セキュリティ(Security)|カジノ用語

最終更新：2020年10月21日

セキュリティ(Security): カジノに於けるセキュリティ(Security)とは、カジノ内やその周辺施設内で発生するトラブルの対処から、落とし物係まで、カジノに来訪するお客様の安全を守るため、幅広い役割を担っている人々、又は、その部署の事です。

カジノのセキュリティの役割

カジノに於けるセキュリティには、幅広い役割があります。

カジノのキャッシャーにある、カジノのチップを各テーブルゲームへ運搬します

透明のプラスチックのカバーのついた、手で持つ取手がついた、チップトレイと呼ばれるものを運搬します。

現金運搬の警備をします

毎朝5時になると、その日の閉めとなり、スロットマシンはお腹の部分を開けられて、この作業専門の従業員によって（つなぎを来た人）スロットマシンの中に入っているビルバリデーター（紙幣識別機）の箱の部分に貯まった紙幣を箱ごと引き出し、カートに載せ、空の箱をそのビルバリデーターの中に装着し、スロットマシンのドアを閉めて行きます。その間の作業中の警備、紙幣入り箱がぎっしり入ったカートの運搬をセキュリティの係員がします。

従業員の安全も守ります

従業員専門出入り口でも、セキュリティの係員専用の窓口があります。そこで、警備を行っています。昔は、そこで給料の小切手くれる役もセキュリティの係員の人でしたよ。銀行振込が無かった時代は大変だったでしょうね。

落とし物、忘れ物係

カジノでお困りの方、落とし物をされた方は、カジノのセキュリティ係員へ連絡されることをお薦めします。セキュリティデスクは通常、カジノのキャッシャー近くに一つはありますので、どう探して良いかわからない場合は、カジノのキャッシャーケージを探していただきますと、必ずと言ってよい程、セキュリティデスクがあります。

エスコートサービス

万が一、カジノで大勝してしまった時、人生で目にしたことも数えた事もないような額の現金を持ってしまって、とっても不安になったら、セキュリティの係員に一緒に部屋までついてきて貰えます。勿論、最善策は、カジノのキャッシャーにご自分名義で現金を預けて、家に帰る寸前に引き出す事をお勧めしますが。でも、大金を預けると、そのお金でまたギャンブルするのでは？と思われて、カジノ営業のアタックがあるかも知れませんが。部屋に帰ったら、超豪華チョコレートカバーの苺とフルーツ盛り合わせ、それにドンペリが冷えてたら気を付けてください。

サベイランスのシステムを利用して警備をします

カジノ内に於ける不正について、常に警備し、サベイランスのシステムを利用し、絶え間ない監視をしています。

チャンさんの知恵袋

サベイランスの逸話

このサベイランスのシステムを利用し、カジノ内を監視しているため、トラブル発生時には、俊敏に対応できるようになっています。

エピソード1　心臓発作

「カジノでの心臓発作の犠牲者の推定生存率は約70％であり、他の場所での同じ率は9％以下である」。このような医学ジャーナルがEMS　World（緊急医療サービス・ワールド）より発表されています。
サベイランスシステムで察知された「異常」は、直ちにフロアーにいるセキュリティ係に連絡が行き、カジノに属するEMS（緊急医療チーム）係がAED（自動体外式除細動器）と共に現場に向かう手はずになっている。心臓発作に対する第一の手当は、まずCPR（心肺蘇生法）を施す事で、AED（自動体外式除細動器）が至る所に置いてあるのもカジノである。
但し、カジノ施設内であっても、ホテルの部屋の中には、カメラが設置してありませんので、ホテルの部屋の中で異常があった場合は、申し訳ない、ご愁傷様です。
ラスベガスのウィンカジノのスイートルームのお風呂でお亡くなりになられた日本人の経済界のドンもおられます。

エピソード2　認知症

認知症の日本人の高齢者の女性がカジノホテルの中庭の芝生の上に座って途方に暮れていた所、セキュリティの係員がその女性を保護し、日本語通訳を探し、ラスベガス中のお客名簿を隈なく探して、その女性の親族（娘夫婦でした）を探し当て、そのホテルまで送迎するのもセキュリティのお仕事です。

エピソード3　アメリカ合衆国大統領　

ラスベガスでは、政治的なイベントも何度か開催されます。バラック・オバマ・アメリカ合衆国前大統領のラスベガスでの定宿であったシーザーズパレス。大統領就任の前は、一般ホテルの１フロアーを貸し切り。勿論、その時もカジノのセキュリティがバラック・オバマ氏の警備を任され、そのフロアーに通じる通路と出入口に複数のセキュリティ係員が24時間体制を取っていました。
オバマ氏が大統領就任後は、ペントハウスに泊まるようになりました。
大統領がホテルに入って来る時が一番緊張する一瞬だそうです。
大統領到着の際、カジノのセキュリティは、地域の警察官と共にカジノホテルの出入り口の全てに配備されます。どの出入り口を大統領一行が利用するかをわからないようにするため、全ての出入り口に同じぐらいの人数を動員していました。ホテルの屋上には、十数名のスワットチームがライフルをいつでも撃てる状態で配備されていました。実は、ラスベガス大通りを挟んだ向かい側のカジノの屋上にもスワットが準備万端でシーザーズパレスに銃口を向けて居たそうです。

エピソード4　ブラックブック

ラスベガスに限った話ではないと思われますが、ラスベガスの各カジノ・ホテルの屋上に設置されているサベイランス用カメラは、カジノの外部や、ストリートまで追っていて、そのカジノに入ってくる怪しい人物や、カジノから退場させられた人が次に何処へ入っていくかなどを、他所のカジノと連絡を取り合っています。
ラスベガスのカジノ業界には、「グリフィンブック」と言われるブラックブックが存在していて、その中には、カジノに出禁になった人々の一覧があります。それを元に、カジノ内のサベイランス、並びに、セキュリティの係員は「カジノにそぐわない人々（Not Welcomeな人）」を締め出すようにしています。残念ながら、グリフィンブックを発刊していた会社は倒産してしまいましたが、同じようなブラックブックがオンライン化されて残っています。

カジノのセキュリティはどんな人がなる？

カジノのセキュリティの係員は、軍隊経験者や、警官上りの人が多くいます

お勧め点数　重要度指数

重要度、又は、お勧め度を、１－５の星で紹介しております。

カジコン推薦、重要度指数　☆☆☆☆☆
カジノに於いて、とても大事なお仕事です。

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