最終更新：2022年12月05日

スリランカ、ライセンスや納税の監視強化カジノ規制局を設立へ

スリランカがカジノ専門の規制局を設立へ

スリランカの財務省は、ライセンスを持っているカジノが正しく税金を払っているか監視をするために、カジノ管理局を設立するための行動計画を作成するように命じられた。スリランカの財政に関する委員会は、この部門のルールを明確にするために動き始めた。

政府は現存のカジノ運営会社へ、税金を上げるためカジノライセンスの発行をするとアナウンスをした。2010年にカジノ事業（規制）法第17号が成立し、ギャンブル施設に対するライセンスが導入されたが、しかし、規制とライセンスは今だ発行されてはいない。

11月30日に行われた会議にて、財政に関する委員会は、2010年に設立された法律はカジノ運営についての法的規定を備えているが、課税などを含む規制については対象とされていないため、専門機関の設立が必要としている。政府は、カジノ運営会社は約740万ドル（約9億9千円）の税金を支払うべきだとしている。

財政に関する委員会の委員長である、Harsha da Silva氏はカジノ規制の機関なしに、カジノライセンスを与えている国は他になく、カジノライセンスを発行する専門機関がない状態が特殊だと話している。

委員会は、適切な税金を支払っているか、政府によっていくら税金が徴収されているかはっきりと理解できていなく、4つの登録されたライセンス以外に既存のカジノを規制するものは何もないという事に、警告を与えていおり、今後、比較検討を行うとしている。

スリランカのカジノ

あまりカジノのイメージが強くないスリランカですが、スリランカ最大の都市であり経済の中心とも言われる、コロンボという街にカジノが集中しています。ラスベガスにもある大手グループ“ベラージオ(Bellagio)”は、ベラージオ・コロンボ(Bellagio Colombo)とバリーズ・カジノ(Bally’s Casino)という2つのホテルカジノを運営しています。またホテルと併設しているカジノの他に、独立して路面で営業しているカジノが多く存在します。そして、最低賭け金は他国と比べ安く、初心者でも気軽に楽しめることで知られています。もちろん、コロンボはカジノだけが有名なわけでなく、ゴールフェイスという海岸も中心街から近く、ガンガラーマ寺院などの寺院、歴史的建造物や国立博物館といった観光名所も多数ある街です。

カジノ課税の目的

スリランカ政府のカジノライセンスの発行の目的は、新たな収入源と新型コロナウイルスのパンデックによって深刻な影響を受けた経済へのブーストになるための効果を期待していると言われている。

今年の7月にスリランカのローカルメディアによって、カジノライセンスの発行は、国内のカジノ運営会社からの税金の徴収をより簡単に行う効果があると政府は考えている、と報じられている。財務・経済安定・国家政策担当大臣(The minister of finance, economic stability and national)が、ライセンスの発行と税金の徴収を担当する予定です。

内閣は1988年に制定された賭博に関する法律を改正し、ギャンブル関連会社が年間で納める税金を2億スリランカルピー（約7300万円円）から5億スリランカルピー（約1億8200万円）へと引き上げ、ゲーミング産業に関する年間課税を引き上げることを決定した。

まとめ

スリランカ国内で合法的に運営されているカジノですが、政府による規制やライセンスが現状なく、カジノがある他の国と比べて少し特殊な状況にありましたが、法整備を進めている動きがこのニュースから見ることができます。

参照元：Focus Asia Pacific

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スリランカ、ライセンスや納税の監視強化カジノ規制局を設立へ