ルーレットはカジノの女王!ルールや賭け方を解説!必勝法はある?
カジノゲームのルーレットとは?
カジノゲームのルーレットはディーラーが回転するホイール(円盤)に球を投げ、プレイヤーがホイールのどのポケットに球が落ちるかを予測するゲームです。
ルーレットのホイールとは、数字が記載されている円盤上の道具のことで、各数字の箇所がポケットになっています。このホイールは回転するようになっており、回転させたホイールにカジノディーラーがボールを投げ込みます。
カジノのルーレットというゲームをご存じでも、プレイをしたことが無い、詳しいルールを知らない、という方は多いのではないでしょうか。
実は、ルーレットは「カジノの女王」と呼ばれる世界的にも人気のゲームなのです。
まずは、ルーレットがなぜ「カジノの女王」と呼ばれるのか、ルーレットの特徴を紹介しましょう。
ルーレットの特徴
ルーレットはルールが簡単
ルーレットのルールはとても簡単です。プレイヤーはカジノディーラーが投げた球がホイールのどこに落ちるかを予測するだけです。
カジノゲームでイメージする戦略や駆け引きの要素は一切ありません。自分のプレイが他のプレイヤーに影響を与えることもないので、気軽に楽しむことが出来ます。
ルーレットは賭け方が多彩
ルーレットではホイールのポケットに書かれている数字またはポケットの色(赤か黒)に賭けるのが基本ですが、一点賭けだけでなく「複数の数字をまたぐ」「奇数か偶数」「ハイかロー」など、様々な賭け方があります。
配当も大きく変わるので、好みに合った賭け方が楽しめます。
ルーレットは社交性がある
ルーレットは大勢のプレイヤーが同時にプレイするので、カジノの中でも特に賑やかな雰囲気が漂います。他のプレイヤーと対戦するポーカーや、自分の選択が他のプレイヤーに影響を及ぼすブラックジャックなどとは異なり、より社交的にカジノの雰囲気を楽しむことができます。
ルーレットはエレガントな雰囲気
ルーレットの回転する車輪やボールの転がる様子は、視覚的にも洗練された印象を与えます。これがカジノの雰囲気をよりエレガントに感じさせ、特別なゲームとして位置づけられています。
ルーレットのゲーム進行
ルーレットでは、まずカジノディーラーがホイールを回転させ、回っているホイールにボールを投げ込みます。
ボールが投げ込まれると、カジノディーラーが「コール」と宣言します。
コールの宣言が出たらプレイヤーがベットを開始します。プレイヤーは、ボールが落ちる箇所を予測してルーレットテーブルにチップを置きます。
カジノディーラーが「ノーモアベット」と宣言をしたら、その後にチップの移動はできません。コールからノーモアベットの間隔は、30秒~60秒程度です。
後はボールの行方を見守るだけです。
ボールが止まったらカジノディーラーが配当を配り、ゲームが終了します。
以上が、ルーレットの一般的なゲーム進行となります。
ルーレットの基本ルール
実は、カジノのルーレットには「ヨーロピアン」「アメリカン」「メキシカン」3つのタイプがあります。
基本的なルールは同じですが、ホイールに若干の違いがあります。
ヨーロピアンルーレット
ホイールに37個のポケット(0~36まで)があるルーレットです。
ヨーロピアンルーレットは3つのタイプの中で最もポケット数が少ないが少なく、ハウスエッジ(カジノの利益率)が低いため、プレイヤーにとって有利とされています。
カジノで一般的に遊ばれているルーレットがこのヨーロピアンルーレットです。
アメリカンルーレット
ホイールに38個のポケット(0~36までと00)があるルーレットです。
アメリカンルーレットはヨーロピアンルーレットよりもポケットが一つ多い分、ハウスエッジ(カジノの利益率)がやや高くなります。
アメリカンルーレットでは、0、00、1、2、3の5つの数字に同時に賭けるバスケットベットと呼ばれる賭け方があります。
ヨーロピアンルーレットと比較するとマイナーですが、一部のカジノや地域で採用されています。
メキシカンルーレット
ホイールに39個のポケット(0~36までと00、000の2つ)があるルーレットです。
ポケットの数が最も多く、プレイヤーに不利なルーレットです。
メキシカンルーレットは正式な名称ではないようで、カジノでも見かけることがないマイナーなルーレットです。
ルーレットの賭け方
ルーレットの賭け方はとても多彩で、カジノゲームの中でも特に配当の幅が広いのも魅力!
