韓国新IRインスパイア、成功は厳しい状況だと専門家は語る

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韓国仁川で開業予定の新IRの可能性について専門家が語る

アメリカのカジノ運営会社モヒガン(Mohegan)は、アジアへ初進出となる、韓国の仁川で建設中の数億ドル規模の統合型リゾート"インスパイア(INSPIRE)"の完成を心待ちにしています。しかし、ゲーミング専門家のベン・リー(Ben Lee)氏は、第四半期には開業予定となっているこの統合型リゾートは、予想以上の困難に直面している可能性があると、アジアのカジノ関連のニュースを取り上げる海外サイト"Asia Gaming Brief"上で指摘しています。

このゲーミング専門家は、インスパイアは仁川国際空港の裏面に位置しており、空港と面している韓国大手統合型リゾートであるパラダイス・シティと比較すると、インスパイアは長い距離を運転して向かう必要があり、近隣施設からも離れている不便さがあると語ります。「モヒガンは、人々がそこに行き、帰りたくなくなるような最終目的地を完全に作り出さなければならない」と指摘します。

また、韓国の首都ソウルには既にいくつかのカジノ施設があり、そこから一時間以上離れている立地は不利な状況にあります。また、近隣の江南から明洞までにあるカジノへ行くギャンブラーたちもいます。

そして、モヒガンはイベントによる影響力を活用する予定であり、15,000人収容のアリーナを備え、カジノ以外のノンゲーミング施設の利用客を誘致することにも重点を置いています。

「常にBlackPinkのような人気グループが出演することは難しいかもしれませんが、二番手、三番手のK-popグループはコロナ禍前からタイ、カンボジア、ベトナムと海外でツアーを回っています。そういったグループをこの新しい施設で起用し、彼らが必要としている多様な市場に向けてアピールをすることができます」とリー氏は述べています。

ラスベガスの成功を模倣することはできないが、カジノ以外のノンゲーミング施設を成長することができるかどうかが、鍵となります。

「アジアにはラスベガスのレベルに匹敵する成功を収めたノンゲーミング施設はありません」とリー氏は指摘しています。また「シンガポールのIRは、全体の約15パーセントから17パーセントぐらいが、巨大なテーマパーク、コンベンションビル、巨大なショッピングモールです」と述べています。

韓国市場の現状

アメリカ企業のアジア進出についての困難さは、マカオの成長で明らかになりました。特に、客層が大きく異なるマカオでは、再現できないものを模倣しようとする試みが相次ぎました。

そして、インスパイアの経営陣は新たな枠組みを学ぶことにより、同じように改善への道を歩むことになるかもしれません。

では、モヒガンがアジア市場に定着するのにどれぐらいの時間がかかるだろうか、という問いにリー氏は、「五年ほどかかると思います。マカオ、シンガポールへ進出しているアメリカのIR運営会社サンズは、5年以上かかりましたが、どれぐらい独断的かによるだろう」と自身の意見を述べています。

この数十億ドル規模のリゾートプロジェクトが定着するときには、2030年に開業予定の大阪IRと同じ時期と重なり、観客動員に大きな脅威となると予測されます。

「大阪という街は、東京を除けば日本でナンバーワンの観光地だと言えるでしょう」とリー氏は語ります。

そして中国が、自国民へ海外でのギャンブルを規制し続ける政策を続ける可能性を考えると、韓国はこれからも日本人観光客に頼ることになります。また韓国政府が管理する江原ランドの1社だけが、韓国人がギャンブルを許されているカジノであり、その状況はおそらく変わることはないでしょう。

まとめ

韓国仁川に誕生する新IRインスパイアですが、同じ仁川にはパラダイス・シティというライバルが存在し、パラダイスと比較すると立地条件も悪く、また2030年には大阪にもIRが出来ることによって、競合が多く、厳しい状況にあるという意見もあるようです。

参考元:Asia Gaming Brief

ここでご紹介している内容は情報の副次的な視点提供を目的として引用しています。

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