瀬戸熊直樹 「卓上の暴君」と呼ばれる最強雀士
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瀬戸熊直樹 「卓上の暴君」と呼ばれる最強雀士

瀬戸熊直樹プロは日本プロ麻雀連盟に所属する麻雀プロで、所属団体の日本プロ麻雀連盟のトップタイトルである、鳳凰位と十段位を三度制覇したことのある、凄腕最強雀士です。日本プロ麻雀連盟を代表する卓上の暴君、瀬戸熊直樹プロについて紹介します。

目次


1.瀬戸熊直樹とは

瀬戸熊直樹(せとくま なおき)プロは、日本プロ麻雀連盟所属の雀士です。鳳凰位、十段位といった、連盟のトップタイトルを三度獲得している、連盟を代表する実力派雀士です。

プロフィール

  • 生年月日:1970年8月27日
  • 出身地:千葉県勝浦市出身
  • 血液型:O型
  • 趣味:スポーツ観戦、読書
  • 所属:日本プロ麻雀連盟

瀬戸熊直樹プロは日本プロ麻雀連盟所属の14期生です。キャッチフレーズは攻撃型の雀風、そして、大暴牌とも言われかねないようなきつい打牌で有名で、「卓上の暴君」というキャッチフレーズを持っています。

日本プロ麻雀連盟内の段位は、最高段の九段であり、連盟最高峰のタイトルである「鳳凰位」を二連覇を含む三度制覇。また、メジャータイトルの一つである十段位を三連覇という、名実ともに連盟を代表する雀士なのです。

日本プロ麻雀連盟には、小島武夫(こじま たけお)プロや荒正義(あら まさよし)プロ、灘麻太郎(なだ あさたろう)といった、団体設立時から活躍しているベテラン雀士たちがたくさん所属していますが、40代以下の、いわゆる中堅、若手プロの中ではナンバーワンといっても過言ではない実績、実力を持っています。最強の雀士は誰だ、といった議論になると名前が挙がる雀士の一人です。

瀬戸熊直樹プロと言えば、猛連荘を続けることで知られて、瀬戸熊直樹プロが連荘を続け自分の時間にしてしまうことを「クマクマタイム(KKT)」と呼ばれています。

元サラリーマンで、脱サラして麻雀プロになりました。会社勤めをしていたこともあり、礼儀正しく、先輩、後輩に慕われ、人格者として知られています。

既婚者であり、奥さんとの日常のエピソードはたまにブログに登場します。ブログを読んでいる限り、奥さんの尻に敷かれているタイプのようですが、生活を含め、いろいろな面で瀬戸熊直樹プロをサポートしている素敵な奥さんのようです。

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経歴

瀬戸熊直樹プロのウィキペディアでは、出身地は千葉県勝浦市となっていますが、日本プロ麻雀連盟が運営しているオンライン麻雀ゲーム「ロン2」のサイト内のプロフィールでは、出身地は東京となっています。しかし、幼い頃は両親の転勤が多かったようで、中学時代は青森県、高校時代は熊本県で過ごしています。

熊本県立熊本高等学校卒業後、東京経済大学に進学しました。熊本高校は進学先は医学部という生徒も多い、県内随一の進学校です。

学生時代は小、中、高と野球部に所属し、野球漬けの毎日を送っていたようです。大学でも野球を続けるつもりでしたが、志望校に受からなかったため、諦めたそうです。高校時代に元広島カープの前田智徳選手と試合をしたことが一番の思い出だそうです。

両親がやっていたため、剣道をしていた時期もあり、岡山県の県大会で優勝したこともある実力だそうです。剣道よりも野球の方が好きだったため、剣道はやめてしまったそうです。現在でも、草野球やサッカー、ランニングといったようによく体を動かしている印象です。座っている時間の多い麻雀ですが、体力作りの大切さということをよく口にしています。

麻雀を打ち始めたのは、高校生の時で、野球をやめてからは麻雀に打ち込むようになり、大学生になってから、フリー雀荘に通うようになったそうです。

大学卒業後には就職し、サラリーマンになりました。そのサラリーマン時代に、日本プロ麻雀連盟主催の大会で、アマチュアも参加することが出来る大会「麻雀マスターズ」で、ベスト16になったことで麻雀プロになることを意識したそうです。プロになればシードで出場できるので、それを見ていいなー、と思ったりしたそうです。また、当時、よく通っていた雀荘で瀬戸熊直樹プロに挑んでくるけど、よく勝ち越していた人、という人がいて、そういった人がタイトルを獲得したこともあって、自分もプロでやってみたいという思いになったようです。

