
マカオIR、12月よりハリーポッター:エキシビジョンが開催
マカオIR”The Londoner Macao”でハリーポッター展示会が開催
マカオにあるカジノリゾート"The Londoner Macao"が、映画化もされた人気小説シリーズ「ハリー・ポッター」をテーマにした展覧会を12月15日に開催することが発表されました。現在世界ツアーを回っているこの展覧会は、こういった種類の展示会の中で最も包括的なハリー・ポッター関連の展示として売り出されています。
The Londoner Macaoの運営会社であるサンズ・チャイナ社が発表したプレスリリースによると、ハリーポッターとその魔法ワールドをテーマとしたこの展示会を体験した来訪者は160万人を超えたと発表しました。
The Londoner Macaoで開催される"ハリーポッター: ザ・エキシビジョン"は、イマジン・エキシビション社が主催で開催されます。この会社は、世界的なメディア・エンターテイメント複合企業であるワーナー・ブラザース・エンターテイメント傘下の、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー・グローバル・テーマ・エンターテイメントと、イベントチケット販売・プロモーション会社であるEMC Presents社とパートナーシップ契約を結んでいます。
主催者によると、この展示会は、最高のデザインとテクノロジーを駆使し、ハリーポッターの小説と映画に登場する印象的な瞬間を再現し、来場者を唯一無二の魔法ワールドへ誘います。また、映画で使用されたオリジナルの衣装や本物の小道具も展示されます。
"ハリーポッター: ザ・エキシビジョン"のチケットは、9月22日から発売中であり、公式ウェブサイトによると、来年2月29日まで予約が可能です。
"ハリーポッター: ザ・エキシビジョン"の開催は今年5月にThe Londoner Macaoで開かれた公式発表会で明らかにされました。この統合型リゾートは、かつてサンズ・コタイ・セントラルという名前だったコタイの施設を大きく改装し、リブランドしたものです。現在では、ビッグベンという愛称で知られている時計塔やウェストミンスター宮殿といったロンドンの建築物にフィーチャーしています。
サンズ・チャイナはマカオの新しいコンセッション(カジノ運営ライセンス)が終わる2032年までに300億マカオパタカを投資することを約束しています。その内の278億マカオパタカを"海外旅行客に向けてアピールするため、カジノ以外のノンゲーミング・プロジェクト"に利用すると発表しています。これは、今年1月1日から始まった新たなゲーミングコンセッションを取得するための条件の一つでした。
ノンゲーミング施設の重要性
2030年に開業予定の、日本で初のカジノを含む統合型リゾートとなる大阪IRですが、カジノばかりに注目が集まりがちですが、ノンゲーミング施設も重要な要素です。
まず統合型リゾートというのは、カジノそのものを指す言葉ではなく、カジノ以外にもホテルや娯楽施設などで構成された施設の事です。大阪IRも、国際展示場、魅力増進施設、送客施設、ホテル、飲食・物販・サービス、エンターテインメント施設が作られる予定で、カジノ施設の床面積は、全体の3パーセントになることが決まっています。
またシンガポールの2つのIR、マリーナベイ・サンズとリゾート・ワールド・セントーサはノンゲーミング施設にも力を入れており、成功を収めています。特に、リゾート・ワールド・セントーサには、ユニバーサルスタジオ、水族館、ウォーターアクティビティ、ミュージアム、といった施設が含まれており、カジノ以外の施設にも力を入れています。
そして、マカオが2023年から新たに始めるカジノ運営権の取得の条件の一つに、ノンゲーミング施設の投資に力を入れることを条件にしています。このように、統合型リゾート=カジノではなく、カジノ以外の施設の充実も重要視されいます。
まとめ
日本では、としまえん跡地にハリーポッターのテーマパークがオープンし、赤坂では舞台がロングラン上映中と盛り上がっていますが、マカオのIRでは、世界ツアー中の展示会が12月に開催されます。IRの魅力というのはカジノだけではなく、こういったイベントの開催も魅力の一つです。
参考元:GGRAsia