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マカオ、1月のカジノの総粗収益がコロナ禍から回復傾向
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マカオ、1月のカジノの総粗収益がコロナ禍から回復傾向

コロナ規制の緩和と中国旧正月が影響

多くのマカオのカジノ事業者たちは、1月のカジノの総粗収益(GGR)が2019年の新型コロナウイルスのパンデミック前と比較して回復しており、第1四半期にプラスのフリーキャッシュフローを生み出す可能性が高いです、とJPモルガン証券会社は語っています。

事業者の第1四半期決算で確定すれば、これはマカオの産業にとって"重要なマイルストーン"になると、アナリストのDSキム氏は語っています。そしてまた、このような発展は「市場が予想、想定していたよりも2~3四半期早く、とてもポジティブな傾向だ」とも述べています。

JPモルガン社は、マカオの6つのカジノ運営会社の内、おそらくSJMホールディングス社だけは唯一の例外で、新型コロナウイルスのパンデミックに関連した観光業の不況の真っ只中、2021年7月にマカオのカジノリゾートの中心地であるコタイに開業した、グランド・リスボア・パレスの営業費用負担が原因だと語っています。

マカオの1月のGGRの詳細について、中国本土とマカオのコロナ関連の旅行規制が1月にほとんど解除され、中国の旧正月による7日間の休暇が影響しており、アナリストのキム氏は、専門機関の報告に基づき、このGGR回復は旧正月の訪問者数の回復率の2倍であると語りました。

訪問者数が前年度から297パーセントアップ

CBRE Securities LLCのアナリスト、ジョン・デクリー氏は、「旅行制限は1月8日まで解除されていなかったことを考えると、一日当たりのGGRランレート(直近の実績値の傾向がそのまま続くと仮定した場合の将来予測値)は、月間トータルの結果よりも、より高い数値になるでしょう。」と話しています。

中国の旧正月の7日間、マカオは451,047人の訪問者数を記録し、前年度から297パーセントアップしたと、公式に発表された。中国国務院は本土住民の2023年の休暇期間を1月21日から1月27日と定めていました。

また、デクリー氏は「懐疑的な人たちでさえ認めざる得ないほど、数週間前までは考えられないほどの回復で、この数字は間違いなく市場の予想を見事に裏切っている」とも述べています。

キム氏は、1月の115億8000万マカオパタカ(約1870億円)のGGRは一日当たり約3億7400万マカオパタカ(約2,278億円)に相当し、経済専門通信社のブルームバーグ(Bloomberg)がまとめた証券会社側のアナリストの一か月の市場予想平均80億~90億マカオパタカに対して、完全に打ち負かす結果となりました。

1月のGGRの結果は、「VIP達の旅行がなくなったにも関わらず、この膨大なGGRはコロナ禍以前の60パーセントから70パーセントを意味する」と2019年の最初の2ヶ月の1日5億マカオパタカと比較して、アナリストは言及しています。

「旧正月の休暇期間中に、2019年の旧正月の80パーセントに当たる数値までGGRが回復しました」とキム氏は語ります。

デクリー氏は、「市場にVIP旅行客やプレイがないことを考えると、利益率の高いマス市場セグメントは、総GGR回復率の52パーセントを大きく超えて、おそらく70パーセント台で回復したと思われます。」と指摘しています。

まとめ

カジノを中心とした観光業が中心となっているマカオは、コロナ対策による規制の影響を強く受けていましたが、今年1月から規制が緩和され、外国からマカオに入国できるようになりました。中国の旧正月とも重なって、昨年度より多くの観光客を迎え経済的にも回復傾向にあるようです。コロナ禍前と同じ状況とまではいかないですが、7、8割近くは回復したとアナリスト達は見ているようです。

参照元:GGRAsia

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