麻雀プロになってから

そして、27歳の時に、サラリーマンを辞め、麻雀プロになりました。

日本プロ麻雀連盟という団体を選んだのは、打ってみたいプロが大勢いたから、という理由らしく、実際に安藤満(あんどう みつる)プロや伊藤優孝(いとう ゆうこう)プロとA2リーグに昇格して、初めて同卓した時は感動したと話しています。

しかし、最初の5年間は経済的にも何かときつかったようです。アンジャッシュ・児嶋一哉さんとのインタビューで、デビューしたての時のことをこう話しています。

「デビューして最初の5年ぐらいはずっと後悔してましたよ。なんで仕事を辞めちゃったんだろうって。サラリーマンをやりながら趣味で楽しめばよかったと。」
出典:こじまーじゃん|瀬戸熊プロに聞いちゃえ(1)

絶対王者、連盟のエースと呼ばれ、数々のタイトルを獲得してきた瀬戸熊直樹プロにもこんな時代があったのですね。

瀬戸熊直樹プロは、連盟入会時にCリーグからスタートし、トントン拍子でA2リーグまでストレートで昇格しました。しかし、A1リーグへ昇格するのには、5年間の月日がかかりました。(*日本プロ麻雀連盟のリーグ戦は、A1、A2、B1、2、C1、2、3、D1、2、3、E、といったようにランク分けされていて、昇級、降格をかけて戦われる。)

その当時のことを振り返って、瀬戸熊直樹プロは、「我慢が効かない場面が多かったから。その頃から日常生活まで工夫して、本当の意味での我慢ができるよう訓練してきた、まだまだだけどね。」といったように分析しています。麻雀についてならば、「絶対に打っちゃいけない局面に、どんなに手が入っていても、打たないと決めた牌を絶対に打たないといったこと」や、「相手に対して向かっていっている時の恐怖心に対する我慢」といった『胆力』とも呼ばる、我慢の訓練を生活面も含めて心がけたと話しています。(日本プロ麻雀連盟ホームページ掲載 瀬戸熊直樹プロインタビューより
瀬戸熊直樹プロは「我慢」ということを大切にしており、「欲望を抑える心。自制心。」ということを意味する「克己心」という言葉をサインの横に添えています。

そして、Aリーグに昇格したその年、上位3名に残り、第22期鳳凰位決定戦に出場しました。連盟所属の雀士、日本一を決める大会。瀬戸熊直樹プロにとっては脱サラして、麻雀プロになり、鳳凰位はどうしても獲得したかった目標のタイトルであり、夢の舞台でした。

しかし、あともう少しというところで、鳳凰位には一歩及びませんでした。全18半荘のトータルポイントで決められる鳳凰位決定戦ですが、瀬戸熊直樹プロは17回戦を終えた時点ではトップでしたが、最後の半荘である、18回戦で現在は最高位戦日本プロ麻雀協会に所属する、土田浩翔(つちだ こうしょう)プロが追い上げ、最後の半荘で瀬戸熊直樹プロは結果的にはラスを引き、大きなマイナスになってしまい、土田浩翔プロの大逆転優勝となりました。

瀬戸熊直樹プロにとって、その年は初のタイトルである「發王位(りゅうおうい)」のタイトルを獲得した年ではありましたが、鳳凰位だけでなく、十段位のタイトルも目の前で逃してしまい、喜びよりも悔しさが残る1年になってしまいました。しかし、今になって振り返るとその2つの負けは今になってすごく財産になった、とこの時のことを話すときに、瀬戸熊直樹プロはそう話しています。

しかし、その2つの負けのあとは、眠れなくなり、寝付けても夢に出てきたり、夜中にうなされて突然起きて、やっちゃったー、と叫びだすなど、苦しい思いをしたそうです。

「僕はもうね・・・、その屈辱感をとにかく早く消したいと思っていたね。自分を早く取り戻したいというか、そのタイトルを目指している事によって、会社は辞めるわ、周りに迷惑はかけるわ、めちゃくちゃやってきたから、もう引き返せなくなっちゃったんだよね、もう成功するしかない。」
出典:日本プロ麻雀連盟ホームページ掲載 瀬戸熊直樹プロインタビューより

瀬戸熊直樹プロは、大きな敗北を経験し、その屈辱から立ち直るために、こういった想いを胸に麻雀に打ち込んでいったそうです。

これは筆者の個人的な感想ですが、こうして麻雀プロについて調べていると、圧倒的な結果を残している強い雀士は、背負っているもの、そしてプロとしての勝利への執念が並大抵のものではない事が共通しているような気がします。例えば、女流雀士の魚谷侑未プロや和久津晶プロは、近年数あるタイトルを獲得し大活躍ですが、瀬戸熊直樹プロがかつて感じたように、結果を残すしかない、プロとして勝たなければいけない、といった強い想いを持っているからこそ、結果を残しているように感じます。

