「スーパーボウルの楽しみ方」ラスベガス流

「スーパーボウルの楽しみ方」ラスベガス流

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スーパーボウルとは:アメリカのプロ・アメリカン・フットボールのリーグで、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の優勝決定戦です。日本でもお馴染みのアメリカのプロ野球の優勝決定戦である「ワールド・シリーズ」のようなものですね。(2009年、松井選手がニューヨークヤンキースの一員としてワールドシリーズに勝って、6つのRBIでMVPを貰った時には、私も嬉し泣きしました)さてさて、スーパーボウルはアメリカン・フットボール界では最高峰の大会であり、アメリカ最大のスポーツイベントである(本当です)。NFLの2つのカンファレンスであるアメリカン・フットボール・カンファレンス (AFC) とナショナル・フットボール・カンファレンス (NFC) の優勝チームが1試合だけの差しの勝負をします。毎年2月上旬の日曜日に開催されていて、スーパーボウル当日はスーパーボウルサンデー (Super Bowl Sunday)、又はスーパーサンデーと呼ばれ、パーティ好きなアメリカ人の「バカができる口実」として、ほぼ祝日扱いとなっており(月曜日の振替休日はありません。二日酔いの人は月曜の朝に出勤できるかどうか?)、この日は年間で感謝祭に次いで食糧が多く消費されることでも知られています。2週間程前から、スーパーマーケットではビールとポテトチップスなどの「パーティフード」が安売りになったりします。
200以上の国でテレビ中継されていて、アメリカでは最高視聴率を毎年記録していて、最も注目度の高い番組になっています。それだけにコマーシャル代も最高峰です。30秒のスポットが約2億円からとか。また、このスーパーボウルで感動したり、頗る面白いコマーシャルなどがデビューすることも有名で、それを目当てにスーパーボウルを見ている視聴者も少なくありません。次の日に、どのコマーシャルが良かったかを順位を付けてテレビ局が発表するのが恒例となっています。 
↑【FOX5NEWS朝のニュースより】

世界一の経済大国であるアメリカ最大の祭典であることから、経済規模が非常に大きい。例えば、第47回の再販の観戦チケット代は平均3278ドル(約35万円)であり、特別室での観戦では31万5000ドル(約3千460万円)とマンションの購入金額に匹敵する価格水準である。CM枠が世界一高額なことで知られており、テレビ局の広告収入は2億2000万ドル(約244億円)を超えたと試算されている。経済誌『フォーブス』の2015年の発表によると、スーパーボウルのブランド価値は5億8000万ドルであり、夏季オリンピックやFIFAワールドカップなどを凌ぎ、世界一のスポーツイベントであると推定されている。【ウィキペディア】

これらの数字は、勿論「ギャンブル」の金額などは入っていません。まだ2018年の数字は集計されて発表されていませんが、「BOYDBETS」によりますと、一昨年前の2017年スーパーボウルでは記録的な数字がラスベガスで記録されていて、1億3千848万ドル(約151億円)の総賭け額で、カジノ側が1千93万ドル(約12億円)の勝ち、還元率が7.90%でした。これは、日本競馬のG1レースのフェブラリーステークスの2017年の売上高が約131億円とありましたので、日本の人にとってはそれほどの数字でもないですね。ただ、スーパーボウルはラスベガスだけでの賭けの数字ですので、条件はかなり違いますし、飽くまでも「公式」な数字ですので、「非公式」の数字はこの数十倍?かと想像します(うーん、競馬も同じか?)。因みに皐月賞は約186億円、天皇賞・春は約208億円、日本ダービーは約265億円とありました。【競馬のデータは「家計の相談ドットコムニュース」より】

「スーパーボウルの楽しみ方」ラスベガス流

    スーパーボウルを楽しむ方法としては、家のテレビで家族と楽しむという大人しい方々から、友人を集めてファミリーパーティをするタイプ、バーへ行ってビールを片手に大騒ぎするタイプと言うのが普通ですが、ラスベガスはちょっと違います。

