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ロス・ベガス間の高速鉄道建設計画がやっと前進か?
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ロス・ベガス間の高速鉄道建設計画がやっと前進か?

【写真はLas Vegas Review Journal HP
ラスベガスを縦断する高速道路は2本ある。Interstate 15(州間高速道路15号線、略称「I-15」)とInterstate 95(州間高速道路95号線、略称「I-95」)である。I-15は南北に走っているため、南行きは「I-15のSouth」で、北行きは「I-15のNorth」と表記される。I-15の南の端はメキシコとの国境近いカリフォルニア州サン・ディエゴで北の端はカナダのアルバータまで続く。ロスアンジェルスを含む南カリフォルニア地域からラスベガスへ来るお客は、全観光客の4割強となっている。月の平均訪客数が3百3千万人なので、132万人が南カリフォルニアからとなる。ラスベガスとロスアンジェルスの交通機関は、飛行機か、又は、陸路でこのI-15を使うことになる。平日はそれ程でもないが、週末は交通渋滞が酷い。特にロスアンジェルスへの帰路に就く観光客が日曜の午後、一斉にラスベガスを出発するため、大渋滞を巻き起こす。最近、カリフォルニア州で、山火事が頻繁に起こり、その際も通行規制や通行止めになることも多々ある。18車輪の大きなトラックが横転したり、玉突き衝突などの大事故などが発生しても、大渋滞の原因となる。アメリカにはAmtrak(アムトラック)と呼ばれる鉄道網が全米に広がっているが、ロスアンジェルからラスベガスを直接繋ぐ線は今は存在しない。平日、何も問題が無ければ、約4時間で行ける。日曜日のお昼ご飯をラスベガスで食べてからロスアンジェルス方面へ出発すると、7時間以上はかかってしまう。
 【写真はI-15 をロスアンジェルス方面へ帰路に就く車の渋滞の模様】

そこで、もう10年以上前から高速鉄道設置計画の構想案が出てきた。

Desert Xpress社が2008年にその高速鉄道の建設計画の為に設立された。Marnell社の子会社である。このMarnell社はラスベガスを本社にしているゼネコン大手で、リオ・オールスイートホテルのオリジナルのオーナーである。その後、2015年に社名をXpress West社と変更し、中国資本が入ったChina Railroad International USA社と資金調達目的でジョイント・ベンチャー契約を締結する。その際、5.5ビリオン・ドル(約6050億円)を連邦政府からのローンで賄い、1.4ビリオン・ドル(約1540億円)をプライべートからの融資で賄う予定であった。中国製の新幹線が使用されることになっていた。しかしながら、中国側の動きがあまりにも前向きでないため、2016年6月にその二社間の契約をとりやめ。その後も、何も変わらず仕舞いで、結局Xpress West社も計画倒れの様な形になり、ついに先週の18日にフロリダ州で既に鉄道会社を運営しているbrightline(ブライトライン)社によって買収されたと発表があった。これにより、このプロジェクトがかなり現実味を帯びてきた。Las Vegas Review Journal新聞によると、この ブライトライン社はフロリダ州内の都市間を結ぶ(州を越えない)鉄道を運営していて、マイアミ、フォート・ロウレンデール、それとウエスト・パーム・ビーチをつないでいる。このラスベガスと南カリフォルニアを結ぶ高速鉄道のプロジェクトは、既に連邦政府から185マイル(約297キロ)の距離でI-15に沿っての鉄道建設の許可がおりており、7ビリオン・ドル(約7700億円)の予算で、来年2019年に着工され、早ければ2022年までに開通する予定である。

アメリカ連邦政府から巨額のローン貸し入れをする事が内定しているが、アメリカ製の列車を使用する項目が必須事項として記載してあるが、これは全くもってこのプロジェクト進行の邪魔となっているため、イタリア、スペイン、日本などの列車を使用できる例外を適用するように申し出ることになりそうである。

高速鉄道用線路建設はラスベガスからカリフォルニア州ビクタービルまでが第1段階の工事として予定されている。ラスベガスからビクタービルまでの間は、平坦な土地が続いているが、そこを越えると山あり谷ありで工事費用が莫大に膨れ上がるため、ロスアンジェルス近郊のパームスデールにて既存の鉄道と繋ぎこむのは第2段階の建設となるようである。

ビクタービルからロスアンジェルスまでは車で約1時間の距離である。ラスベガス内では、リオ・オールスイート・ホテルの隣に駅を建設する予定であるが、これは元々の発起人であるMarnell社がハラーズ・エンターテイメント社へこのカジノ・ホテルを売却する前の構想だと言われているため、変更になる可能性は高い。 片道185マイルを約1時間20分で運行する予定で、片道運賃は約50ドル設定で予算を算出している。

ラスベガス大通りに地下鉄を引く構想もあるようだが、これは何十年後の話になるのか。
あと、モノレールが南の端のMGMからなんとか飛行場まで繋げて欲しい所であるが、タクシー会社が強力なため難航しているようだ。

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