個人情報が漏洩した他、数日間、MGMリゾーツの施設にある、多くのスロットマシン、ウェブサイト、メール、予約システムが停止、ATMやホテルのデジタルキーが使用不可能になるなどの被害を受けました。

まとめ

コロナ禍の影響を大きく受けたマカオですが、最近では回復傾向にあるものの、予想されていたよりも回復ペースが遅いとの見込みのようです。ただ、回復している傾向にはあるので、悲観的な状況ではないように思われます。

参考元:ASIA GAMING BRIEF

ここでご紹介している内容は情報の副次的な視点提供を目的として引用しています。

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