ルーレットの賭け方を大きく分類すると、特定の数字を選択し配当が大き目の「インサイドベット」と、奇数偶数など大雑把に数字を選択し当たりやすい「アウトサイドベット」があります。
更にその中でも細かく賭け方が分かれているので、それぞれ解説していきます。なお、下記では基本的にヨーロピアンルーレットの前提で解説しています。
インサイド・ベット
ルーレットにおいて、インサイド・ベット(Inside Bet)は、ルーレットのベッティングエリア内にある特定の数字や数字の組み合わせに賭けることを指します。これは、円盤上のどの数字にボールが落ちるかを予想する賭け方です。
上記画像の数字の部分(黄色の箇所)のどこかに賭ける方法の総称がインサイドベットです。
一般的なインサイド・ベットの例を紹介します。
- ストレートアップ (Straight Up)=1点賭け
- スプリット (Split)=2点賭け
- ストリート (Street)=3点賭け
- コーナー (Corner or Square)=4点賭け
- フォー・ナンバー・ベット(Four Number Bet)=4点賭け
- ファイブ·ナンバー・ベット(Five Numbers Bet)=5点賭け
- ダブル·ストリート・ベット(Double Street Bet)=6点賭け
ストレートアップ (Straight Up)=1点賭け
ルーレットのストレートアップ(Straight Up)は、最も単純で単独の数字を予想する賭け方です。プレイヤーはホイール上の任意の1つの数字を予想しチップを置き、その数字が当たれば勝利となります。
ストレートアップはルーレットの中で最も難易度が高く、最も配当の大きい、ハイリスクハイリターンの賭け方です。
勝率
1/37(約2.7%)
配当
36倍(35:1)
スプリット (Split)=2点賭け
ルーレットのスプリット(Split)は、2つの隣接する数字に同時に賭けることができます。ボールがそれら2つの数字のどちらかに落ちれば勝ちとなります。
勝率
2/37(約5.4%)
配当
18倍(17:1)
ストリート (Street)=3点賭け
ルーレットのストリート(Street)は、3つの連続した数字に同時に賭けることができます。チップはインサイトベットとアウトサイドベットの境目に置きましょう。
勝率
3/37(約8.1%)
配当
12倍(11:1)
コーナー (Corner or Square)=4点賭け
ルーレットのコーナー(Corner)は、4つの隣接する数字に同時に賭けることができます。ボールがこれら4つの数字のいずれかに落ちれば勝ちとなります。
勝率
4/37(約10.8%)
配当
9倍(10:1)
フォー・ナンバー・ベット(Four Number Bet)=4点賭け
ルーレットのフォー・ナンバー・ベット(Four Number Bet)は、ヨーロピアンルーレットのみで採用されます。上記の図にある位置にチップを置くことで、0、1、2、3の4つの数字に賭けることができます。
勝率
4/37(約10.8%)
配当
8倍(7:1)
ファイブ·ナンバー・ベット(Five Numbers Bet)=5点賭け
ルーレットのファイブ·ナンバー・ベット(Five Numbers Bet)は、アメリカンルーレットのみで採用されます。上記の図にある位置にチップを置くことで、0、00、1、2、3の5つの数字に賭けることができます。
勝率
5/38(約13.1%)
配当
7倍(6:1)
ダブル·ストリート・ベット(Double Street Bet)=6点賭け
ルーレットのダブル·ストリート・ベット(Double Street Bet)は、6つの連続した数字に同時に賭けることができます。チップは上記図のように2つのストリートの境目に置きます。
勝率
6/37(約16.2%)
配当
6倍(5:1)
アウトサイド・ベット
ルーレットにおいて、アウトサイド・ベット(Outside Bet)は、数字の一定範囲や色または偶数奇数など、特定の属性に対する賭けで、上図の黄色いエリアにチップを置く賭け方の総称です。
アウトサイドベットは当たる確率は高いですが、一般的には配当率が低く、ローリスクローリターンの賭け方となっています。
一般的なアウトサイド・ベットの例を紹介します。
- ダズン・ベット (Dozen Bet)=12点賭け
- カラム・ベット (Column Bet)=12点賭け
- レッド・ブラック (Red-Black)=赤黒賭け
- ハイ・ロー (High-Low)=ハイロー賭け
- オッド・イーブン (Odd-Even)=奇数・偶数賭け