さて、話は大きく脱線してしまいましたが、瀬戸熊直樹プロは2006年の鳳凰位決定戦での大きな敗北の後、再び鳳凰位のタイトルへの挑戦は4年後の第26期鳳凰位決定戦になります。そして、二度目の鳳凰位への再チャレンジで悲願の「鳳凰位」のタイトルを獲得します。連盟に入るときの面接で、瀬戸熊直樹プロは当時会長の灘麻太郎プロと副会長の伊藤優孝プロに『僕は鳳凰位を獲りたいのでプロ連盟に入りたいんです』と言ったそうです。一度は掴みかけて逃がしてしまった、念願の鳳凰位のタイトルをとうとうこの時手にしました。

翌年も鳳凰位の防衛に成功し、二連覇を果たしました。残念ながらその次の年には、防衛に失敗し三連覇はなりませんでしたが、その次の年には再度鳳凰位を獲得。通算三度、連盟最高峰タイトルを獲得し、鳳凰位だけでなく、十段位のタイトルを三連覇するなど、名実ともに連盟を代表するトッププロとなりました。

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ブログ・ツイッター

瀬戸熊直樹プロはブログ、ツイッターをやっています。

ブログ→「構え八段」
ツイッター→瀬戸熊 直樹 (@setokumanaoki) | Twitter

ブログ、ツイッターともに頻繁に更新されていて、瀬戸熊直樹プロのスケジュールはもちろん、対局の結果や、日常のこと、奥さんとのユニークなやり取りが見ることができてとても面白いです。


2.麻雀プロとしての実績

瀬戸熊直樹プロの戦歴

主な獲得タイトル

  • 第26、27、29期 鳳凰位
    (2009年度、2010年度、2012年度、日本プロ麻雀連盟主催のリーグ戦)
  • 第28、29、30期 十段位
    (2011年、2012年、2013年、日本プロ麻雀連盟主催の大会)
  • 第14期 發王位 
    (2006年、最高位戦日本プロ麻雀協会主催のプロアマ混合のオープン戦)
  • 第6期、第9期 無双位
    (1998年、2001年、日本雀友会主催のプロアマ参加の「月間プロ麻雀」誌上大会*現在は廃刊)
  • 第13期 チャンピオンズリーグ
    (2007年度後期、日本プロ麻雀連盟会員に参加資格がある大会)
  • 第6回 チャンピオンカーニバル
    (2010年、日本プロ麻雀連盟主催のオンライン麻雀ゲームを使った大会)
  • 第3回 インターネット麻雀日本選手権優勝
    (2014年、日本プロ麻雀連盟のオンライン麻雀ゲームを使った大会)

瀬戸熊直樹プロは、今までの麻雀プロ歴の中で、数多くのタイトルを獲得してきました。瀬戸熊直樹プロと同じぐらいの世代の連盟所属のプロで、ここまで実績を残している人は思い当たらないです。例えば、連盟所属の人気雀士だと、佐々木寿人(ささき ひさと)プロや滝沢和典(たきざわ かずのり)プロがいますが、ここまでの実績はまだ残せていません。まさに、「連盟のエース」にふさわしい活躍を瀬戸熊直樹プロは残しています。

瀬戸熊直樹プロが麻雀プロになって最初に獲得したタイトルは、現在は廃刊になってしまった「月間プロ麻雀」という雑誌上の誌上大会で1998年、2001年に優勝しています。

その後、他団体である最高位戦日本プロ麻雀協会の大会「發王位」で2006年に優勝しました。これが初の麻雀団体が主催する大会での優勝となりました。この年には、鳳凰位と十段位の決勝戦で惜しくも敗れ悔しい1年になってしまいましたが、同時に初のタイトルを獲得した年にもなりました。

ちなみに、日本プロ麻雀連盟所属の和久津晶プロは、当時憧れのプロだった瀬戸熊直樹プロが發王位を獲得したのを見て、「自分のかっこいいと思う麻雀はやっぱりかっこいいんだ」と思い、自分もプロになることを決めたそうです。

そして、2009年度の鳳凰位決定戦に優勝し、初めて鳳凰位を獲得し、2011年には十段位戦でも優勝、鳳凰位と十段位を三度獲得、2014年のインターネット麻雀日本選手権での優勝を含めると、2009年から2014年の間、何らかのタイトを獲得していることになります。タイトル一つ獲得するのも大変な世界で、なかなかこういったことは滅多にないです。

