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ニューヨークでオンラインポーカー合法化の法案が提出される

ニューヨークで下院議員がオンラインポーカー合法化法案を提出

ニューヨークでオンラインポーカーを合法化する新法案が州議会に提出されました。Gary Pretlow下院議員が提出した法案A01380は、ニューヨークではオンラインポーカーを運で争うゲームではなく、技術を争うゲーム(game of skill)であると分類するものです。最初の議会での法案の審議を経た後、法案は競馬・賭け事委員会に提出ｄされました。

オンラインポーカーとオンラインカジノと結びつける、他のギャンブル合法化の動きと違い、Pretlow下院議員の提案はニューヨークのiGaming合法化を提案するものではありません。その代わり、この法案では、競馬法、パリミュチュエル方式(公営競技における投票券や宝くじの配当を決定する方法）、競走馬育成についての法律、刑法などを改正し、技術を争うゲーム(game of skill)と運が左右するゲーム(game of chance)を再定義する部分を追加することを求めています。

この法案では、ニューヨークの法律が、"ギャンブル"が"プレイヤーのコントロールや影響下でない"、偶然の勝負の結果に価値あるものを賭け、結果に応じて価値ある見返りを求める行為とみなしていると説明されています。

一方、この法案によって定義されている偶然性の勝負とは、結果が偶然性の要素に"重要な程度に"依存する事象を含むものとしています。これらの競技には、ある程度の技量が含まれる場合もありますが、"技量の程度で結果が決まるわけではない"としています。

ポーカーは運ではなく、技術を争う競技であると定義

しかしながら、この法案はポーカーはプレイヤーの技術レベルを競う競技であり、ニューヨークの裁判所はポーカーは偶然ではなく技術を競うゲームだと認めていると主張しています。そしてこの法案は、テキサスホールデムやオマハホールデムのようなポーカーに似た種類のカードゲームは、"プレイヤーの戦略と意思決定を必要とする"複雑なゲームであると指摘し、プレイヤーが技術を競うゲームであると定義しています。

「技術を争うゲームである、これらのポーカーの種類は、刑法で禁止されている賭博の定義に該当しません」とこの法案から読むことができます。この法案は、デイリーファンタジースポーツ（好きなスポーツの実在の選手を選び架空のチームを選び、対戦するシミュレーションゲーム）を合法化したのと同様の手法でオンラインポーカーを合法化しようとしており、ニューヨーク州の賭博法の中で例外を与えるというものです。

また、この法案では、申請料として一度だけ、前払いで1,000万ドル(約12億9,550万)を支払うことになっており、巨大なオンライン事業者だけが活動を申請できるようになっています。そしてこの法案は、事業者が申請するために州内のランドベースカジノと提携することを必要としておらず、世界のメジャーブランドへ扉を開いています。

Pretlow下院議員は、長い間オンラインポーカー合法化とギャンブルの一般への普及をサポートしており、近年ではいくつかの施策を支援していました。2018年、Pretlow下院議員は、ニューヨークでスポーツベッティングの合法化をするために、オンラインポーカーの合法化を諦めましたが、スポーツベットの市場が生まれ、記録的な収益を上げ、Pretlow下院議員はオンラインポーカーの合法化を目指す運動に戻りました。

そして、同じくニューヨーク州のJoseph Addabbo上院議員も、類似した法案を上院に提出する予定です。

Pretlow下院議員の最近のオンラインポーカー合法化の試みは、ニューヨークのゲーミング提供を拡大し続けていることに関連しています。昨年、オンラインスポーツベッティングが開始して、ニューヨークは現在、州内3つの商業カジノ・ライセンスを取得できるように動き出しています。さらに、Addabbo上院議員は今年、iGamingの合法化を推進すると見られています。

まとめ

アメリカでは州ごとの判断でスポーツベットを合法化することが決まり、多くの州でオンラインも含めたスポーツベットが合法化され、巨大な市場になりつつあり、ギャンブルについての考え方が変わりつつあります。また、アメリカでポーカーは人気のゲームであり、ニューヨーク州でオンラインポーカーが合法化される可能性は高いと言えるでしょう。

参照元：YOGONET GAMING NEWS