ダズン・ベット (Dozen Bet)=12点賭け
ルーレットのダズン・ベットは、数値が配置されたベットエリアを「1~12」「13~24」「25~36」の3つのエリアに分け、そのうちの1つに賭けるものです。
勝率
12/37(約32.4%)
配当
3倍(2:1)
カラム・ベット (Column Bet)=12点賭け
ルーレットのカラムベットは、数値が配置されたベットエリアを3つのカラムに分け、そのうちの1つに賭けるものです。各カラムは12の数値で構成されており、0(または00)を除く数字が並んでいます。
勝率
12/37(約32.4%)
配当
3倍(2:1)
レッド・ブラック (Red-Black)=赤黒賭け
レッド
ブラック
ルーレットのレッド・ブラックは、数字ではなくポケットの色である赤(レッド)または黒(ブラック)賭ける方法です。
0または00にボールが落ちた場合はハズレとなります。
勝率
18/37(約48.6%)
配当
2倍(1:1)
ハイ・ロー (High-Low)=ハイロー賭け
ハイ
ロー
ルーレットのハイ・ローは、1~36までの数字の中で数字の大きいハイ(19~36)か、数字の小さいロー(1~18)のどちらかに賭ける方法です。
0または00にボールが落ちた場合はハズレとなります。
勝率
18/37(約48.6%)
配当
2倍(1:1)
オッド・イーブン (Odd-Even)=奇数・偶数賭け
オッド(奇数)
イーブン(偶数)
ルーレットのオッド・イーブンは、1~36までの数字の中でOdd(奇数)かEven(偶数)のどちらかに賭ける方法です。
0または00にボールが落ちた場合はハズレとなります。
勝率
18/37(約48.6%)
配当
2倍(1:1)
禁止の可能性がある賭け方
特にオンラインカジノで禁止されているのが2ティアベットと呼ばれる賭け方です。2重賭けまたは両建てとも呼ばれる賭け方で、赤と黒のように勝率が5割(厳密には0や00があるので5割弱)の両方に賭けてしまうことです。
2ティアベットの場合、どちらかが当たってももう片方が外れるので、プレイヤーのチップに増減は発生しません。
ですが、オンラインカジノではベット額に応じてボーナス獲得の条件が満たされるなどの特典があるので、リスクを取らずに特典を得ようとする2ティアベットは規約で禁止されていることが多いです。
規約違反となればオンラインカジノのアカウントは凍結され、資金も出金出来なくなるなど大きなペナルティーが発生する可能性が高いので、注意しましょう。
また、ランドカジノにおいても無意味な2ティアベットはマナー違反となるので控えましょう。
ルーレットで使えるベッティングシステム
カジノにおけるベッティングシステムとは、資金を適切に管理し計画的に運用することで、少しでも資金が増える確率を上げようとする資金管理の手法のことです。
ベッティングシステムは数多くありますが、ここではルーレットで有効なベッティングシステムを紹介します。
マーチンゲール法
マーチンゲール法は最も有名なベッティングシステムで、連敗による損害を1度の勝利でプラスにできるとても強力な手法です。
ですが、その分大きなリスクが伴うので注意が必要です。
マーチンゲール法のやり方
マーチンゲール法は勝率が5割のゲームで有効なので、ルーレットでマーチンゲール法を実行する場合、賭け方が下記に3つに限られてきます。
有効な賭け方
- レッド・ブラック
- ハイ・ロウ
- オッド・イーブン
※ルーレットには0や00がある為、これらの賭け方は厳密には勝率5割弱となります。
やり方はとてもシンプルで、まずは賭け金の基本額となるユニットを決めます。金額は自由ですが、ここでは1ユニットを1ドルとします。
まず、最初の勝負では上記の賭け方のいずれかで1ユニットを賭けます。
それで勝った場合は、また次の勝負で1ユニット賭けます。勝っている間はこれの繰り返しです。
マーチンゲール法が機能するのは負けた時です。もし1ユニットを賭けて負けた場合、次の勝負では倍の2ユニットを賭けます。1ユニットが1ドルの場合、2ユニットは2ドルですね。
連敗をするたびにユニット数を1→2→4→8→16と倍にしていきます。どこかで勝利をして連敗が止まったら、その時点で連敗での損失を回収し、更に1ユニット分の利益を出すことができます。何連敗しても条件は変わりません。
一度勝利したら、また1ユニットのベットでリスタートします。
下記は、1ユニット1ドルでマーチンゲール法を実施し、3連敗の後の4回目の勝負で勝った場合の収支です。一度の勝利で1ユニット分の利益が出ています。
ゲーム | ベット額 | 結果 | 収支累計 |
---|---|---|---|