麻雀団体主催の大会では、数々の輝かしい成績を残していますが、『モンド杯』や『麻雀最強戦』といった短期決戦型のテレビ(ネット)対局では、何度も出場していまいが、まだ優勝はしたことはありません。注目度の高い舞台で、得意のクマクマタイムを炸裂させ、優勝したところを見てみたいです。

暴君と呼ばれる雀風

瀬戸熊直樹プロのキャッチフレーズは「卓上の暴君」。そのキャッチフレーズから連想されるように、瀬戸熊直樹プロは攻撃型の雀風が持ち味です。

瀬戸熊直樹プロの著書『麻雀アガリの技術』のまえがきでは、「タイトル獲得以前は攻撃力ばかりが目立って、ゴリ押しの強さだけで勝っているという印象が強く、攻め一辺倒のイメージであった」と書かれています。が、しかし、鳳凰位を連覇し、他のプロたちの瀬戸熊直樹評は、「攻め一辺倒の"剛"のイメージの裏には、驚くほどの"柔"が潜んでいる」というものになって、よりいっそう瀬戸熊直樹プロへの警戒心を強めるようになった、と書かれています。攻撃型と言われる瀬戸熊直樹プロですが、ただ攻めるだけではなく、攻撃の姿勢に定評があり、多くの麻雀プロから支持されています。

なんといっても、瀬戸熊直樹プロと言えば、「クマクマタイム(KKT)」が最大の持ち味であり、ファンが瀬戸熊直樹プロに期待しているところでもあります。一度火がついたら、大連荘を続けて自分の時間にしてしまう「クマクマタイム」、ニコニコ動画で生放送される対局で瀬戸熊直樹プロが連荘を始めると「クマクマターイム!!」というコメントで沸くことがあります。まさに、瀬戸熊直樹プロの代名詞だと言えるでしょう。ちなみに、親番の時のクマクマタイムは「PKKT(パーフェクトクマクマタイム)」と呼ぶこともあるらしいです。(←『麻雀最強戦』にて進行の小山剛志さんが命名)

瀬戸熊直樹プロは「流れ」を重視する打ち手で、一局、一局に関係性があり、自分の運の調子、相手の運の調子を打牌の判断基準にし、手を進めていくタイプです。もちろん、確立や読みも大切にしますが、運や流れということを大きな判断基準として持って打つ雀士です。そういう面では瀬戸熊直樹プロは、創始者である小島武夫プロ、現会長の森山茂和プロや荒正義プロといった「流れ」を重視した雀士たちに代表される、日本プロ麻雀連盟の譜系に位置する雀士だと言えるでしょう。

連荘が出来る「自分の時間」を作るために、前の局の自分の状態、相手の状態を考慮し、手を進めます。瀬戸熊直樹プロの著書を読むと、戦略の中で「流れ」に対しての考えをいかに重視しているかがわかります。自分の流れを作ることもしかり、相手の流れを作らないためにはどうするか、ということも考えます。

基本的に安易な鳴きは避け、メンゼンで手を進めるタイプで、東風戦の流行もあり鳴いて早くアガるスタイルも増えていますが、瀬戸熊直樹プロは「それでは東風戦でしか勝てない」と否定的です。鳴いたことによっての打点力の低下と、自分の好調の流れを一変させる可能性がある、と瀬戸熊直樹プロは指摘しています。

近年の麻雀ファンには、流れといった考えを真っ向から否定する方もいますが、瀬戸熊直樹プロは「流れ」を重視した考えを持ち、連荘を続けるのが持ち味で、尚且つ結果を残している、ということは一つの事実であると言えるでしょう。

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卓上の暴君の由来

瀬戸熊直樹プロの「卓上の暴君」というキャッチフレーズは定着しておなじみの通り名になっていますが、その名前が生まれたきっかけは、2006年の第14期發王位で優勝した時のことがきっかけでした。

發王戦の決勝戦が1日6半荘勝負で、瀬戸熊直樹プロは三連続でラスになって、別の選手が3連続トップ。優勝するには絶望の状況の中、後半の残り3半荘でトップになり、見事逆転優勝。

それを元で、片山まさゆき先生が漫画にして「暴君」というあだ名がついたそうです。「ツイてるとぜんぶ無茶苦茶いくから」といった理由で暴君と言われるようになったきっかけが生まれたそうです。

奥さんの支え

瀬戸熊直樹プロのブログを読んでいると「隊長」という名前で、奥さんがたびたび登場して、ユーモアあふれるエピソードを披露してくれています。その話を読んでいると、やはり瀬戸熊直樹プロの活躍の陰には奥さんの支えが大きいのだと思います。試合前には、とても美味しそうな食事を作ってくれたり、日常生活に何も手がつかなくなる瀬戸熊直樹プロの身の回りをしてくれるそうです。

