完全密着!オーストラリア麻雀大会に鈴木たろうプロが緊急参戦!
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完全密着!オーストラリア麻雀大会に鈴木たろうプロが緊急参戦!

2017年10月8日。シドニーの地で行われた麻雀大会「チャンピオン・オブ・チャンピオンズ」鈴木たろうプロが招待選手として緊急参戦。今大会で麻雀豆腐編集部はたろうプロに完全密着し、大会前の心境から第一ラウンド第二ラウンドに続く全模様をインタビューを交えて大公開。日本が誇る名雀士を待ち受けていたのは総勢272名の強者たち。アウェーな環境の中で最初から最後まで安定感のある冷静な対局を繰り広げてくれたたろうプロでしたが、第二ラウンド終了時点での順位が33位だったため、残念ながらあと一歩のところで予選敗退をしてしまいました。私たち編集部も観戦をしながらも非常に悔しい気持ちにもなりましたが、常に前向きに牌と向き合うたろうプロの姿勢には感動せずにはいられませんでした。試合直後、次の麻雀オーストラリアの大会での目標を語ってくれたたろうプロ。次回の大会での活躍がとても楽しみです!

目次

トーナメント直前のたろうプロを直撃!

午前9時から始まったトーナメント受付。次から次に人が押し寄せ、気がつけば長い列に。その後方にたろうプロの姿を発見!電子カードをスキャナにかざして受付を済ませます。続々と準備のできた人たちが指定された番号のテーブルにつき、日本の麻雀牌よりも一回り大きめの牌をジャラジャラとかき混ぜ始めます。全体的にとても和やかな雰囲気で、試合開始のブザーが鳴るまではあちらこちらでおしゃべりが聞こえていました。

いつも通りのおだやかでリラックスした表情のたろうプロ。同じ卓の選手と笑顔でコミュニケーションを交わします。

対局開始のブザーが鳴るまで、上方に設置されたモニターでタイムテーブルや選手名などを眺めているところ。

トーナメント直前インタビュー

麻雀豆腐:日本の大会とは全く異なった雰囲気の中での戦いになるかと思われますが、その中で感じることや、今のお気持ちを教えてください。

たろうプロ:もちろん麻雀大会には慣れているけれど、言葉が通じないという点でコミュニケーションを取りづらいという点はありますね。でも、ほどよい緊張感の中で良い戦いができるのではないかと…今のところは思ってます笑

麻雀豆腐:普段多くプレーされる日本麻雀(リーチ麻雀)とは異なったルールでの戦いになりますが、その中で今大会を戦い抜くポイントはなんだと思われますか?

たろうプロ:ポイントは…ルール自体は日本麻雀をちょっとアレンジした感じでいけるんですが、大会自体のシステムが少し厳しくて...決勝戦に行くには上位1割に入らなくてはいけないこと、そこから更にポイントを取りに行って勝ち抜くことが必要なので、アベレージを取りにいくような戦い方だとちょっと厳しいのかなと思っています。なので、狙えるところは結構極端に狙っていって、その中でも失点をしないように、且つ平均的に手牌で点数を獲得していかなければならないと思っています。

麻雀豆腐:ずばり今回の目標を教えてください。

たろうプロ:もちろん優勝です!そして、麻雀オーストラリアさん主催の大会で初の日本人優勝者になれたらと思っています!

たろうプロがインタビューで言及していた通り、今大会のルールはなかなかシビア。総勢272名で第一ラウンドと第二ラウンドを戦い、その中で上位の32名のみが決勝ラウンドに進むことができます。賞金が発生するのも上位32名からなので、全参加者が最初に狙うは予選突破(決勝トーナメント進出)。その上、大会の麻雀ルール自体は日本麻雀とも中国麻雀とも異なる麻雀オーストラリアのルール。日本人がほとんどいないという普段とは全く異なった環境の中で戦わなければならない点でも厳しい戦いになることが予想されていました。

