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日本から十分なリターンを期待できると、MGM社長が語る
日本MGMリゾーツ代表が日本市場について語る
カジノ運営会社であるMGMリゾーツ・インターナショナルのグローバル・デベロップメント・プレジデントであるエド・バワーズ氏は、大阪のカジノリゾート開発が日本政府の認証を得ることが出来、新たなマイルストーンに到達したと語りました。
大阪府と大阪市は、今年4月にIR開発について国の認証を得ることが出来ました。この計画は100億ドル規模のプロジェクトと言われ、2030年頃に開業する見込みです。
MGMリゾーツはこのIR計画に40パーセントの出資をしており、そして、日本企業であるオリックスが40パーセントしています。そして、残りの20パーセントは、複数の日本の投資家たちが分け合います。
日本MGMリゾーツの代表執行役員社長兼CEOでもあるバワーズ氏は、「IRが開業するまでに6、7年の時間が必要であり、それは、日本への進出が約20年に渡ることになることを意味します」と述べました。
「我々は新たなマイルストーンへと進んでいます、そして、次のマイルストーンは、契約の完結、デザインの完結、そしてプロジェクトの建設が含まれます」バワーズ氏はマカオで開催されたゲーミング業界の見本市"グローバル・ゲーミング・エキスポ(G2E)アジア"のパネルディスカッションで語りました。
「私が思うに、日本は十分に大きく魅力的な市場で、今のとても高い投資額に対して、十分なリターンが期待が出来ます」と述べました。
またバワーズ氏は、「以前は建設に10億ドルのコストがかかっていましたが、今は100億ドルのコストがかかるようになりました。つまり、こういったプロジェクトはもう小さい場所に作ることはできなくなり、100億ドルを費やす余裕があり、十分なキャッシュフローを生み出し、投資に対する適正なリターンが期待できる、巨大な規模の市場を見つける必要があります。」と付け加えました。
日本とタイのIRのこれからについて
大阪から三時間以内のフライトで行ける範囲で多くの人々が住んでおり、また大阪の近くには空港も多く、そして、韓国や中国を含め、かなりの数の外国人旅行者が訪れることから、バワーズ氏は大阪について"素晴らしいロケーション"と表現しています。
「これらの要素が、日本のIRの成功に貢献するだろう」とバワーズ氏は述べています。
今後数年間に取り組むべきハードルについて、バワーズ氏は、「今後6,7年先の主な課題としては、10,000人から15,000人といった大量の人々を雇い、トレーニングすることになります」と語ります。
バワーズ氏のチームは、雇用とトレーニングのために"強固なプランの構築"に取り組んでいます。バワーズ氏は、「我々はこれを成し遂げられると信じています」と語ります。
日本では、"新しい産業と、新しい規制当局"となるため、規制について考慮しなければなりません。
「我々の産業には多くの学ぶべきことがあります。可能な限り効率的な規制ルールを作り、日本政府が望むレベルの、厳重さ、安心性、セキュリティーを維持できることを私は望みます。」
カジノ合法化について議論されているタイについて、MGMリゾートの考えを尋ねたところ、バワーズ氏は、実現可能かどうかは、時間が解決してくれるだろうと語りました。しかし、MGMリゾーツは市場へ急いで参入することはない、と述べました。
もしタイのカジノ合法化が進展し、組織と関連する政策が理にかなったものだった場合、「皆が飛び込んでいくだろう」とバワーズ氏は予測します。
「しかし、過去にMGMは参入を急ぎすぎたため、罪に問われたことがあります。今回は、我々は早すぎる参入をすることがなく、必要なときのみだけ参入を目指します。我々には他にたくさんすべきことがあります」とバワーズ氏は述べました。
まとめ
日本MGMリゾーツの社長の意見として、日本、そして大阪はIR開発に長けた立地にあり、高い投資額に対し、十分なリターンが期待できると語り、大阪IRの成功を確信しています。そして、大量の雇用とその教育や規制作りなどを今後の課題として挙げています。
参考元:GGRAsia