そして、麻雀動画サイト『麻雀道画』で奥さんとの話をしています。ブログを読んでいると、時には尻に敷かれていると見える瀬戸熊直樹プロですが、麻雀プロとして奥さんの支えがいかに大きいかが感じられる話をしています。

この番組内の話によると、瀬戸熊直樹プロの奥さんは麻雀がすごく上手で、瀬戸熊直樹プロはフリー雀荘で門前で理牌しないで清一色をアガっている奥さんを見て、興味を持ったそうです。そして、「この人と結婚すれば鳳凰位になれる」と思ったのが結婚したきっかけだそうです。そして、鳳凰位を三度獲得しているところが、なんともすごい話です。

そして、今では流れ論者として知られている、瀬戸熊直樹プロですが、昔は流れなど一切信じていない確立しか信じない、今で言うデジタル派の雀士だったそうです。しかし、奥さんと出会い、「絶対に流れはある、勝負事に流れがないわけない」と五年ぐらい説得され、考えを改め今に至るそうです。

奥さんは瀬戸熊直樹プロの一局一局全てチェックしていて、メモを取っていて瀬戸熊直樹プロが帰ってきたらダメ出しをするぐらいです。『腕まくりするな!』とか『また髪の毛いじって!』とかそういったことも、よく怒られるそうです。瀬戸熊直樹プロが奥さんに頭が上がらないのには、なんとなくわかるような気がします。

39度の熱を出しても、瀬戸熊直樹プロの対局をチェックして、『応援してくれてるファンの為に、もっとしっかり打ちな…マイナス10点』と言ったという話をブログで見て、やはり瀬戸熊直樹プロの強の理由の一つには、奥さんのサポートが大きいのだろうな、と思いました。瀬戸熊直樹オフィシャルブログ|2014年2月14日 ありがとうございました。

ちなみに、瀬戸熊直樹プロの奥さんは日本プロ麻雀連盟所属の童瞳(トントン)プロがお気に入りのようです。

麻雀本

瀬戸熊直樹プロは2012年に麻雀戦略本を出しています。

暴君と呼ばれる攻撃型の雀風にも、攻めるための「構え」が必要である、と瀬戸熊直樹プロの過去の牌譜を参照し解説されています。「クマクマタイム」と呼ばれる、自分の時間をいかに作るか、相手の流れにしないためにどうしたらいいか、といった瀬戸熊直樹流の「流れ」の読み方、作り方についての戦略本になっています。


瀬戸熊直樹動画特集

youtubeで見られる瀬戸熊直樹プロの動画を紹介します。

暴君ならではの瀬戸熊直樹プロの闘牌

『麻雀最強戦』からの闘牌シーンです。解説の土田浩翔プロも関心する、瀬戸熊直樹プロの暴君と呼ばれる攻める姿勢をご覧下さい。

役満・四暗刻

第32期鳳凰戦A1リーグでの、瀬戸熊直樹プロの四暗刻です。まるで某漫画のような四暗刻です・・・。

麻雀格闘倶楽部 プロの一手

日本プロ麻雀連盟公認のアーケードゲーム「麻雀格闘倶楽部」での、瀬戸熊直樹プロの一局です。貪欲に高打点を目指します。

クマクマタイム

瀬戸熊直樹プロ得意の連荘、クマクマタイム(KKT)!

あの名場面を再現!瀬戸熊直樹編

麻雀動画サイト「麻雀道画」の番組で、過去の鳳凰位決定戦の一局を再現するという企画です。感想戦での、瀬戸熊直樹プロのコメントに凄さを感じます・・・。

第30期鳳凰位決定戦インタビュー

鳳凰位決定戦前の瀬戸熊直樹プロのインタビューです。体力作りのために5キロぐらい走っている、など、第30期鳳凰位決定戦に参加している、藤崎智プロ、伊藤優孝プロ、沢崎誠プロについて話しています。


4.まとめ

日本プロ麻雀連盟を代表するトッププロ、といえば、真っ先に名前が挙がるのが瀬戸熊直樹プロであるといっても過言ではないでしょう。数々のレジェンド級の雀士、人気雀士が所属する日本プロ麻雀連盟の中でトップクラスの成績を残している、まさに連盟のエースなのです。麻雀プロとして、高いプライドを持ち、絶対的な実績を残してきた瀬戸熊直樹プロですが、これから先も、他の追随を許さない圧倒的な活躍を残して欲しいと思います。

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