そんな中、時計の針はあっという間に午前10時に。試合開始のブザーが鳴ると、272名の選手の表情が一気に真剣なものに変わり、全68卓で一斉に対局が始まりました。

第一ラウンド:手堅く攻めて流れを掴む

試合開始のブザーの後、10分ほどするとチラホラと和了った選手が手を挙げ始めます。毎日麻雀トーナメントを運営する麻雀オーストラリアのスタッフが慣れた手付きで集計端末を片手に点数入力をしていきます。ここで入力された点数は自動集計されランキングに反映されます。専用システムを活用した運営がスムーズなトーナメント進行に大きく貢献しています。

第一ラウンドの前半と後半が途中休憩1時間を挟みながらも無事に終わり、この時点でのたろうプロのスコアは500点。完全にたろうプロの流れとはいかないまでも、要所要所で確実に攻めていたのが印象的な対局でした。他の選手が苦労を強いられている中、試合前インタビューでも語っていた通りの「失点をしないように気をつけつつも、積極的に狙う麻雀」が印象的だったたろうプロ。振り返りのインタビューをさせてもらいました。

第一ラウンドを終えてみて


RTDリーグ限定Tシャツで今大会に挑んだたろうプロ。「感触をつかんでいる」と落ち着いた様子でインタビューに答えてくれました。

麻雀豆腐:第一ラウンドを終えてみてどうでしたか?今のお気持ちは?

たろうプロ:完璧とはいかないまでも、それなりに和了れていたのでよかったと思います。第二ラウンドもこの調子でいけば32位以内には入れるんじゃないかなとは思います!

麻雀豆腐:攻めと守りをバランス良く組み合わせていきたいと試合前におっしゃっていましたが、第一ラウンドではその点に関していかがでしたか?

たろうプロ:第一ラウンドでは基本的に守らず、攻めていいきました。この第一ラウンドの場合、他にも結構和了れそうな聴牌が和了れなかったのが悔しいですね...。でも他の人がどんな手だったかがわからないので、なんとも言えないところですが...。でもしっかりと「打ててるな」って感触はありました。

麻雀豆腐:次の第二ラウンドに向けて思われるところはありますか?
たろうプロ:ボーダー(予選敗退と決勝ラウンド進出の点数の境界)がどのくらいなのか全然予想がつかないんですが、このペースだったら予選突破できると思うので、他の選手のことも考えながら更に自分の流れを作っていければいいかなと思います。

第二ラウンド:緊迫した戦い

第一ラウンドに比べるとなかなか流れをものにできず、流局が多かった第二ラウンド。前半の半荘では-45点と苦労が見えたものの、後半はしっかりと挽回をし、最終的には210点で終えることができました。第二ラウンドが始まる段階では全体の42位につけていましたが、後半の大挽回で28位まで浮上。予選通過も目前でした。しかし、第二ラウンド終了のブザーが鳴るほんの直前に順位が33位へ転落。たった5点差で予選通過を逃してしまう非常に悔しい結果となってしまいました。

第二ラウンド終了後インタビュー


悔しさをにじませながらもインタビューを快諾してくれました。途中、本当にやるせない表情を見せながらも反省点を振り返るプロ。

麻雀豆腐:第一ラウンド、第二ラウンドを終えてみていかがですか?
たろうプロ:まぁ、それなりに和了れて感触も悪くなかったんです。だから最後は本当に悔しいですね。5ポイント差ですもんね。しかも、あと二巡だったんです。あと二巡ってところまでは29位に付けていたので予選通過の予定だったんですけど。そこで最後に30点削られてしまったため、結果5ポイント足りなかったという結果でした。とりあえず悔しいですね。本当に悔しい。もうちょっと道中で稼いでおかなきゃいけなかったのかなとも思いますが、途中でボーダー(決勝ラウンドに勧める32位の獲得ポイント)を予想しながらも大丈夫かなと思っていたので、ただただ悔しいです。また次回、がんばりたいと思います。

壮絶な戦いが繰り広げられた麻雀大会「チャンピオン・オブ・チャンピオンズ」。たろうプロにとっては非常に残念な結果となってしまいましたが、それでも確かな手応えを感じることができたようです。来年の今大会での活躍が楽しみです!

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