
韓国IR運営会社パラダイスグループ、第一四半期は黒字化
パラダイスグループの利益、前四半期、前年度同時期と比較して黒字になる
韓国取引所に提出した資料によると、韓国の外国人専用カジノを運営しているパラダイス社の第一四半期の当社株主に帰属する当期純利益は、69億9,000万ウォン(約7億662万円)になりました。これは、前3ヶ月間(2022年10月から12月)の40億5,000万ウォン(約4億928万円)の損失、および昨年の第一四半期の285億8,000万ウォン(約28億8834万円)の損失から改善したものです。
また、パラダイス社が発表した情報によると、第一四半期の売上高は、前四半期比0.9パーセント減の約1915億2000万ウォン(約193億3909万円)で、前年同期比92.0パーセント増となりました。
それとは別に行われたプレゼンテーションの情報によると、パラダイスグループの2023年の1月から3月の"カジノ売上高"は、前四半期比19.7%増の709億7000万ウォン弱(約71億7131万円)になったと発表しています。これは、前年同期比から126パーセント近く増加した数字になりました。
"カジノ売上高"が意味するのは、カジノパラダイス社が直接運営する、ソウルにあるグランド・ウォーカーヒル、済州島にあるパラダイス・カジノ・済州グランド、釜山の港町にあるパラダイス・カジノ、といった三つのカジノの売上のことです。
韓国IRパラダイスシティの売上は、前年度より大きく回復する
"統合型リゾート"運営の売上高、つまりパラダイス社が日本企業であるセガサミー・ホールディングスと共に運営をしている、仁川(インチョン)にある「パラダイス・シティー・リゾート」の売上は、前四半期比9.5パーセント減少し、912億6,000万ウォン(約92億3194万円)を少し超えるぐらいの数字となりました。なお、前年同期比では倍増しました。
この統合型リゾートの売上高は、パラダイス・シティのカジノ、ホテル、娯楽施設の売上高が含まれています。
3月31日までの三か月のグループ全体の売上原価は、1,560億5千万ウォン(約157億9745万円)で、前四半期比では1.1パーセント未満の減少となりましたが、前年同期比では37.7パーセントの増加となりました。
パラダイス・セガ・サミーの第一四半期の売上原価は、前年同期比62.0パーセント増の740億6,000万ウォン(約74億9759万億円)となりました。2022年の10月から12月の三か月の売上原価は、約779億8000万ウォン(約79億68万円)となっていました。
パラダイス社の報告期間の営業利益は、前四半期比4.3パーセント増の190億2,000万ウォン(約19億2844万円)となりました。前年同時期の2022年1月から3月期間の、255億3,000万ウォン(約25億8644万円)の営業損失と比較すると、大きな変化となりました。
まとめ
カジノ事業を取り扱うパラダイス社は、日本との関係性も深く、日本企業のセガサミーと共に仁川の統合型リゾート「パラダイス・シティ」の運営を行っています。昨年のグループ全体の売上は、やはりコロナ禍の影響を受けましたが、今年の数字を見るとコロナ禍から確実に回復をして、前半期とも比較すると業績は好調のようです。大阪に日本初のIRが出来る可能性ができ、その社会的影響についてあらゆる面で議論されていますが、隣国韓国のカジノや統合型リゾートの業績が好調だというニュースを見ると、大阪IRも大きな経済効果をもたらしてくれる可能性は大きいと思います。
参考元:GGRAsia