  • カジノへ行きます。
  • カジノのスポーツブック(何十と言うビックスクリーンテレビがあり、実況中継を見ながらスポーツ賭博をする場所)へ行きます。
  • お金を賭けているので、一層盛り上がります。
  • ビールやアルコールも入ってますので、もっと盛り上がりうるさくなります。
  • アルコールなしでも盛り上がれる人は多いです。
  • カジノの常連客様などは、特別宴会場で開催される「ビッグゲーム・パーティ」で盛り上がります。食べ放題、飲み放題です。タッチダウンの際は、あまりの盛り上がりの為、会場全体が揺れます!
  • 超VIPのカジノ顧客様はカジノのご招待でプライベート・ジェットで本物を生で見に行けます。ただ、シーズンチケットが何セットも購入できる程負けないと「ご招待」にありつけないのでご注意ください。
  • 蛇足ではありますが、カジノで開催されているパーティを「ビッグゲーム・パーティ」と呼び、決して「スーパーボウル・パーティ」と呼んではいけません。版権保持者であるNFL側からの要請で、モラル上、ラスベガスのカジノでの名称使用はできなくなっています。

「レギュラーシーズンでもチームによってはチケットの入手が難しいNFLだけに、スーパーボウルのチケットは、さらに入手困難となっており、チケットは一般販売なしで、出場チームそれぞれに20%程度、開催するスタジアムのある州を本拠地とするチームに10%程度、全チームに1%程度分配することになっていますが、あとの残りをリーグが取引先、代理店、スポンサーに販売する形を取っています。(ダフ屋行為もやり方によってはアメリカでは合法です)分配を受けたチームもまず一般販売をせず、スポンサーやシーズン・チケット購入者に優先して販売します。このような入手困難性もあり、クルーザーや別荘使用権と交換を依頼する人がいたり、抽選当選の通知が指名手配犯をおびき出す為の囮に使われた事などもあります。【WIKIPEDIAより】

スーパーボウル、その他の数字など

  • NFLの規定により、収容人員6万人以上のスタジアムしか選択されません。
  • スーパーボウルに優勝したチームには、ティファニー社製のヴィンス・ロンバルディ・トロフィーと呼ばれるトロフィーが授与されます。
  • ヴィンス・ロンバルディはグリーンベイ・パッカーズのコーチとして知らないアメリカ人はいない程で、第1回と第2回のスーパーボウル連覇を果たしています。
  • 優勝チームのメンバーにはスーパーボウル・リングと呼ばれるチャンピオンリングが与えられる。この指輪をもつことはNFL選手にとって最高の名誉です。
  • 「数年前、ラスベガスのポウンショップ(質屋)でスーパーボウル・リングが売られていたのは本当です」。

  • スーパーボウルの優勝回数が最も多いのはピッツバーグ・スティーラーズの6回、出場回数が最も多いのはニューイングランド・ペイトリオッツの10回です。
  • スーパーボウル優勝チームはホワイトハウスに招待されることが慣例となっている。
    第20回に優勝したシカゴ・ベアーズはその2日後にチャレンジャー号爆発事故が起きたため、ホワイトハウス訪問が実現しなかった。第45回に優勝したグリーンベイ・パッカーズのデズモンド・ビショップは身分証明書を忘れたので、ホワイトハウス内に入ることができなかった。

  • 優勝チームとその家族はディズニーワールドへ招待される。コマーシャルでは、アナウンサーが「今、スーパーボウルで勝ちましたけど、さて次は何をされますか?」「We are goint to Disney World!」の毎年恒例のキャッチコピーのテレビコマーシャルが必ず作成されて2月中はテレビで流れています。
  • 「パッピーボウル」のタイトルで、スーパーボウルが開始する数時間前に子犬によるフットボールがテレビ放映されています。
  • 優勝チームの地元の街では必ずその夜に暴動が起こります。逮捕者が当然でます。死亡者が出る時もあります。アメリカ人暴れすぎ!

ハーフタイムに行われる大物エンターテインナーによるミニコンサートも視聴者にとっての目玉の一つです。今年は、ジャスティン・ティンバーレークが踊って歌って世界中を楽しませてくれました。この歌とシンクさせて、ミネアポリス市ダウンタウンは「パープル」のイルミネーションで覆われていました。今年のスーパーボウルが開催されたミネアポリス出身で、昨年お亡くなりになったエンターティナー、プリンスへの敬意を表して、プリンスの曲も演奏されてましたね。そして国歌斉唱のリーディングはあのピンクでした。良かったわ!


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