1回目 | $1 | 負け | -$1 |
2回目 | $2 | 負け | -$3 |
3回目 | $4 | 負け | -$7 |
4回目 | $8 | 勝ち | +$1 |
マーチンゲール法のメリット
やり方が非常にシンプルで誰にでも実行可能です。また、どんなに連敗をしても1度の勝利で全ての損失を回収し1ユニット分の利益を出すことが出来ます。
マーチンゲール法のデメリット
連敗が続くとベット額が倍々と増えていくので、資金が少ないと破産をして終わってしまう可能性があります。
また、資金が豊富にあってもゲームのベットリミット(ベット額の上限)に引っ掛かってしまい、ベット額を倍増できなくなる場合があります。
ちなみに、1ユニットを1ドルとした場合、10連敗を許容するためには2,047ドルが必要となります。
連敗 | ベット額 | 必要資金 |
---|---|---|
1回 | $1 | $1 |
2回 | $2 | $3 |
3回 | $4 | $7 |
4回 | $8 | $15 |
5回 | $16 | $31 |
6回 | $32 | $63 |
7回 | $64 | $127 |
8回 | $128 | $255 |
9回 | $256 | $511 |
10回 | $512 | $1023 |
11回 | $1024 | $2047 |
ココモ法
ココモ法もマーチンゲール法と同様で、連敗をしても1度の勝利で利益が出せる手法です。
勝率が1/3のゲームで有効なので、特にルーレットに向いている手法と言えます。
ココモ法のやり方
有効な賭け方
- ダズン・ベット
- カラム・ベット
ココモ法は勝率1/3のゲームが前提なので、ルーレットではダズン・ベットかカラム・ベットで行うことになります。
まずは、ベットの基本となるユニット額を決めます。金額は自由ですが、ここでは1ユニットを1ドルとします。
ココモ法では2連敗するまでは常に1ユニットで勝負します。2連敗以上した場合、次のゲームでは「前回と前々回のベットの合計額」を賭けます。
ゲーム | ベット額 | 結果 | 収支 |
---|---|---|---|
1回目 | $1 | 負け | -$1 |
2回目 | $1 | 負け | -$2 |
3回目 | $2 | 負け | -$4 |
4回目 | $3 | 負け | -$7 |
5回目 | $5 | 負け | -$12 |
6回目 | $8 | 勝ち | +$12 |
ココモ法のメリット
マーチンゲール法と比較すると連敗する確率は高くなるものの、ベット額の上昇が緩やかです。また、勝利した時の配当が3倍と大きいので、連敗を止めた後の利益も大きくなります。
ココモ法のデメリット
前回と、前々回のベット額をしっかり記憶して足し算をする必要があります。計算自体はただの足し算ですが、勝負に熱中するとついベット額を忘れがちになるので注意しましょう。
また、資金のショートやベットリミットへの到達にも注意が必要です。ユニット額が1ドルで10連敗を許容するには232ドルが必要となります。
連敗 | ベット額 | 必要資金 |
---|---|---|
1回 | $1 | $1 |
2回 | $1 | $2 |
3回 | $2 | $4 |
4回 | $3 | $7 |
5回 | $5 | $12 |
6回 | $8 | $20 |
7回 | $13 | $33 |
8回 | $21 | $54 |
9回 | $34 | $88 |
10回 | $55 | $143 |
11回 | $89 | $232 |
パーレー法
パーレー法は連勝する度にベット額を倍増することで、積極的に利益を増やす手法です。連勝することが前提となるので、勝率が50%のような勝率の高い賭け方が必要です。
パーレー法のやり方
有効な賭け方
- レッド・ブラック
- ハイ・ロウ
- オッド・イーブン
まずは、ベットの基本となるユニット額を決めます。金額は自由ですが、ここでは1ユニットを1ドルとします。
勝ったら次のベットでは倍の2ユニット、更に勝ったらまた倍の4ユニットと、勝つたびに賭ける額を倍々にしていきます。
負けたら、また1ユニットからリスタートします。
ただ、パーレー法では何連勝しても1度負けた時点で連勝で得た利益が全て無くなりマイナス収支となるので、連勝が途切れる前に自身の判断でリスタートしなければなりません。
パーレー法のメリット
連勝することで大きく利益を伸ばすことができます。
パーレー法のデメリット
連勝をしている間にリスタートが必要なので、引き際を自分で見極めなければなりません。
モンテカルロ法
モンテカルロ法は、ベット額を調整することで大敗を防ぐ守りの手法です。
