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オカダマニラ、海外に向けて市場拡大へ
オカダマニラブランドの更なる知名度向上を目標に
日本のゲーミングコングロマリット(複合企業)であるユニバーサルエンターテイメント社が運営する、フィリピン首都マカオにあるオカダマニラが、今後、アジアの他の地域からの顧客を獲得するためにマーケティング活動を拡大する予定だと発表しました。
ユニバーサルエンターテイメント社は、オカダマニラの運営会社である、タイガー・リゾート・レジャー&エンターテインメント(Tiger Resort, Leisure and Entertainment Inc)社の親会社にあたります。
第二四半期決算報告書で、ユニバーサルエンターテイメント社は、オカダマニラは現在"オカダマニラ・ゴー(Okada Manila Go)というマーケティングキャンペーンを推進していると述べています。このキャンペーンでは、フィリピンにある複合施設の「ゲーム会員」全員を対象に毎週抽選が行われ、マニラへの往復航空券やホテルの無料宿泊券などの旅行賞品が当たるチャンスがあります。
「現在、このキャンペーンはフィリピン国内のみを対象にしていますが、国外のゲーム会員に向けて拡大する予定です」とユニバーサルエンターテイメント社は、8月9日に発表しました。
「より多くの外国人観光客を取り込むために、我々はアジア諸国に向けてより多くのマーケティング活動を行う予定です」とユニバーサル社は述べました。また、このキャンペーンについて、「フィリピン、そして外国に向けて、オカダマニラブランドの更なる知名度向上を目的としています」と付け加えました。
コロナ禍から回復しつつあるオカダマニラ
ユニバーサル社は、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響による、旅行業やその他活動の減少しているが、フィリピンへ来る外国人観光客の数は回復傾向にあり、2023年も引き続き続いている、と語ります。
第二四半期(4月から6月間)のオカダマニラのgross gaming revenue(カジノの総粗収益を指し、利用客から集めた賭け金総額から事業者が支払った賞金を引いた額)は、前四半期より2.4パーセント減少の112億9,000万フィリピンペソ(約12億3,000万円)となりました。 ユニバーサル社は7月に発表した決算速報の中で、第二四半期のGGRは前年同期比36.1パーセント増であったと発表しました。
そして、第二四半期のEBITDA(earnings before interest, taxation, depreciation and amortisationの略で、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益)は、前四半期より7.8パーセント減少の30億7,000万フィリピンペソ(約3億3,400万円)となりました。前年同期比と比較すると、39.9パーセント増となりました。
ユニバーサルエンターテイメント社は、オカダマニラにおける最重要事項の一つは、フィリピン国内でプレイできるオンラインゲームの規模を拡大する事であり、そのために、ゲーミングビジネスを更に幅広い層に向けて、引き付ける魅力を持ち続ける必要がある、と語りました。
「こういった活動は、マニラのあるルソン島以外のフィリピン地域でのゲーミング需要を着実に高めています」とユニバーサル社は語ります。
オカダマニラでは、Philippines Inland Gaming Operator(PIGO)というフィリピンのライセンスシステムの元、昨年4月よりフィリピン国内に向け、オンラインゲームの提供を始めました。
PIGOは、コロナの影響によりフィリピン国内のカジノに行くことが出来なかったため、パンデミックの間、市場の成長促進の効果があると称されました。PIGOのゲームは、カジノ施設内にある実際のゲームマシンと接続されている必要があります。
まとめ
ユニバーサルエンターテイメント社の創設者である岡田和生氏に関連する、いくつかの問題、裁判が取り上げられますが、オカダマニラ自体は昨年より業績を上げており、コロナ禍から回復をしたと言える利益を残しています。さらに今後、アジアを中心に海外への市場拡大を目指しているようです。
参考元:GGRAsia