モンテカルロ法のやり方
勝率が1/3のゲームで有効なので、賭け方は下記の2通りとなります。
有効な賭け方
- ダズン・ベット
- カラム・ベット
モンテカルロ法のやり方はやや複雑で、ベット額をメモで記録していきます。
まずは、ベットの基本となるユニット額を決めます。金額は自由ですが、ここでは1ユニットを1ドルとします。
ユニット額が決まったら1ユニット額とその2倍と3倍の額をメモします。
1,2,3
最初のゲームではこのメモの両端の数字を足した額となります。
この例では1+3=4で、4ドルですね。
勝負に負けた場合、1ユニットの4倍の額をメモに追記します。
1,2,3,4
勝負に勝った場合はメモの両端2つずつ(計4つ)の数字を消します。
1回目の勝負で勝てばメモが全て消えるので、そこでリスタートです。メモの数字が1つ以下になると収支は必ずプラスになっています。
ルールまとめ
- ユニット額(基本ベット額)を決める
- 数列を書く(ユニット額、2倍、3倍)
- 1回目のベットは数列の両端の合計
- 負けた場合、ベット額を数列の右に追加(4倍、5倍と増えていく)
- 勝った場合、数列の両端2つずつ(計4つ)を消す
- 数字が1つ以下になったらリスタート
やり方の例
下記に、1ユニット2ドルとして実行した場合の例を挙げます。
# | 数列 | ベット額 | 結果 | 収支 | コメント |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2,4,6 | $8 | 負け | -$8 | 1ユニット2ドルとしてメモを書く。ベット額は両端合計の8ドル。勝負には負けたので収支は-8。 |
2 | 2,4,6,8 | $10 | 負け | -$18 | 前のベットで負けているのでベット額を右側に追記。4つ目の数字なのでユニット額の4倍の数字。 |
3 | 2,4,6,8,10 | $12 | 勝ち | +$18 | 前のベットで負けているのでベット額を右側に追記。5つ目の数字なのでユニット額の5倍の数字。このベットでは勝ったので、3倍の配当を獲得し収支はプラス。 |
4 | 6 | – | – | +$18 | 前のベットで勝っているので、両端2つずつの数字を消す。この時点で数字が1つになったので、ワンセット終了。 |
モンテカルロ法のメリット
ベット額の上昇が緩やかなので、リスクが小さい。メモの数字が1つ以下になれば収支がプラスになるとの目安があるので、現状を把握しやすい。
モンテカルロ法のデメリット
リスクも小さいがリターンも小さく、短期間で儲けたり、損失を一気に回復することはできない。長く地道にやることになる。
カジノで8億円を荒稼ぎ!実際にあったルーレットの必勝法
過去に必勝法を駆使してカジノのルーレットで8億円もの大金を荒稼ぎをした人物が実在します。
その人物の名はRichard Jareckiといいます。
多くの人々は「カジノのルーレットは完全な運で、ボールが落ちる場所に偏りはない」と考えていましたが、Jarecki氏はルーレットのある点に着目し「カジノのルーレットは攻略可能だ」と考えていました。
その"ある点"とは、どのカジノでもルーレットのホイールが交換されないという点です。カジノで使うカードはサイコロなどの道具は不正を防ぐために頻繁に交換されます。ところが、ルーレットのホイールは常設で全く交換されないことに着目したのです。
Jarecki氏はルーレットのホイールには個性があり、ほんの僅かな傾きや傷などによりボールが落ちる場所に必ず偏りができると考え、数千ゲームもの結果をメモをしていきました。
仕事以外の時間は常にカジノへ行きルーレットの台に張り付き、ひたすらメモを取り続けます。アメリカのカジノで数か月にも及びデータを取り続け、やがてそのホイールのクセを見抜くことに成功します。
そして、そのデータをもとにカジノで勝負をし100ドルの資金を5000ドルにまで増やすことに成功しました。当時の5000ドルを日本円にすると4500万円もの大金だったそうです。
その後、ヨーロッパに渡ったJarecki氏は家族や雇った記録係とともに膨大な数のデータを取得し次々とルーレットを攻略、ついには8億円ほどの大金を得るにいたりました。
勝負のために数か月も分析についやすなんて、とんでもない根気ですね。この手法は1960年代には通用しましたが、現在のカジノではルーレットの傾きなどは厳密に管理されており、同じ手法は通用しないそうです。
なお、Jarecki氏は大金を元にビジネスを立ち上げ更に資金を増やすことに成功。2018年に永眠されたそうです。